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マダラヤンマ :: 2014/08/31(Sun)

札幌の晩夏。オオルリボシやルリボシヤンマと棲み分けているこのトンボ。マダラヤンマ。



飛翔写真成功は初めて。ピントが尻に行ってるし、少しぶれてるしで全く完璧じゃないけど、記念ということで。それにしてもルリボシ達とは性格が全く違う。



今年は赤トンボの数が少し戻った。ここ数年、個体数がずいぶんと少なくなって心配していたのだが、自然の中での変動だったと思いたい。




真っ青な空に無数に漂うアキアカネ。もう完璧に秋の空。




たぶんオツネントンボです。このまま成虫で越冬します。やはり秋の気配濃厚。

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トンボの飛翔写真のポイント :: 2014/08/09(Sat)

ネット上でトンボの写真を見ていると、トンボの飛翔写真撮影の腕前が異常なほど(笑)ハイレベルな人がたくさんいる。いやー、どうすればうまく撮れるのかと思っていたが、なんとなく分かってきた。

下の写真はオオルリボシヤンマ。今回1時間粘って、ピントも合ってそこそ雰囲気よく撮れたのはこれ一枚。もうちょっと粘ればあと何枚か撮れたかもしれないけど。しかしこの個体じゃなきゃだめだった。他の個体は動きが速すぎる。天気悪かったしなぁ。。。





ということでまとめると、、、

1)撮影できそうな個体を探し出す。これがたぶん一番大事。敏捷な個体を狙っても撮影不可能なので時間の無駄。撮影できそうというのは、例えばこのオオルリボシなら、比較的ゆっくり飛んでいること、ホバリング時間が存在すること。早く見極めて無理なら次を探す。

2)背景がごちゃごちゃしていない場所を探す。撮影できそうな個体を見つけたら、その個体が飛ぶ軌道をおおよそ理解した上で、どちらから撮ると背景がきれいか、太陽の位置も考慮して考える。

3)撮影する軌道上のポイントをおおまかに決めておいて、ピントを置いておく、フレームインしたらすかさず手動でピントを合わせて、シャッターを切りまくる。シャッタースピードは500分の1以下が望ましい。

撮影データ:nikon D40/AF-S NIKKOR 55-200 mm 1:4-5.6G DE VR
      ISO 800, f5.6, 1/2500秒

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生き物たち in フォーシーズンズ・リゾート・チェンマイ :: 2011/10/21(Fri)

フォーシーズンズ・リゾート・チェンマイにて出会った生き物の記録。主に昆虫。

リゾートの環境を管理するため人間がある程度手をかけてはいる。しかし必要以上に自然を制するような方法はとっていない。昆虫をはじめ生き物はとても多い。

例えば、パビリオンのテラス(サラ)の手すりには無数の蟻が歩いていたり、夜のテラスには床下から大きなナメクジさんが登場する。玄関先をカタツムリたちが散歩している。ガーデンのあちこちにはクモの巣があり、クモたちものどかに過ごしている。人が歩かないような場所ならクモの巣もどうやら撤去されない。クモの糸にはたくさんのガガンボが並んで止まり、体を揺らしている。カナヘビやリス、そして初めて耳にする声の多くの野鳥たち。壁にはたくさんのヤモリ、いも虫、毛虫、何かの蛹や繭もたくさんある。

虫嫌いな人には、厳しい環境だろうか!?  いや、矛盾するようだがそんなこともないと思う。探せばいくらでも生き物たちに出会える。しかしリゾートでの滞在が脅かされるほどの「おびただしい」数の虫がいるわけでは決して無い。いや、気にしなくても済むだけの包容力をリゾートの森や建築物が持っているというべきか。最低限の管理がそれを下支えしていると思う。よくこの絶妙なバランスが維持できるものだと感動する。

レストランSala Mae Rim。朝食時には頭上に色とりどりのシロチョウが舞い飛ぶ。目の前に残された大木の花にもたくさんの蝶が集まっている。ブーゲンビリアには美しきキシタアゲハが訪れる。

また、このリゾートには田んぼと湖、湿地帯もある。だからトンボパラダイスだ。夕刻には大型のヤンマも徘徊する。

日が陰ると渡り鳴きをするセミ(タイワンヒグラシ、もしくはその類縁種)が大声で鳴く。


****




テラス(サラ)の手すりに数多く蟻たちがいた。私たちが気づかずに触ってしまったものだから、全員が警戒体勢をとって動かなくなった。何らかの化学物質でコミュニケートしているのだろうか。かなり広範囲の蟻全員がこの体勢となって、5分くらい警戒を解かなかった。





Neurothemis(ナンヨウベッコウトンボ)の仲間は日本にはいない。日本のベッコウトンボの種とは別種。こちらはNeurothemis ramburii? 水辺からはなれた場所でひっそりと暮らしていた。あまり活発ではない。




羽が真っ赤なトンボは東南アジアではよく見かける種、おそらくNeurothemis terminata。活発に水辺を飛び回る。前方のトンボはハラボソトンボ(Orthetrum sabina)。日本に生息しているハラボソトンボとほぼ同じと思われる。




こちらはIctinogomphus。日本のウチワヤンマの仲間。




日本の沖縄・八重山にも生息するヒメキトンボ(Brachythemis contaminata)と同種だと思われる。

トンボは他にも、ベニトンボ、ハナダカトンボの仲間や、イトトンボは少なくも3種ほど確認した。黄昏活動のヤンマはカトリヤンマの仲間のように感じたがよく分からない。日中はオオギンヤンマもしくはリュウキュウギンヤンマが水面を悠然と飛ぶ。




こちらはタテハチョウの仲間のイナズマチョウ。おそらくオオイナズマ(Lexias pardalis dirteana)だと思われる。




テラスのランプの傘にぶらさがるガガンボ。ガガンボは種分化が著しく、種の同定はほとんど未開のまま。クモの糸にぶら下がり、体をひたすら揺らし続けるガガンボをたくさん見たのだが、この写真のガガンボもおそらく同じ種のように思われるが定かではない。クモの糸にとまるガガンボは日本にもいるそうだ。




今回、マレーシアやニューギニアで見た超巨大なバッタやナナフシには出会えなかった。




いたるところで生後間もないマイマイたちに出会った。チェンマイの9月は雨期末期。カタツムリたちは繁殖の時期なのだろうか。




究極のナルシズム!?主はもう羽化済みのようで不在だった。これは羽化殻。こんな繭(繭と言っていいのか微妙だが)、初めて見た。こんなに太くて固い糸を吐くのだろうか。それとも何か別の仕掛けがあるのか!?好奇心がくすぐられる。

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当てて,止ま(め)る :: 2011/06/25(Sat)

トンボは細いものの先端によくとまる.木の枝の先や,草の穂の先端など.しかし,どのようにしてとまるのかは,速すぎてなかなか肉眼では見えない.

この時期,札幌ではヨツボシトンボという北方系のトンボをよく見かけるが,このトンボも典型的に何かの先端にとまるのが好きなトンボである.そして,そのとまる瞬間の写真を撮影しているうちに面白い発見をした.





このように,ヨツボシトンボはまず手足を使って草をつかもうとせず,草に体ごとヒットさせている.後ろ足は草に当たっているようだが,前4本の足はまったく役立てていない.この後失速して後に6本の手足で草をつかみ安定な静止状態に移行するのだろう.

なるほど体ごと当てに行っているので,確かにとまる瞬間草が大きく揺れるのだ.またこれは木の枝ではなく草なので,当てても体が損傷することがないという事をトンボが分かっているのかもしれない.ヨツボシトンボは木の枝の先端に止まることもあるが,その場合はこのようなとまり方はしないだろうと思う.

僕は赤とんぼなどでも同様の写真を撮ったことがあるが,穂の先端であってもこのような姿は写真に写ったことがない.赤とんぼは止まる直前に,多くの場合ホバリングをする.おそらく今からとまろうとする対象物をしっかりと認識しているのだ.そして距離を計算してから再接近し,同時に手足が出てきて対象物をつかむ.決して体を当てにいったりはしないように見える.

一方,今回のヨツボシトンボはとまる直前にホバリングをしなかった.したがって,とまる対象の草の先端は見えているだろうけども,正確な距離計算ができないので,体をあてることで大雑把に減速させてとまるのであろう.

類似した事例は,大型のコオニヤンマで僕は知っている.このトンボは棒の先端などにはあまり止まらず,平べったいものの上によく止まる.以前に橋の欄干にこのトンボがとまるところを見たのだが,飛行機が胴体着陸するようにとまった.観察してみると,後ろ足のみ欄干をつかんでいたが,あとの4本の足は飛行中と同じようにおりたたまれたままだった.

かように,トンボは眼が非常によくて発達しているが,相対的に手足は全く器用ではなく,むしろものをつかむ際には不器用であるとさえ思われる.トンボの足は飛びながら獲物を捕まえることができるが,これも優れた眼と飛行能力によるところが大きい.正確に獲物の飛行軌道にオーヴァーラップし,獲物が足に触れたらつかむだけだ.ちょうど,ヨツボシトンボが草にヒットしてから足で草を掴むように...





こちらは飛び立つ瞬間の写真だが,トンボは一般的にはばたき体が浮き上がった時点で足を離すことが多い.

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2010年・晩夏 :: 2010/08/24(Tue)

今年の札幌は暑い.例年だともうススキの穂が開き,コスモスが咲き,朝晩はひんやりする日もある八月後半だが,今年はまだ日中は30度前後,朝も25度前後,の日が続いている.

九州生まれの自分としては,これくらいの温度で暑い暑いと騒ぐはずではないのだが,どうも札幌の街中での暮らしは事情が違う.その主な原因のひとつは,家の断熱性が高くてクーラーがないことにある.北海道の家は冬の寒さを考慮して比較的高い断熱性が確保されているため,夏に暑くなり,屋内が充分に暑くなってしまうと,その暑さが家からなかなか出て行かない.夜中も部屋の壁から赤外線が出ているようである.涙 そんな感じで,今年はちょっと夏ばて気味だ.

****

気温はまだまだ盛夏の札幌だが,確実に秋の足音は近づいている.札幌では8月14日あたりから赤とんぼが里に降りてきた.実はちゃんとコスモスも咲いているし,スーパーにはもう秋刀魚がたくさん並んでいる.すすきの穂も郊外ではもう開いていた.





アキアカネとノシメトンボ(後).この時期の札幌を代表する赤とんぼ.





この時期,枝の先はみんなこんな状態...





こちらはミヤマアカネ.このトンボは翅に帯状の模様がって,その中の白い斑紋がなかなか印象的だ.このような翅の模様をした赤とんぼは他にいないので,ミヤマアカネだけは迷うことがない.しかしこの独特の翅の雰囲気は写真になかなか写らない.今回は地面に腹ばいになり逆光で撮った.少しだけミヤマアカネらしさが出ただろうか...ミヤマアカネの翅は,透明だと思っている場所(特に前縁)にも淡い赤色が乗っているのが分かる.

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ラベンダーは美味しい? :: 2010/07/30(Fri)

蝶がこんなにラベンダーの花が好きだったとは僕は知らなかった.蜂がたくさん集まるのは知っていたのだけど....

街中は蝶が少ないので,札幌の大通りじゃラベンダーがあってもあまり蝶は集まらない.一方,郊外のラベンダー畑に行ったら,今度は観光客とか市民で溢れていて,やっぱり蝶たちは敬遠.そして蝶の食事時間に当たらないと,やっぱり蝶たちが集まっている場面に遭遇できない.今回も,初めは誰もいなかった.それが午後2時半過ぎてから急に蝶たちが集まってきてにぎやかになった.いいタイミングだった.




クジャクタテハ(クジャクチョウ).北海道ではこの手のタテハチョウの中では一番よく見かける.羽の赤茶色が鮮やか.ラベンダー色と草の緑とこの蝶の翅の色は,なかなか強烈な組み合わせだ.しかしこのレンズ,やっぱり色の乗りがいい!




(少しトリミング)

キアゲハもラベンダーがお気に入りのようで,本当にたくさん集まってきた.またすぐ花にとまるので,口のストローは出しっぱなしだ.








こちらはコヒオドシ.この蝶は札幌市内ではあまり見られないが,やはり北海道を代表するタテハチョウである.後翅の縁に並んだ青い紋様が綺麗.





最後はエルタテハ.エルタテハとは久しぶりの再会.僕の印象では,この蝶はあまり数が多くない.今回もコヒオドシやクジャクタテハが何十匹と集まってきていたのに対して,エルタテハは数匹くらいだった.エルタテハは人間が接近したり,軽く驚くと,パッと羽を立てて閉じる.この行動は,樹液を吸っているときなら翅の裏の模様が樹皮に擬態して有効なのだが,ラベンダーの上では何の役にも立たないのだろうに...でも,ついついやってしまうようである.いやもしくは何か有効なことがあるのかもしれないけども.

ちなみにラベンダーは紫蘇の仲間.人間も花や茎を食べることができる.

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2010年・盛夏 :: 2010/07/27(Tue)

ここ数ヶ月,忙しくてほとんど時間がなかったのだけど,ようやく土日にフリータイムを持つことができた.そこで久しぶりに札幌を脱出.美瑛,富良野,占冠方面へ...

実は,必ずや暇な週末は来ると信じて・・・

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G

の購入ボタンをネット通販サイトでクリック済みだった.そしてレンズは金曜に届き,日曜は久しぶりの晴天.文句なし.

ようやくデジタル一眼レフ用に設計された望遠レンズを手に入れることが叶った.今回の写真はすべてこのレンズとD40の組み合わせ.




夏の暑い頃には,腹部をこのように持ち上げてとまる赤とんぼによく出会う.これは日光が体に当たる面積を減らして体温が上昇しすぎないようするためだと言われている.




(55mm側)

強風が吹きぬける富良野郊外.どこまでもずっと麦畑...この場所は僕のお気に入り.一年に一度は訪れる場所.





麦の穂の中の若いアキアカネ.内陸・標高の高い場所はこの時期はアキアカネだらけだ.このトンボたちは秋に里に下りて来る.





ミヤマカラスアゲハの終齢いもむしお散歩中...おそらく蛹になるための場所探しと思われる.


それにしても色の乗りがとてもいいと思う.今までは銀塩時代のシグマAPO MACRO 100-300mmで撮っていたのだが,その違いは感じることができた.レンズの設計がデジタル用にオプティマイズされているということか...そして何より,手ぶれ防止メカニズムがとても頼もしい.



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国蝶・オオムラサキ :: 2010/07/21(Wed)

札幌近郊にはオオムラサキという蝶の生息地が何箇所かある.

このオオムラサキ,一般的な「蝶」のイメージとは随分と違って非常に勇ましい.ヒラヒラとは決して飛ばない.激しく羽ばたいて一直線に飛び,接近してくるとブルルと羽音が聞こえる.樹上に縄張りを持ち,進入してきた蝶や,時には鳥を追いかけ,縄張りから追い出そうとする.

オオムラサキはタテハチョウという仲間に所属し,この仲間はどちらかというと皆エネルギッシュだ.ヒラヒラとは飛ばす,激しく羽ばたいて滑空し,直線的に飛ぶ種も多い.その中でもオオムラサキは特に大きく,エネルギッシュなのである.

今年は札幌近郊のオオムラサキの数が多いという情報を入手した.そこで,ちょっと生息地にまで会いにいってみた.もし会えれば5年ぶりの再会となる.

ところが,目的地に近づいて急に小雨が降りだした...ああ,この天気では会えないだろうと,ちょっとあきらめモードになりつつも,駄目もとで生息地へ踏み込んでみると...あれれ,なんとたくさんいるではないか.なるほど確かに今年は当たり年のようだ.ただし,皆樹上高くしか飛ばないので,全く写真は撮れず,というかはじめからあまり撮る気はなかったのだが,

記念に一枚くらいと思い,適当にシャッターを切ってみたが...





中央にいます.拡大...






という感じで,全く駄目な写真しかないので,詳細はウィキペディアをご覧ください.(※ただしこの写真,針葉樹の枝にとまっているオオムラサキという意味では貴重かも.汗)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD



現場にはオオムラサキ採集と思われる愛好家の方がたくさん来られていたので,早々に退散...汗


****

オオムラサキという名前はどれくらいの知名度が一般にあるのか僕は分からない.蝶好きの人ならもちろん知っているが,一般にはモンシロチョウやアゲハのような知名度はないだろう.

ところが,このオオムラサキは国蝶ということになっている.

国蝶?

国鳥の間違いでは?

いや,まさにそれです.国鳥は国や専門機関が定めたその国を象徴する,代表する鳥.で,日本の国鳥はキジが選ばれている.「国鳥」というのは日本だけでなく世界中にあるようで,例えば,アメリカはハクトウワシ,オーストリアはツバメ,のように選定されている.

で,国蝶はまさにその蝶版.日本を象徴する,代表する蝶,である.詳しくは知らないが,国蝶というのはおそらく日本にしかないと思う.

ちょっと調べてみたところ,この国蝶選定はかなりの紆余曲折があったようで,長い間真剣に議論がなされて決まったようである.最後まで日本の国蝶の座を争ったのはギフチョウだったらしい.なるほど,ギフチョウだったのかぁ...妙に納得.

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%95%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6

ギフチョウは日本にしか生息しない蝶で,1年に1回早春に現れる.そして片栗の花を訪れてはヒラヒラと飛ぶ.ギフチョウもマニアックな蝶なので一般の人はほとんど知らないだろうけど,いかにも「蝶」であるのはこっちの方だ.北海道は近縁種のヒメギフチョウが住んでいる.いずれもとても美しい蝶だ.

一方のオオムラサキは大型で大胆な色使いを持った種で行動もエネルギッシュ.1年に1回夏に現れ,オオスズメバチ大先生を蹴散らしながらクヌギの樹液を吸うツワモノだ.花を訪れることはない.またオオムラサキは日本以外にも東アジア圏に広く生息することが知られている.

とにもかくにも,両者のキャラクターは全くかぶらないのだ.両極端な蝶である.きっとオオムラサキを推した人とギフチョウを推した人も,この蝶たちのようにキャラが違う人たちだったに違いない.

さて,もしあなたが国蝶選定委員になったらどちらを選びますか?

...まあこのブログの趣旨から考えると,何の目的で国蝶なんてものを選定するのですか?とまず突っ込むのが正解.笑

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カワトンボの楽園 :: 2010/06/09(Wed)

カワトンボの季節.

札幌近郊には,カワトンボの楽園がいろんな場所にある.この季節を謳歌するかのように舞い飛ぶ.










札幌でカワトンボを見かけると,いよいよ夏が近づいてきているという実感を持つ.ちょうど今頃,川は雪解けの増水からほぼ開放される.そして直射日光が当たりにくい山間部の谷の雪渓も姿を消していく...

羽化から間もないカワトンボの翅はキラキラと斜陽を受けて美しく輝く.金属的な輝きを放つ体も鮮やかだ.






日本に棲むカワトンボは,その分類で学者たちを随分悩ませてきた歴史がある.すこし前までは,日本のカワトンボは,ヒガシカワトンボ,ニシカワトンボ,オオカワトンボの三種に分類されていた.それが,紆余曲折の末,近年DNA配列の解析により3種ではなく2種だということで決着したようである.ヒガシカワトンボとオオカワトンボが同一種で,ニシカワトンボが別の種だということで落ち着いた.ただし,形態上は例外もあり,かなりややこしい.おそらく交雑もあるだろう.

ちなみに現在は名が改められており,ニシカワトンボと呼ばれていた種が「アサヒナカワトンボ」,ヒガシカワトンボとオオカワトンボと呼ばれていた種が「ニホンカワトンボ」となっている.(アサヒナという名は,トンボ研究家の朝比奈正二郎氏の名からとられている.)

それにしても,このカワトンボの微妙な差は僕の認識のレベルを超えている.ここ北海道にはニホンカワトンボしか生息していないらしいので,今回の写真は全てニホンカワトンボのはず.

しかしそもそも,カワトンボは同一種であっても多様な色彩の翅を持つ.ミヤマカワトンボとカワトンボの違いはトンボ好きでなくても教えられれば認識できる.しかしカワトンボの中の多少の差異は,まじで分からない...これは基礎研究として,特に意義がなくてもいいこと,すぐに役立たなくても知的好奇心ということでOKなんだ,というのは分かるのだが.それにしても細かい...いや,認識できる人には大きな違いなのだろうか.

僕が興味あるのは,翅が透明なカワトンボはちょっと奥手で,翅がオレンジのカワトンボは主張が強くて行動派だ,というような性格の差について(実際にそういう傾向はあると思いますが,どうでしょう).ちなみに翅の色は種による差ではなく,同一種で普通に起こる.この辺もややこしい.

翅の色彩を変えているのは,おそらくその色素を生合成する遺伝子の発現制御によるものだろうと思われ,すなわち転写因子発現の個人差...じゃなくて個トンボ差,もしくは環境要因による転写因子の発現レベルの違いによるものだろう.しかしそれがなぜそれがトンボの性格に影響を与えるのか,これはなかなか面白い.

自分がトンボになったつもりで,自分の翅がオレンジだったら,透明だったら,と仮定するとどうだろう...やっぱりオレンジの方が行動派になりそうな気もする...人間だって,地味な服を着ている人より,派手な服を着ている人の方がやっぱり行動派,か....なるほど,分子生物学として考えると難しい問題だが,何てことはないのか!?





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名前って何だろう... :: 2010/06/05(Sat)

今年は雪解けも遅れ,春も寒い日が多かった.札幌での桜の開花は5月連休明けという記録的遅さ.虫たちにとっても季節の歩みは比較的ゆっくりだったようだが,ここにきて暖かい日も多くなり,慌しく活動を開始した.溜め込まれていたエネルギーが弾けるが如く.

実はムカシトンボに会いに行ったのだが,こんな具合でまだ今年は姿を表さない.その代わり,蝶たちがたくさん飛んでいた.





キベリタテハ(黄縁立翅).深い小豆色にビロードの光沢,青い斑紋,そして黄色く縁取られた羽の色彩は息を呑むほど美しい...のだが,この写真のキベリタテハはもう羽化からかなり時間が経っているようで,すこし色褪せた感じを受けた.





オオモンシロチョウ(大紋白蝶).つい最近までは日本には生息していなかったモンシロチョウの仲間.モンシロチョウよりも大きく,力強い.幼虫は集団で暴食するため,害虫ということになっている模様.





エゾスジグロシロチョウ(蝦夷筋黒白蝶).北海道の春の使者だ.札幌ではまずこの蝶が飛び始める.





ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚翅).金属的な羽の色彩がまぶしい.北海道の春に現れるミヤマカラスアゲハは比較的小さく,光沢が強い.



****

昆虫の和名はどうしてこうも説明的なのだろうか...魅力的で素敵な名前に思えないのだ.

上に挙げた蝶の名前,どうだろうか....いい名前というのはあるだろうか.

例えば,「エゾスジグロシロチョウ」って,とてもくどい.笑 僕はエゾスジグロシロチョウに何か素敵な名前ないかとか考えている.

そういう意味で,愛称のようなものが実はあまりないんだと思い知らされる.北海道なら,雪虫がいる.正式な和名は例えばトドノネオオワタムシなんてくどい名前がある.もっとくだければアブラムシでも間違っていない.しかし親しまれているので「ゆきむし」という名が生まれた.

他にも,シオカラトンボを「むぎわらとんぼ」と呼んだり,ギンヤンマを「ぎん」とか「ちゃん」と愛称で呼んだりする地方もあるが,愛称のほうがずっと優しくて親しみがこもっているように感じる.

...蝶に限って言えば,これは本当にいい名前!と思える「正式な和名」がいくつかある.

僕が日本の蝶で一番好きな和名は,

http://art6.photozou.jp/pub/134/151134/photo/11758807.jpg

この蝶につけられた名前,スミナガシ(墨流).

僕はこの蝶に実際会ったのは過去に一度だけ.美的感覚は人それぞれだと思うが,国内の蝶では確実にトップ10に入る美しさだと思っている.ただ,口の赤はちょっと毒々しい.

このスミナガシは,墨流しという絵画の技法からとった名前だと思うが,この青紫の色彩は実に見事で,蝶の翅の雰囲気を捉えたなかなか美しい名前だと思う.

もし森でこの蝶に会ったら「あ!すみながしだよ!」と言えばいい.しかし,「あ!エゾスジグロシロチョウだよ!」というのは何ともくどくて,気が引ける...と思ってしまうのです.蝶好き同士ならいいんだが,蝶が好きな人と興味ない人の間に垣根を作っているような気がする...


日本人は比較的虫という生き物が好きで,それに比べると欧米人は虫が嫌いな人が多いと思われがちだが,そんなことはない.僕は前に,ジュネーブの植物園でヨーロッパのギンヤンマ(コウテイギンヤンマ)に夢中になていおじさんを見た.なんだ,いるじゃん,と思った.

まあ,それはいいのだけど,外国にも虫の名前の愛称というのはけっこうある.

例えば,上のキベリタテハなら,英国ではCamberwell Beautyと呼ばれているようだ.これは「Camberwellの美人」,という意味で(CamberwellはロンドンのCamberwell地区のことだろうか...),この蝶のことを美しく思っているのが分かるけど,何か日本人には分からないニュアンスがあるのかな?どうだろう...

オオカバマダラという蝶は,monarch,つまり君主という名前.確かにそんな雰囲気あるかも.「オオカバマダラ」よりも蝶の雰囲気を捉えているような気がする.

ちなみにオニヤンマはgolden rings,シオカラトンボはblue dasherとかskimmer,ギンヤンマはemperor,ルリボシヤンマの仲間はhawkerと呼ばれています.(※日本にいるこれらのトンボたちと正確な種としては一致しません.)


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