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厳寒の206 :: 2011/01/16(Sun)

北海道の中心付近,旭岳温泉と旭川に206ででかけた.ちょうど,12月にエンジンオイルをTOTALクオーツ9000にアップグレードし,BS REVO2も二年目に突入.これらのインプレッションを中心に.

****

・ブリジストンREVO2
このブログでは147が履いているピレリ・ウィンターアイスコントロールを褒めちぎりすぎているので(こちら),ここいらでBSのレポートも.





このタイヤ,新品装着時は少し残念な感想を持っていた.アスファルト走行時のふにゃふにゃ感と,雪上で時々顔をのぞかせる唐突なグリップ切れが恐ろしかった.もちろん高性能なスタッドレスタイヤなので,安全運転を十分に心がけている範囲では何ら全く問題ない.しかし,インフォメーションはピレリよりは少なく,そういう意味で運転や車好きにとってはあまり面白みのないタイヤかもしれない,と思った.

しかし,経年劣化のせいか,この冬はむしろいい感触だ.

今回206で旭川,大雪山まで行った.ドライ,ウェット,シャーベット,圧雪アイスバーン,そろばん道路(路面の圧雪が変形してそろばんの上のようにガタガタになる道路),ふかふかパウダースノー,と一通りの路面を,そして高速道路も市街地も峠道も走破した.気温はプラス1度くらいからマイナス11度くらいの間だ.

まず高速道路のドライ路面を走行しての感想だが,全くふにゃふにゃしない.普通に走ることができる.ピレリのような上質感はないが,何ら違和感無く走れた.

低ミュー路の横方向では,さすがにピレリよりは限界が高い.というかピレリはさっさとすべり始める面白さがあるから僕はピレリの方が好みだが,BSの安定感はやはり特筆に価する.そして新品時に気になっていた多少唐突なグリップ切れに関して,これも今回300キロくらい走ってみて特に感じなかった.旭岳へ向かう途中,低速でのタイトコーナーが連続する急な登坂路があるが,グリップを失っていく感じがとても自然で穏やかであり,好感が持てた.これは非常に安心な類だ.やさしくアクセルを戻せば自然とグリップが戻る.

おそらく新品時は何か特別な性能を無理して作ってはいないだろうか,と根拠はないが僕は疑ってしまう.スタッドレスタイヤの広告でよく目にする制動性能アピール.「従来品よりアイスバーンでの制動距離が10%短くなりました」のような宣伝文句である.制動距離は数値になるのでアピールしやすい.目標をクリアするために制動性能を極限にまで磨き上げ,その反動で新品時にバランスの悪いタイヤだと僕は感じることになったのではないだろうか.2年あまりを走行した今年,経年劣化により多少性能が落ちているだろうけど,むしろ全体としてバランスがとれたように思う.

結論として,2年目のREVO2はあまりに優等生だ.これぞ世界のBSということか.


・TOTAL QUARTZ 9000 (5W-40)
これまで206のエンジンオイルにはトタル・クオーツ7000(10W-40)を入れていた.交換サイクルはほぼ1年に1回.走行距離は8000kmくらいである.これ以外のオイルは一度も入れたことが無い.これまで何度もこのオイルに交換したが,交換した直後にフィーリングが劇的に変化することは無かった.というか変化は感じられなかった.これはふたつの解釈がある.フィーリングがオイルに依存していないのか,それともオイルが1年経過してもまだ劣化していなかったか,どちらかだ.

今回ディーラーの勧めにしたがって,初めて100%化学合成クオーツ9000に交換してみたのだが,しかしこの違いは非常に大きかった.フィーリングは柔らかになり静かで上質な感触へと変わった.とは言え,数日もすれば分からなくなるのだが(笑),にしてもこれまで同じ7000に変えてもこのようには感じなかったので,おそらくオイルの違いを反映しているだろうと思う.

このオイルでどれくらい走ってみよう.二年間無交換を目指してみたいけど,どうだろうか.


・厳寒時の206
これまで206の車外温度計が示した最も低い気温はマイナス18度で,これは夕張マウントレースイスキー場の駐車場でである.今回大雪山はマイナス11度くらいでたいしたことなかった.いずれにしてもこの6年間で206が寒さのせいで何かトラブルを起こしたことは一度もない.

一方,この車,ふかふかパウダースノー走行後に問題がある.僕の印象では,新雪パウダーがふっかり積もったような場所を走り,その直後に駐車放置すると,リアサスペンションまわりのどこかが凍結して動かなくなる.おそらくパウダースノーが飛び散り,それがリア足回りのどこかに付着して溶けた後凍結するのだ.凍結するとサスペンションが機能しなくなるため,地面からタイヤが浮いたりタイヤが回転せず引きずることになる.これが厄介.今回旭岳でこれが起きるのではと心配だった...そして,朝チェックアウトの後に駐車場から車を動かそうと思うと...案の定起きてしまった.(涙)  しかし今回は数メートル動いた場所で,ゴンと音がして回復した.たぶん氷が割れたのだろう.この問題206の全てに共通なのか,それともうちの206に特有の個体差なのか分からないが,厳寒地に行く際には気をつけたほうがいいかもしれない.

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206三昧 :: 2010/11/15(Mon)

久しぶりに206をじっくり味わってみた.

普段は営業車になっていて実はあまり乗ることができてない206だが,今回妻が出張で家を空けるため,なんと数日にわたって206乗り放題だ!! 147のオルタネータも完治していないことだし,ここは206三昧と参ります.改めて感想などを残します.






1.とても濃い

うーん.濃い.とにかく濃い.これがひとまず206三昧の改めての感想だ.さんざん美味しいものを食べた後に,甘いデザートワインとガトー・オー・ショコラ.そして最後に濃いエスプレッソを飲んでいるような感じ.

2.エンジンの味わい

トルク型エンジンなので,いわゆる華を持って心を高揚させるタイプではない.しかし,とりわけ演出感がないこの地味な質感もまたいいのである.つまり,地味であることを存在感に変えているようなとっても不思議なテイストだ...エンジンを始動する際も面白い.たいていの車は程度の差はあれ,きゅきゅきゅきゅブぉーん,となるものだが,206の場合は,きゅきゅきゅきゅげーーー,だ.つまり,回転計で表現するなら,0から800rpmに針が移動するだけで,ぶおーんと一度も吹かないのである.このストールしないぎりぎり,なんか小さな種火を最小のライターでそっと着火しました,的にエンジンがかかるのがとっても面白い.

3.運転が面白い

低いギアで,スロットル開度による車の加速がかなり大きく変化する.まあそれは原理上当たり前なのだが,かなり深く踏み込んだ位置であっても,わずかなスロットル開度の調節で,車は姿勢を大きく変化させるのだ.ちなみに,普段はほとんどやらないのだが,スロットル全開にすると,やや怖さを感じるような加速が得られる.

全開手前くらいのアクセル開度で,1速と2速をきちり4000回転くらいまで回してさっさと速度に乗る.これがフランス人の運転のやり方だ.パリの石畳のロータリー,車間つめたプジョーやルノーがローギヤでがんがん走っていく.あの走り方が最もこの206には合っている.ギアレシオはそれほど接近してないのだが,シフトアップはとても素早く行うことを要求される.エンジンなのかシンクロなのか分からないが,とにかくリズムよくシフトアップができるようにセッティングされているのがいい.やはりこの走り方を想定しているように思う.

4.空走感,まるで無し

マニュアル車なので,基本的にギアを入れた状態で走れば空走にはならない.とは言えハイギアだと少しは惰性的な雰囲気が出るものだ...しかし206の場合,どのギアで走ろうとも空走感がまるでない.いつもエンジンとギアとタイヤとシャーシと,すべてがねちっこく接続されて,ゆっさゆっさと動いていることを体が無意識であっても感じている所為であろう.

5.なぜか劣化しないインテリア

我が家の206は5万キロを超え,納車から6年が経過しようとしている.それにしてもインテリアの劣化が少ないと感じる.ダッシュボードなどの樹脂もとても綺麗だし,色褪せない.さほど日焼けもしていないように感じる.炎天下の駐車はかなり多い方だと思うのだけども...そしてシートである.これがまたヘタらないのだ.運転席と助手席を比べると確かに運転席のほうが柔らかくなってはいるのだが,へたっている状態ではない.しっかりとした弾力を持っており,復元力も衰えていない.走行中のサポートも実にいい.へたるのはまだまだ先のようだ.そして座面がいまだにきわめて美しいことも改めて驚く...これ,どんなにお菓子のくずをこぼしても,埃がたまっても,シートの中に入っていったりシートに吸着しないのである.晴れた日に風通しのいい場所でドアを全開にして,このシートをパンパン手でたたくとすごいことが起きる.もう表面に蓄積した埃がどんどんと舞い上がるのである.その量半端ではない.そしてさんざん叩いて,その後かたく絞ったタオルで水拭きするだけで,タオルは真っ黒に,シートはピッカピカに戻る.いや,これ,本当に恐るべしだ.こんな耐久性能とメンテナンス許容性能,みたことが無い.しかも基本的には安っぽいコンパクトカーなのですよ!!




↑我が家の206のインテリアに劣化感まるで無し.


6.マニュアルエアコン,最高です!

147に乗ることが多くなって,フルオートエアコンに慣れていたのだが,マニュアルエアコンの人の感性への合致具合はやはり特筆に価すると改めて思う.今札幌はもうヒーター無しでは寒くて走れないのだが,寒いと思えばつまみを右へ,暑くなったらつまみを左へ回せばいい.所要時間は0.1秒くらいだろう.この人間が行動を起こす動機に対して,まったくもって真正面から受け止めてくれるのは,フルオートじゃなく,マニュアルなのだ.フルオートエアコンの温度は,とても客観的な「温度」である.しかし人は同じ20度でも,暑く感じることもあれば,寒く感じることもあるのだ,ということをマニュアルエアコンはちゃんと覚えていてくれる.


7.時代を超えるエクステリア

改めて206のエクステリアをじっくりながめた.やはりこの姿は動物的だ.しなやかな筋肉の動きを感じる.
デザインというのはやはり流行りがある.どんなものにもある.日本ほどではないしても,流行というのは,人が社会的動物である以上,必ずや生まれている.ところが,流行にのったものはいつか飽きられるし,時間が流れると輝きを失う.なぜかというと,人々の最も心地よいと感じる感性は流転するからである.その時代に最も適合するように作ってしまうと,時間の壁を越えられないのだ.そういう物を後になって素晴らしいと絶賛する人は,たいていその時代の空気や流行を経験している人だけである.

フランス車のデザインは,その時代の人々の感性に決して迎合していない.というか,迎合する感覚自体が希薄なのだと思う.現行の3008やRCZだって,本当にかっこいいとか美しいと心の底から思えるかといえば,実は思えない.トゥインゴも,C4もそうだ.難解であり,どこか僕の感性と車の造形が,鍵と鍵穴のように気持ちよくフィットしないのだ.しかし,決して「変」なのではない.おそらく目や情報処理する脳の方がついていけてないのだ.なぜなら脳は常に既存の何かから多くを学習しているのだから...結局,2010年にあるはずのデザインではないような気がするのである.

206のエクステリアはどれくらいの時間を越えていくだろう...


8.ブリジストン・REVO2もなかなかによい.

これはプジョーの話ではないのだが,206に履かせているスタッドレスタイヤ,BSブリザックREVO2のフィーリングが少し改善されてきた.新品の頃は,アスファルト上でのふにゃ感が残念だったのだが,経年劣化が進むことで,逆にバランスがとれてきたかもしれない.高速道路は試してないが,走りとしてはまずまずだ.このブログではピレリを褒めすぎているので,ここは世界のブリジストンをフォローすべきかな.(笑)BS侮るべからずか...このタイヤはまた,雪上限界性能が高い反面,限界を超えた時のやや唐突なすべりが少し気になったのだが,これも経年劣化により限界性能が少し低下することで,むしろコントローラブルと感じるタイヤに変化してきているかもしれない.雪上でのこの冬の感想は機会があればまた書きます...

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快適移動空間 :: 2010/03/14(Sun)

自車自賛.





最近我が家のプジョー206XSは妻の営業車になっているので,僕は滅多に乗る機会がない.しかし先日久しぶりに206で出かけた.助手席にも座ったし,運転席にも座った.どちらも甲乙つけがたい.僕みたいな車馬鹿は基本的に常に運転したくて仕方ないのだが,それでも206には助手席でもいいと思わせる魅力がある.それはおそらく206に特有のある種の「快適さ」だ.

この車はやはりシートのできが素晴らしくいい.助手席に座ると,運転しなくていい分シートの快適さを存分に楽しむことができるのだ.これまでの人生の全ての瞬間を通して,最も座って快適だと感じられる場所は206のシートだと僕は自身に対して断言する.どんな高級なソファも,206のシートと張り合えばせいぜい引き分けにしか持ち込めない.駐車場に帰ってきて,エンジンを止めても,車から出たくない.あまりに快適だからだ.この快適さは今住んでいる家のどの場所にもない.ソファの上にもたたみの上にもベッドの上にもない.はたまた,メルセデスの後部座席にも,空港のラウンジにも,ビジネスクラスのシートにもない.いや,快適さの種類が違うのだと思う.

このシートには動き揺さぶられることでさらに快適さが増すという魔法がかけられているのだ.これがまた非常に魅力的である.さらには,206のシートに収まっていると,定速巡航中よりも加速中,減速中,旋回中など,Gがかかっている時の方が快適で気持ちいい.定速巡航中なら,多少路面が荒れている方が気持ちいい.このような感想が出てくる要因は何なのか,うまく言葉にできない.しかし妻との意見はこの点完全に一致している.とにかく外部からの入力が多いときほど206は輝いているし快適だ,そう思えるのだ.そのように設計されているとしか思えない.

車に全く興味が無い人でも,感覚が鋭い人を乗せると一瞬で指摘されることがある.少し前の話だが「この車むちゃくちゃ速いのに快適ですね」と言われたことがある.普通びゅんびゅん走っていたら気分が悪くなるのに,この車は全くならない,それどころか,むしろ快適だ,と...

ちなみに実は206,全く速くはないのだ.確かにエンジンは良く回る.だから僕は1速,2速で高回転まで回してしまう.そんな運転をしても隣車線の1200ccの日産マーチがトルコンダッシュを決めれば,1600ccあるはずの206はあっけなく後方に置いていかれるのである.まったくマーチの発進加速には憑いていけない...

そうなのである.実はだから,瞬間的加速Gはマーチの方が遥かに大きいはずなのだ.206はすごく速いように「感じる」けど,実はさほどの加速Gは出てないに違いない.そこに来てよくできたシートとシャーシがあるから,快適と感じてしまうことになるわけである.

これまでいろんな車に乗ってきた.もし今まで乗った車を,乗ったときの感覚で二種類に分類しろと言われれば,206とそれ以外の車に僕は分けるだろう.206はそれほど他の自動車の乗車感覚から離脱している.206と比べると,日本車もドイツ車もイタ車もアメ車も,みんな似たようなものだ.開発思想・製造工程を詳細に知ることはできないが,どうもプジョーはその部分が全く異質なのではないだろうかと予想する.車を作ることに対するそもそもの発想が違うのかもしれない.

206を買ったのは6年前,モデル末期だった.それで未だにこの感動は何なのだろうか.この車はどれくらいの未来までを包み込んでいるのか,全くの未知数である.どうも古くなることで生まれてくる一種の「趣」のようなものとは無縁の車であることだけは間違いない.今は207や308など次世代モデルが街中を走り始めている.僕も207には試乗したが,試乗程度ではあまり何も感じなかった.むしろ,BMWの技術が投入された新型エンジンや,電動パワステの味付けに注意が行き過ぎたと反省している.違う違う,たぶんそういうことに注意を払っていても207の本質は見えてこない.207を買ってじっくり5年もつきあっていれば,207がどんな車なのか見えてくるに違いないのだが,現状206があまりに素敵過ぎて手放すことなど到底不可能である.

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206XT LTD (1.4 L SOHC),インプレッション :: 2009/11/21(Sat)

206の二回目の車検の報告.および代車の206XT LTDのインプレッション.

我が家のプジョー206XSが二回目の車検を迎えます.新車購入から5年の歳月が過ぎました.最近は時間の流れがあまりに速く感じます.点検の結果,特に問題なく一般消耗品の類の交換で終わりました.これまでの主な交換パーツは以下のとおり.

車検1回目:
・ミッションオイル交換(依頼)
・ブレーキオイル交換

車検2回目(走行距離・39921 km):
・バックランプ不灯により交換
・ブレーキオイル交換
・バッテリー性能低下により交換(L1/50AH/480A)
・エアコンフィルター(ポーレンフィルター)汚れ・劣化のため交換
・エアクリーナーエレメント汚れ・劣化のため交換

バッテリー交換のおかげで,ヘッドライトがずいぶんと明るくなりました.あと,エアクリーナー交換とバッテリー交換で,エンジンも少し元気になったような気がします.まあ,これちらは「気がする」だけかもしれませんが...

****

さて,代車に206XT LTDが1週間だけ我が家にやってきました.





こちらは約8年で約9万キロを走った車.我が家のXSと違うポイントは,エンジン・トランスミッション・シャーシ・シート(インテリア)の4点でしょうか.ということで感想を書き残します.

1.1.4 L SOHC
1.6L DOHCと比較すれば,どうしても騒々しく振動も多い印象をもたれがちですが,それほどでもないと感じました.音質はまるで違い1.4のほうが硬質です.アイドル時はあまり回転バランスがよくないのか,ゲゲゲゲと軽トラックのディーゼルエンジンのような音に聞こえます.この辺,感じ方は人により様々かもしれませんが,走り始めると,そんなことはどうでもよくなるほど実にスムーズで,特に1速や2速ホールドで加速したときの伸びやかさは,国産実用車のエンジンには見出せない特性です.特に音量が大きくなっても不快ではなく,車に悪いことをしている気にならないので,罪悪感や不安感は生まれません.まあつまり,フランス人はこうやって低速ギアで力強く引っ張って加速しているということです.当たり前に想定されていることでしょう.

2.オートマチックトランスミッション(AT)
ヨーロッパでは9割近くの車がMTであり(2005年のデータ),特にこの206のような小型実用車はほとんどMTしか売れていません.日本ではATの206はたくさん走っていますが,僕にとっては今回が初めてのAT206...で結論を言うと,基本的にはこれもありだと思いました.まず,クリープが弱くしっかりアクセル踏まないと加速していきません.つまりアクセルペダルの踏み込みによる調節範囲が広いということがいい.NとDに入っている時でエンジンのアイドリング回転数にほとんど差がないことから,トルク増幅量もとても控えめな印象.アクセルを戻すとすぐに前かがみになりエンジンブレーキがかかり減速が始まる点もいいです.国産の某社のATなんか,走行中にアクセルを戻すと,エンジン回転数が一気に落ちて,ほとんど惰性走行に近い状態になりますが,ああいうことはもちろんありません.またブレーキを踏んで減速していくときも,勝手にシフトダウンしていきます.それにしても,僕はやっぱりATよりMTです.MTがいい,というより,ATが僕にとっては不自然で感性に合わないのです.この辺はまた日を改めて書きたいと思います.





3.シャーシ
非力なエンジンにこ柔軟でよく動くシャーシはやはり絶妙だと感じます.特に4輪が独立に地面に対応し動くかのような唯一無二の感触は,まさにどんな場所でも走る抜ける猫バスのイメージ.このシャーシは少し固められた1.6 Lモデルよりも魅力的かもしれません.なるほど,206は最もベーシックなモデルに最も特色が現れるのでしょう.僕にとってこんなに頼もしく感じる車はそうはありません.剛性感なんてどうでもいいわ,という気にさせられます.

4.インテリア・シート
206のインテリアは経年劣化の度合いが非常に少ないと感じます.ダッシュボードやインパネの樹脂パーツも衰えません.アルファロメオが確実に経年劣化からくる趣を蓄えていくのとは対照的に,206は新車的な清潔感を維持します.





これには賛否両論あるかもしれませんが,この9万キロの206XTにもそれは当てはまりました.やはりインテリアは美しいです.掃除してないせいで少しゴミっぽいですが,ちゃんと水拭きすればすごく美しくなると思います.シートはリミテッドバージョンということで,ベースのXTとは違うものが装着されていると思いますが,このシートもやはり素晴らしいの一言につきます.このシートに座り,このシャーシに包まれているだけで幸せになれます.



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ミシュラン・エナジーセイバーに感無量 :: 2009/09/19(Sat)

7月に新調したタイヤ,ミシュラン・エナジーセイバー(Michelin ENERGY SAVER).このタイヤから受ける印象を報告します.

我が家のプジョー206(XS,3Dr 1.6 Lモデル).新車装着のコンチネンタル・プレミアムコンタクトからミシュラン・エナジーセイバーに交換し,だいたい3ヶ月が経過しました.表面に塗布されているコーティング油分もほぼ完全に取れて,本来の性能を発揮しはじめています.これまでの印象などを書き残します.




さて,何はさておき,このタイヤの名前は「エナジーセイバー」です.ということで,省燃費性能から.

はっきりと申しまして,極めて優れていると感じます.端的に数値で表しますが,コンチネンタルタイヤで札幌市内のみの街乗り走行では,だいたい10 km/L付近だったのですが,エナジーセイバーに交換して,ほぼ同じ条件で13 km/Lが出ています.つまり,30%も燃費が向上していることになります.正直,この値は信じがたい.そこで,車の少ない夜の国道で,60 km/h定速走行(ギアは5速)を行い,値が安定したところで車載コンピュータの値を読んでみました.そうすると,3.9 L/100 kmでした.つまり26.3 km/Lです(ただしやや追い風だったかも...汗).前のコンチネンタルの場合,同じ国道で同条件で計測しメモを残しているのですが,その値は約22 km/L.つまり,時速60km定速走行比較では,約20%の向上ということになります.うーん,これでも凄い値だと感じます.というか,やはり信じがたい...ちなみにこれらの値は,エアコンはオフ.街乗りの燃費に関しては,加速するときは遠慮なくエンジンを回しています.通常なら3000回転ー5000回転の間でシフトアップ.特に1速の加速フィールがすこぶる爽快なので,発進加速はしっかり行っています.いや,行ってしまいます.笑 3速以上ではあまり負荷をかけません.そういう運転の仕方です.

※以後,何度か給油の際におおよその燃費を満タン法で計算してみました.平均すると,コンチプレミアムコンタクトとの比較で,約15%程度の向上というのが妥当な値かと思います.(2009年11月・追記)


ところで,私が実は最も心打たれているのは,燃費性能ではありません.それは何かというと,燃費がいいからといって他に何一つ我慢を強いられる要素が見当たらない,ということ.これはすごいことだと感じます.要するに,トラクション・グリップ性能ともに充分なキャパシティを感じるし,雨天でも非常に安心感があり,高速での直進安定性もあの独コンチネンタルと比較してほぼ遜色なし.そしてきめ細やかで心地よい転がりのざらつき感や,そのタイヤから入力される路面情報の豊富さも特筆すべきものがあると思います.また軽量であるため,足まわりのばたつきが減り,発進時はより鋭く車が反応するように感じてしまいます.コンチと比較して明らかに劣るのは,絶対的剛性感と,コーナリング時の正確性,くらいでしょうか.しかしそれらも,角が丸くなったという表現でポジティブに受け止めることができる範囲.特にこの206というコンパクトカーにとってはそう捉えてもいいような変化です.

また,エナジー3の流れを持つこのタイヤは,おそらく相当に長寿命であるだろうと思われます.コンチは5年で硬化しましたが,このタイヤは何年その性能を維持するだろうか...ちょっと楽しみです.

というわけで,エナジーセイバーを絶賛させていただきます.素晴らしい!特に,欧州コンパクトカーであるプジョー206との相性においては,格別剛性や圧倒的コーナリングスピードを求めないなら,本当に相性がよくいいタイヤであると思います.

残念ながら,他のエコタイヤとの比較ができません.それは残念です.唯一,前にレンタカーで借りたトヨタiQが履いていたブリジストンのエコピア.ブリジストンが販売している環境系ベーシックタイヤですが,何か心に響くものはなかったなぁ...でも車が違うからなんとも...

ブリジストンは,F1での活躍を見ても分かるように,そのテクノロジーは世界に誇れる一級のものです.市販車に装着されるポテンザというブランドなんて,本当にバランスのいい素晴らしい高級タイヤだと思います...しかし,どうも日本のメーカーは,そのテクノロジーを出し惜しみする...そう,安い,ベーシックなものに対しては商品を多面的に見ていない気がするのです.安いんだからこれ程度でいいよね,これ以上は求めないでしょ?みたいな感覚です.格差が大きすぎる,値段の格差以上に性能差の格差が大きい.そして,安いものは,より安くを追求することが目的であり,そしてたくさん売ることをメーカーは考える.そういう意味ではもちろん消費者にも責任はあるのですが...これはタイヤに限らず,日本の製品全般に言えることで,とても残念です.

フランス人はケチなくせに欲しいものは欲しいと言う.我慢はしない.だから,こういう商品が生まれるのでしょうね.車もそう.206にしてもクリオにしても,実用ベーシックコンパクトカーの世界では,フランス車は突出している.それはもちろん「小さくて安いのによくできている」以外の何ものでもない.フランスの金持ちはもちろんフランス車なんて乗らないですよ.だって,フランスには個性的な高級車はあれど,よくできた高級車はない.メルセデスにタイヤはコンチネンタルだったりするはずです.笑

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206・夏タイヤ交換 :: 2009/07/18(Sat)

我が家のプジョー206の初期装着タイヤ(コンチネンタル・プレミアムコンタクト)が寿命を迎えたため,ミシュラン・エナジーセイバーに交換しました.さようなら,コンチ.5年間ありがとう.

プジョー206が我が家にやってきて約5年.新車時から装着されていたタイヤの磨耗と硬化が顕著になってきたため交換しました.206の初期装着タイヤは,ドイツ・Continental(コンチネンタル)社製のPremium Contact(プレミアムコンタクト).サイズは195/55R-15です.まずはこのタイヤを5年履いた感想から.



プレミアムコンタクトは,1600 ccのプジョー206初期装着タイヤとしては主要なタイヤのようですが,とにかく騒々しいタイヤでした.つまり走行ノイズが本当に大きいということで,室内でラジオやCDを聞こうと思っても,動き出すとロードノイズが勝ってしまうほど.しかしこれは,タイヤが悪いわけではなく,日本のアスファルトとの相性,およびプジョー206の遮音性がかなり低いことに起因しているのだろうと思うので,このことでタイヤを責めることはできません.そもそも静寂性能を謳ったタイヤではないので.

騒々しさを除けば,本当に満足できるいいタイヤだったと思います.さすがにドイツのタイヤだけに直進安定性は抜群で,それは速度が増せば増すほどに顕著に感じられます.またコーナリング時の振る舞いも非常に自然で,エッジではなく,タイヤの「面」で路面とたっぷり接地(コンタクト)する感触が印象的でした.しかしコンチネンタルタイヤを履いて何よりも感動したのは,その制動性能の素晴らしさでしょうか.かなりスピードが出ている状態からのブレーキングでは,圧倒的なパフォーマンスを示します.路面に吸い付けられるようにあっという間に速度が落ちていくのです.これは私にとって常に「期待以上」の振る舞いであり,206に深い安心感を与えました.実際,コンチネンタルタイヤ社のウェブサイトでは,猫の肉球を研究して得られた「キャッツポー・プロファイル」が紹介されています.猫の肉球は,猫が着地やダッシュするときに大きく広がって地面と接触する,という事実をタイヤ開発に応用しています.つまりブレーキ時にはタイヤの接地面積が大きく広がり,ブレーキ時にだけタイヤのサイズがアップするというイメージです.ブレーキ性能の素晴らしさはまさにこの技術を体感していたのかもしれません.猫足プジョーに肉球タイヤだったわけですから,素晴らしくないわけがありません.^^

ただ,プレミアムコンタクトは206XSにとってはやや重すぎるのか,というのも常に感じていました.よく転がるタイヤでしたが,転がり抵抗が低いというよりは,重量からくる慣性のほうが効いているのかという印象です.おそらく車の重量と成り立ちに照らせば,ややオーバースペックなタイヤだったのだろうとも思います.ちょっと重厚すぎるのかと...そこで,今回タイヤを新調するにあたり,タイヤ選びのコンセプトは重厚ならぬ「軽厚」ということにしました(こんな言葉は日本語にはありませんが...).206は安直に軽快さを演出するような車では決してありません.それは5年間の付き合いでよく分かりました.そこでイメージとしては,206が持つ独特の重たさ,粘着感を損なわない範囲で,軽快感をプラスしてくれるようなタイヤを選びたい,と,そういう感じです.といっても,確かめることなど不可能なので,妄想してタイヤ選びを楽しむ,ただそれだけなのですが...笑 そして,いくつかの候補の中から最終的に購入を決めたタイヤは,Michelin社のEnergy Saver(ミシュラン・エナジーセイバー)というタイヤです.

エナジーセイバーは,前モデル・エナジー3の後継に位置するモデルで,昨年から日本にも輸入が開始されています.タイヤの位置づけは「省燃費性と安全性を両立した次世代スタンダード」.タイヤの転がり抵抗が低いこと,タイヤの寿命が長いこと,そして重量が軽いこと,などの環境性能に加え,充分なドライ・ウェットグリップと排水性を確保した,ミシュランの次世代ベーシックタイヤです.

ちょっと走った程度なので,まだ何か語れるほどには何も分かりません.タイヤが新しくなったこと,軽くなったこと,これはもちろん感じます.当然ながらとても快適になりましたが,このタイヤの性能の奥深さはこれからゆっくりと体感していきたいと思います.ちなみに,Made in Spainと刻印されていました.

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大きさに負けない活力 :: 2009/04/28(Tue)

206のエクステリアは何というか,やはりうずくまる猫のよう.獲物に飛びかかる前,今にも前方に跳躍しそうな.野性的な.ヘッドライトは猫の眼光.




プジョー206.この車が世に公開されたのは1998年.もう10年以上の時間が経ったのですねぇ.しかし,この車からは10年という時の流れはあまり感じないのです.これは古くなることで生まれる一種の落ち着きのよなものがないということでもあります.現代の自動車デザインの中にあっても,いまだに206は凛とした存在感を示し,小柄な体をさらに丸めてちょっと威嚇するかのよう.

車には車格というものがあって,何というか,大きさがその車のアイデンティティを決めてしまいかねない感じを受けます.これは受け手の感性にもよるかもしれませんけど...

例えば,カローラよりもクラウンの方が大きく,デミオよりアテンザのほうが大きいわけですけど,大きいとその車は確実に格上に見えるという気がします.まあ,実際に値段も格上だし,用いている技術も大きな車のほうが高度だと思いますけど,でもそういう先入観は抜きにしても,大きさというのは人にそれだけの影響力を与えるものだろうと感じます.

これは日本車に限ったことじゃなくて,例えば,ドイツ車もそうじゃないでしょうか.ポロよりもゴルフのほうが格上だと確かに感じます.A4よりもA6のほうが格上です.ドライブしなくてもそう感じるものです.

しかしですね.そういう感覚でフランス車を見てみると,これが実に面白いと私は思うんです.なんというか,小さい車ほどデザインが力を持っていて,車体が大きくなるほどに逆にちょっと力が抜けていて,大きさから生まれてしまう威圧感のようなものが意図的にか薄められている,そう感じるのです.例えば,シトロエンならC2が一番エネルギッシュであり,C4が落ち着き感を持って知的に見え,C6は新種の深海魚といった具合になるわけです.もちろん,大きさだけを抽出すれば,C2 < C4 < C6であることは自明ですが,しかし,元気と落ち着きと深海魚を天秤に乗せて比べられます?笑 だから,シトロエンというメーカーが作るの自動車には,車格という概念をうまく適用できません.少なくとも私はそう感じてしまいます.

206デザインの存在感は,小さいからこその存在感でしょう.小ささを存分に味方につけたデザインだと思う.とても俊敏に動き出しそうなイメージ.これが一回り大きな307だと,同じデザインモチーフであるにも関わらず,俊敏さがきれいに消されているから不思議.やはりプジョーにおいても格上だ格下だという議論をする気になれないのですよね.ベクトルの向きが違うんですわ.ルノーだってそうだろうという気がします.これがフランス車の面白さです.

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我が家の206は,春を迎え,夏タイヤに履き替え,オイル交換を終えました.営業車としてストップアンドゴーを繰り返しておりますが,すこぶる絶好調でございます.現在走行3万5千キロ.これからも欧州小型車の誇りを存分に見せてちょうだい.

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猫の背中に乗って :: 2009/01/25(Sun)

プジョー206と約4年間の時をともに過ごしました.現時点までの感想と,この車と付き合う上でのノウハウ等をまとめてみます.

猫の背中に乗ってみたい.でも猫の背中は広くないので乗ることはできません.ライオンの背中になら乗ることができるかな.しかしそもそも,猫という動物は単独生活を好む肉食動物.行動はきまぐれだし,マイペースを保つ生き物.下手すれば噛み付かれたり,引っ掻かれたり...相手がライオンなら命にかかわりますね.汗 ああ,馬やらくだの背中に乗るように容易に猫の背中には乗れそうもありません.でも,だからこそ憧れもする.ライオンの背中に乗って,サバンナを歩いてみたい.

どうしても猫の背中に乗ることがあきらめられない人は,プジョーに乗りましょう.少なくとも,疑似体験は待っていると思います.^^

プジョー自身,猫科の動物のイメージを持って車を作っていると公言しています.その具体的な内容は,猫のしなやかで高い運動神経と柔らかな曲線美を,デザインとエンジニアリングによって機械としての自動車の中に表現するという作業.だろうと私は解釈しています.


プジョーカレンダーのイラストより...

そういう意味で,ドイツ車の,機械として完成された機械としての自動車とは全く違ったテイストがある.これは,好きな人にはたまらないし,車に興味がない人でもプジョーに乗ると心が安らぐという人は少なくない.一方で,機械としての正確性や堅牢さを愛する人にとっては,これほど頼りない自動車はない,ともいう.(プジョーの衝突安全性能が低いというわけではありません.あくまでフィーリングの問題です.)

地面を蹴って駆ける.206に乗ると,猫の背中なんだろうなぁと改めて思う今日この頃.躍動する体,瞬発力,しなやかな身のこなし.私がイメージする猫という動物がこの車の中には確かにあると,確信する今日この頃です.

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妄想はこの辺までにして,私なりの現時点までに見えてきた206と付き合う上でのノウハウを書き残しておきます.大きなトラブルはないので,たいして有用な情報にはならないかもしれませんが...

エンジン始動:
エンジン始動に失敗することが時々あります.かかったと思ったらすぐにストールしてしまうことが...原因は分からなかったのですが,最近,ある相関をはっきり認識しました.それは,その前に乗ったときの走り方です.渋滞や大雪などで,エンジンに負荷をかけずにトロトロと走ってしまった後に,エンジンの始動がうまくいかないという相関を感じます.最近は,意図的に回転を上昇させて運転するように心がけています.これで始動におけるトラブルはほとんどなくなりました.やはり,プラグがかぶり気味になるんだろうな...エンジンストールは,プジョー206でよく見られるトラブルのひとつのようですが,どうでしょう.優しい運転をしすぎてはいませんか?

走り方のコツ:
ということで,走り方です.基本的に,優しく接しすぎると機嫌を損ねます.まず,エンジンの暖機は必要ありません.始動後10秒くらいで走りはじめています.特にエンジンが暖まっていなくても,普通に走ってOKでしょう.それから,加速中はある程度負荷をかけるほうがエンジンのコンディションは保てると感じます.まあ,これはヨーロッパ人の車の走らせ方そのものです.加速と減速Gは日本人の運転に比べてはるかに大きく,ちょっとずつ加速するなんてことはあまりありません.とてもメリハリのある運転ということですね.このような走り方をしたとき,プジョーはとても生き生きとしています.まとめると,低速ギアで力強く加速してさっさと目的速度に達し,あとは4か5速に入れて巡航,という運転スタイルがいいかと.あと,ギアチェンジ(シフトアップ)は電光石火のごとく行う必要があります.エンジンのフリクションが大きいのか非常に吹け落ちがいいので,回転が合ったときに次のギアに入っているためには,かなり迅速にギア操作をしなくてはいけません.そうでないと,ぎくしゃくしてしまいます.ゆっくり加速するときはそのような唐突な行為は無理なのですが,力強く加速し,ある程度回転をあげてあげれば,どういうわけか自然と可能になります.それにしても強力な磁石で地面に吸いつけられるような加速感はすごく気持ちいい.これこそ206の世界観.これを味わうためにも力強く加速させたいところです.

オイル交換サイクル:
今のところ1年に1回(約8000キロ走行)行っていますが,もっと長くても全く大丈夫だと思います.使用しているオイルは,プジョー指定のTOTAL QUARTZ 7000 (10W-40)です.オイル量は減りませんが,個体差があると思うので,もし減るようでしたら継ぎ足しましょう.エンジンのコンディションはオイルには依存しないように思います.オイル交換したからといって,エンジン音が静かになるなんて感じはあまり受けません.燃費もオイル交換前後では全く変化しません.札幌市内でだいたい11 km/L,郊外のみ走行なら18 km/L,これは納車後から今まで全く変化しません.

室内清掃:
室内のダッシュボードなど樹脂部分やガラスは,必ず固く絞ったタオルで水拭きを行い,その後すぐに乾拭きを行います.カー用品店にはいろんな清掃用の使い捨てケミカルタオルが売られていますが,たぶんヨーロッパ人はそんなものは使っていません.というか,アルコールと界面活性剤が入っているようなもので拭くべきではありません!拭いた後でそれ以上に汚れますから.私の経験上,極端な汚れでもなければ,水拭きと乾拭きのコンビネーションが最強です.それから,XSのシートは埃をシート表面にたくさん蓄えるので,叩くと埃が一斉に空気中に放出されます.それはもう圧巻.弱い風のある日に,ドアすべてを開け放ち,埃が出なくなるまでシートをパンパン叩きます.すると新車時のシートの感触に戻ります.これ,知らない方がいましたら是非試してみてください.こちらもシートクリーナーのようなケミカルを使う必要性は感じません.いやむしろ避けるのがベターかと.

こんな具合で,青空駐車とは言え,今のところ206のインテリアには経年劣化をほとんど感じません.

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フランス料理とフランス車 :: 2008/12/13(Sat)

フランス料理の要は独創性です.既に知っている美味しさをもう一度楽しむのではなく,新しい素材,調理法を様々に組み合わせ,まだ誰も知らないテイストを完成させ,人に感動をもたらす.プジョー206も全く同じように作られていると感じる.これはフランスという文化の中で形成されたコンセンサスなのでしょうか.

レストランでいただくフランス料理のフルコース,果たして「美味しい」のでしょうか.「美味しい」の定義が人それぞれなので難しいですが,私は「美味しい」というイメージとは少々違う気がしています.素材の調理法とその組み合わせによって,新しい調和の世界を創り出すという独創性がフレンチの世界であり,だから新しさへの感動はあっても,既に知っていたような安心感はありません.体調万全の五感をもって挑まなければお金を無駄にするかも,と思います.一方で,イタリアの料理はとても安らげる感じを私は受けます.例えばトマトやバジルの持つ華やかさはそのままであり,ポルチーニ茸とクリームソースの調和はあらかじめ発見されていている.私にとっての「美味しい」はこっちのほうかな.あまり凝った作為のようなものが少ないから安心感があるんですよ.

で,車もどうやら料理と同じだと,つくづく感じています.

日本では,ドイツ車こそが車.フランス車とイタリア車は本流ではなくて,「ラテン系」とひとくくりにされること多いです.世の中には「イタフラ車」という造語まであるようですから,どうやら同じ分類になってしまっている.まあ,私もドイツ車を引き合いに出すなら,フランス車とイタリア車は似ているのだろう,と漠然と思ってはいました.ただその思い込みは,我が家にアルファ147が来てから,音を立てて崩れたのです.

アルファとプジョーの二台体制になってから二ヶ月が経ちます.プジョー206もアルファ147も,ともにハッチバッグ形式のボディに1600 ccのエンジン+5段MTという,典型的な欧州スタイルですが,比べると本当にこんなにも違うのかというくらい両者は根本から違う.その違いを念頭において,改めて206について少し書きたいと思います.

*****

プジョー206と4年間つきあって,総括する言葉を見つけろと言われたら,迷わず「難解です」と答えてしまいそう.悪い意味ではありません.車はすごくいい,すごくいいと確かに感じているんだけど,なぜいいと感じるのかが全くつかみきれない.この車の良さを表す単純な言葉が見あたらないんですよ.



206で最初に思ったことが,やはりシートのよさ.もうこのシートはすごく疲れない.人間の体型って人それぞれなのに,みんなシートがいいと言う.シートについて考えていると,実はただシートがいいだけじゃなく,シャシー性能の方向性とシートの相性がいいんじゃないかと感じる.でもそれだけじゃなさそう.それから,206の運転中の見切りのよさ.車の四隅が自分の体の一部のように感じられるから,狭い場所でも自由自在.これはもちろんダッシュボードが低くおさえられていて,相対的に自分の着座位置が高いということ以外に,例えばステアリングが重いので,車の動きと自分のステアリング操作が脳の中でちゃんとマッチングし,情報処理できているという感覚なのかと,思いめぐらしている.決して最小回転半径のことではないようです.何しろ現実的にはあまり小回りはききません.あと,エンジンの吹け落ちのよさについても触れなければいけません.吹け落ちが鋭いので,ギア操作が必然的に速く行わなければならなくなり,運転のテンポは常にアレグロへと導かれます.車の速度のことではなく,操作の速度です.運転の操作を素早く行わないと,車が要求するテンポについていけないと感じる.ゆったり走ると不思議なことに206はスムーズに走れないのです.一方で,求める素早さに自分の操作がシンクロすると,人車一体というか,もう本当に機械と人間が融合したかのように,自分の手足のように車を動かせる.これはとんでもなく気持ちいい.そしてシートからひっきりなしに押し寄せてくる過剰なほどのシャシーの躍動が,この操作速度のテンポにこれまた調和していると感じてみたり...なんだか,こんなことが延々と書けてしまうのがプジョー206.複雑に絡まった未知なるテイストの虜というわけです.

結局,不協和音を奏でそうなはずの要素が,プジョーの中では積極的に調和しているんです.これが本当に不思議.うるさくて振動が多い車なのに全く疲れない.テンポよく素早い運転を要求されるのに,心は凪のように安らか.ハンドルが重くて最小回転半径が大きいのに,小回りがきくと感じてしまう.こういうことが難解だと感じさせ,そして未知なる感動の素でもあるんですよね.

このような206を体で感じていると,これは,パリの新凱旋門からゆっくり坂を下るときの風景に似ているとふと思いました.奇抜な現代建築物が風景に溶け合う不思議な空間.不協和音を奏でそうなものが,調和をもってそこにたたずむ.そして料理で言うならやっぱりフランス料理.「人参のポタージュに浮かべた赤と青の二色のトマト」のような難解さ,そして新しさ.食べない限りその味は想像さえできないし,食べても一言では表せない.既知の感覚も通用しません.これは何もプジョーに限ったことじゃなく,フランス車とはこういうものだと思います.ルノーもシトロエンも,私にとってはやっぱり難解.デザインもそうだけど,試乗した程度では何一つ分からないのがフランス車.しかしこれこそ,私にとってのフランス車の魅力であることは間違いないです.

さて一方のアルファ147.プジョーと比較するからなおさらなのですが,こちらは本当に分かりやすい.理解ができるから安心感に溢れた車だと感じます.日本人の感覚に合うのは,フランス車よりイタリア車なのかもとさえ思えてきます.

「アルファロメオから感じる親近感」に続きます.)

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206と対話する :: 2008/06/20(Fri)

北海道道28号.当別-青山ダム-浜益港線.この道は,私が札幌近郊でドライブをするとすれば,最も美しいコースだと思っている道です.残念ながら当別側はダムの建設により風景は変わってしまうと思われますが,青山ダムから浜益の間は深い樹海が延々と続き,南暑寒岳の残雪を森の間に眺めるこの時期の風景は非常に素晴らしいし,浜益に出るところで日本海が突然眼前に広がるところも想定外の展開だけにダイナミック.そして何より交通量が少ないので,静かなドライブを満喫できます.




白樺の森を駆け抜ける



道道28号は勾配はそれほどなく,いわゆる峠道とは言えませんが,低中速コーナーがひたすらに連続し,また地盤が悪いのか路面が大きくうねり,結構荒れています.この道を206である程度ペースを上げて走ると,206との楽しい語らいの時間を過ごすことができます.

私がこれまでに得た感覚では,この206という車は,「思いどおり」「意のまま」に操るタイプの車ではなさそうです.ステアリングを切り込んでもリニアには回頭しません.アクセルを深く踏み込んでも,実はそれほどのダッシュは見せません.ブレーキのタッチは素晴らしいですが,コントロール性はそれほど高いわけではありません.いずれも切れ味抜群ではなく,やや控えめな印象です.

現代の車はボディ剛性が高く,その剛性によって高性能シャシーを最大限機能させ,安心感のある操舵感・巡航感を生んでいると思います.それはパッセンジャーの安心感にもつながります.車がそれだけの剛性を携えているので,それに依存すれば人は安心感を感じますし,逆に言えば,この剛性から生まれうる正確無比なハンドリングにより,車を意のままに操縦する感覚を味わうこともできると言えるでしょう.

ところが,私は206からそのような「剛性」のニュアンスを全く感じないのです.よって,剛性から生まれる正確な操舵感などは206にはあまりないと思います.私はこの206のドライビングを包括できる言葉を探していたのですが,今は「躍動」かなぁ,と思っています.走ると車が躍動している気がする.そして,その感覚が私を元気にさせてくれるから不思議です.しかし206も現代水準の剛性は当然確保しています.どうやってこの世界観が可能になるのでしょうね.モノコックボディやサスペンションシステムの特性? マウントブッシュにも秘密がある? このような躍動感を生む支配的要因があるのか,はたまた全体の複雑な絡み合いで生まれるのか,そこは開発者じゃないのでさっぱり分かりません.

現在の日本の自動車評論において,「剛性感のない車」などと言うと笑われてしまうでしょう.206に対するモータージャーナリストの評価は決して悪くはないですが,「剛性感が足りない」という言葉を評論家が使うとき,そこには「それは206の数少ない欠点だ」という意味合いで使われます.それほど「剛性(感)=高いほどいい」という図式が成り立っています.しかし私は,206は必要な剛性を保ちながら,剛性感をある程度消すことに成功しているのかもと思ったりします.

プジョーの足廻りは,そのしなやかな特性と高い接地感から「猫足」と表現されますが,私はどうも「猫足」というよりは「猫」なんじゃないかと思ってきています.猫のしなやかな動きは足だけでは生まれません.しなやかな体,ひげ,そしてしっぽも必要です.すべてが調和して,猫という美しくしなやかな生き物が生まれるんです.プジョーも同じじゃないかなぁ...サスペンションだけじゃなく,ボディへのマウント方法,ボディの特性,エンジン,シートなどなど...そういうものが調和してプジョーなんだと思います...前にも似たようなことを書いた気が...笑

関連記事:車と走り,車と対話する

 

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