日本について考えるブログ




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仏様に供える花 :: 2008/03/31(Mon)

私は子供の頃,とても疑問だったことがあります.そしてそれはしばらく完璧に忘れていて,つい最近,突然思い出しました.そして,その理由が知りたくて,インターネットで調べてみました.キーワードは,「花・仏壇・こちら向き」.

そう,私が不思議に思っていたこと,それは仏様に供えるお花はなぜこちらを向いているのか,ということです.仏花は飾るためのものではなく,供えるためのものです.自然に考えて仏様に供えるものなら,仏様のほうを向けるはずでしょう.なのになぜ,手を合わせる私たちから綺麗に見えるように,こちら向きに花を供えるのかが疑問だったのです.なぜこれが常識になっているのか,という点について...

さて調べてみると,同様の疑問を持っている方はおられるようでしたが,非常に少数のようです.それでも,いちおう回答らしきものがお寺のホームページなどにありました.主なものとしては以下のようなものです.

「供えた花は,そのまま私に注がれている如来さまのお心を表している」
http://www.terakoya.com/butsuji/butsuji_1_11.html

「ためしに一度向こう向きに供えてみてください.なんだか楽屋裏(がくやうら)をのぞいているようで変でしょう.ではこちら向きになおしてみます.やはりこの方がずっときれいで気持ちも落着きます.きれいに飾られると,仏さまの荘厳(そうごん)さもより増すことでしょう.それにお参りする人もきっときれいな気持ちになって,お参りしたという実感がわきます.清々(すがすが)しいこころを仏さまやご先祖さまが受け取ってくださり,その喜ばれたみこころがまたこちらへ伝わって供えた方の喜びになります.行ったり来たりですね.」
http://www.tendai.or.jp/houwashuu/index.php

なるほど!と納得したいところですが,納得できません.生理的にです...例えば,タイは仏教国で,家庭にも簡単な仏壇のようなものがあり,花も供えます.しかし,花は質素なもので,どの方角からも同じように見えるような類です.それを供えるので,仏様側からも参る人側からもそれほど見え方は変わりません.キリスト教でも献花は行いますが,花を手前に茎を向こう側にして置くのが基本で,やはり死者から正しい方向に見えるようにします.あれほどたくさんの花を,手を合わせる自分に側に向けて供えるのは日本だけではないでしょうか.

上のふたつの回答に示されている「仏様のみこころを示している」という仏教思想はいいのです.私は,自分たち自身で豪華にこちら向きに飾って,それで「仏様のみこころ」と言っている感覚がなぜ生じるのかということです.自作自演でしょう.タイの家庭の仏壇のように,どの方角からも同じように見えるような花を供えて,それを御心と言うのなら,まだ分かります.

私はこの仏壇の花の向きから,私が問題だと思っている日本的な何かをとても強く感じます.このブログでさんざん書いている日本人の「利己的」な匂いもします.「自分に都合のいい」解釈をするのです.多くの日本人がこの花の向きに疑問を持つことがないでしょう.つまり,この向きが日本人にとって非常に安心感のある当たり前の形なのです.そして,現代の日本人は,こちら向きに供えた花から仏の御心を感じるようなことも実際にはないでしょうし,ただ「そうするものだ」と常識に従って供えているんだと思います.もし供えた花から仏の御心を感じるほど信心深い人がいるなら,この向きに疑問を持つのではないかと思います.だって,これはどう考えても「何かがおかしい」はずです.そうは思われませんか?

 

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  1. 社会
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フォー・ガー :: 2008/03/29(Sat)

私は基本的に東南アジアの料理に常に魅了されています.暇さえあれば,すぐにタイのグリーンカレーや前にも紹介したヤムウンセン,生春巻きが食べたくて仕方なくなります.笑 その中でも特に愛してやまないのがベトナムの「フォー」という料理です.「鶏肉のフォー(フォー・ガー)」は,ベトナムでも最もポピュラーなフォーで,原料に米粉・タピオカ澱粉を使って作られたライスヌードルを,鶏ガラのあっさりスープに,山ほどの生野菜,ハーブ類を乗せて食べます.スープにはもちろん必殺のヌクマム(ナンプラーのベトナム版)とライムが加わります.シンプルなガラスープと,魚醤,ライム,生姜,ネギ...ああ,黄金のスープです.誰が発見したのでしょう,この組み合わせ...

材料(2人分):
ライスヌードル・・・・・・・・・・200 g(輸入食材店などでゲット)
鶏胸肉・・・・・・・・・・・・・・・・1枚
ネギ・・・・・・・・・・・・・・・・・・4分の1本(青い部分がメイン)
あさつき・・・・・・・・・・・・・・・10本くらい
生姜・・・・・・・・・・・・・・・・・・1かけくらい
水菜・・・・・・・・・・・・・・・・・・1株くらい
コリアンダー(パクチー)・・・好きなだけ
その他必須調味料・・・・・・・ヌクマム,赤唐辛子,ライム

時系列レシピ:
・まず鶏がらスープを作ります...スミマセン.今回は鶏がらスープの素を使いました.約800 cc.(^_^;)
・スープにぶつ切りのネギ,スライスした生姜,鶏胸肉一枚を入れ沸騰させる.
・そのまましばらく煮込む.
・煮込んでいる間,別の鍋でライスヌードルを茹でる準備をする.
・またその間に,あさつきを小口切り,赤唐辛子を輪切り,コリアンダー・水菜を適当に切る.
・火が通った胸肉を出し,冷ましてからスライスする.
・ネギ,生姜をスープから取り出す.ここにヌクマム大さじ2を加える.
・スープの味を見て,塩で味を好みに調製する.
・ライスヌードルを茹でる.
・茹でたヌードルをさっと水で洗ってぬめりを取ってどんぶりに移し,スープを注ぐ.
・ここに,鶏肉と野菜類を豪快に盛り,ライムを搾り,唐辛子を散らす.





具としては,大葉やもやしもよく合います.バジルも合うそうですが,私は試していません.とにかく好きな組み合わせを探すのは楽しいと思います.また砂糖を入れると味がマイルドに.このあたりは好みで調整するといいでしょう.食べながら砂糖を足してみたり,ヌクマムを足してみたりして,味の変化を楽しむこともできます.この感覚がアジアンですね.ちなみに,やや温度が下がっても美味しいのがフォーです.ライスヌードルは,一度水で洗わないとペタペタとくっついてしまいます.ですので,ラーメンのように熱々というわけにはいきません.このへんはヤムウンセンと同じですね.成熟した料理というのは,温度までが最適化されているのかもしれません.

関連記事:ヤムウンセン

 

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  1. 食/ワイン
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旅で出会う美味しいもの :: 2008/03/27(Thu)

紀伊半島の旅(その3) 2008年3月20-22日

旅先で出会うその土地の食べ物は,旅を彩ってくれます.美味しいとか美味しくないとかそれだけでなく,その土地の風土や食べ物に対する考え方を知ることができたりして,とても面白いものです.今回の旅で感銘を受けた食べ物をちょっと紹介します.

くうや観助餅♪
これは鈴木翠松軒というお店の和菓子です.「ひよく米」と言われる品種のもち米を,セイロで蒸した後半つきにし,粒を残した状態のまま,中に上品なこしあんが包まれています.口に入れて一瞬は,何の主張もないただの餅なのですが,次第に風味豊かなもち米の味と,こしあんの小豆の味,そして半つき状態の絶妙な食感が口に広がり,わずか10秒程度で虜です.笑 京や金沢のお菓子のような,創作意欲がみなぎった,見た目も味も華やかな世界観とは違いますが,これはこれでとても上品で素晴らしいです.考えてもみれば,この伊勢地方の和菓子,特に御餅はお伊勢参りに訪れた人たちの疲れを癒すためのものなんですよね.

赤福餅♪
書きます,赤福について.このブログも何せ赤福問題から始めていますし...笑 私が訪れたおかげ横丁入り口の本店では,夕方前にはすでに売り切れ間近.空港やデパートでは極めて手に入りにくいようですね.うーん.大盛況とも言えますが,まあ冷凍をやめたせいで生産量が減っているのでしょう.久しぶりの赤福は,とても餅が柔らかく,なるほどこれが非冷凍バージョンなんだ,と改めて納得.でも,冷凍版も美味しかったですけどね.冷凍技術が凄いのか,ちょっと冷凍したぐらいでは味はそれほど変わらないのか...とにかく「冷凍」とちゃんと表示して売ってもいいのではないか,なんて思います.それでは赤福の名が落ちますか...でも,伊勢神宮を訪問しなくても空港で買えるお土産なんだし,合理的に考えて冷凍はありだと思いますよ.

マグロのしゃぶしゃぶ♪
マグロの刺身をやや薄切りにしたものを湯に通して,表面の色が変わった所で食すのですが,中は生のまま.つまりレアです.これをゴマだれで頂きます.正直なところ,刺身でいいんじゃないの,と思っていたのですが,これが意外にも美味しかったです.基本的に食感の妙でしょうかね.マグロの鮮度も重要でしょう.機会がありましたら是非!

デコポン♪
和歌山に入ると,そこらじゅうにミカン直売所があり,所狭しとミカンを売っていました.時期としてもう終わりの頃でしょう.デコポンという品種,名前は知っていましたが,改めて現地の直売ものを買って食べて驚きました.こんなに濃密なミカンは初めてです.酸味・甘み・柑橘の香り,わずかな苦味.すべてが普通のミカンの1.5倍って感じで,いやー,これは本当に美味しかったです.フランスやイタリアに行くと,トマトの種類と味で驚かされますが,このミカンに関しては向こうのシェフを連れてきて食べてもらって感想を聞いてみたいです.すごいレシピが誕生しそう...とまあ,そんな妄想をかきたててくれるデコポンです.しかし「デコポン」って名前は...どうなんでしょうね.個人的にはOKですが.笑




ミカン直売のお店はどこもかしこもミカンだらけ.すごい迫力です.


 

テーマ:これは美味い!! - ジャンル:グルメ

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熊野で思ったこと :: 2008/03/26(Wed)

紀伊半島の旅(その2) 2008年3月20-22日 

紀伊半島に位置する,古代からの霊場と参詣道.二日目は,熊野三山のうちの二つである速玉大社と那智大社を訪ね,そして長大な熊野古道のほんの一部である大門坂を歩いてきました.初日に伊勢神宮ですっかり感動してしまったせいもありますが,正直なところ,想像していたような厳粛な雰囲気は全く感じられなかったです.まあ,熊野古道を何日もかけて歩くという「苦行」が大切なのだと言われれば,確かに私のような旅では何も感じられないのかもしれません.でも現在の熊野古道は一部国道に吸収され,もしくは国道に沿って走り,景観も決して人工物がない山中ばかりを眺めるわけではないので,俗世から隔絶されることは難しいでしょう.熊野古道は,世界遺産に登録はされましたが,本来の姿はもはやとどめていないのではないかと感じました.しかし,多くの熊野ガイドブックや熊野を訪ねた人のブログを見ても,マイナスイメージの記述は存在しないです.世界遺産を誰も敵には回さないでしょうからね.笑 ですから,苦言を発するのは私が初めてかもしれません.でも,正直に感じたことを書くことを旨としていますので,お許しください.

まず何はともあれ一番がっかりしたのは,那智大社の「日本一じゃんぼみくじ」のようなノリと,「こちらは出口です.入り口はあちらです」のようなところ狭しと並ぶ看板・説明の文句...しかも,せっかくの景色をわざと壊すようにそれらが並ぶのはなぜなのでしょう.現在の日本では,このようなノリや説明はもはや当たり前で,特に珍しいわけではないですが,自分の期待が大きすぎました.熊野もこうなのかと残念な気分です...泣 那智の滝は,まさに御神体が滝そのものなのですが,その前に団体写真をとる段が設けてあったり,滝壺に近づくだけでお金をとられたり,なんというか,商売の匂いが立ち込めています.




観光客,鳥居,料金徴収ゲート,そして那智の滝.



熊野古道の一部である大門坂は,そういう看板などもなく気持ちよく歩くことができました.両側に立ち並ぶ杉の巨木が天に向かって伸び,それを下から見上げるのはなかなか壮観なものです.しかし注意深く見てみると,大門坂沿いにはそのような野生と思われる杉が残されていますが,そのすぐ外側は,人工の杉林.細くて枝打ちされた杉が並んでいて,全く「自然」とは呼べないものです.まあ,人工林を非難したいのではなくて,この不連続さはなんとかならないのかと思うのです.大門坂のその通り沿いだけ自然ならそれでいいのでしょうか.なんだか残された杉の巨木が孤独そうに感じてしまいます.




熊野古道,美しい石段が続きます.





大門坂に沿って残る天然杉の巨木.


ところで,熊野に出発前から考えていた「なぜこの地がこれほど長い間,信仰が途絶えることなく霊的な地域として存続し続けたのか」という点について.現地に行って思ったのですが,やはり京あたりと比べると,明らかに気候も違うし景観も違う.真っ青な海に断崖絶壁,杉の巨木,たくさんの雨.京都や奈良からそう遠くない場所でこれほどの変化を見せてくれるのは紀伊半島南部だけでしょう.ですから,この地を踏めば何らかの非日常的な感覚を古代の人も覚えたことでしょうし,そういう「特別感」が自然信仰と結びつき,熊野をさらに特別な地にしていったのかもしれませんね.

関連記事:伊勢神宮の美しさ
      :熊野古道へ・・・

 

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伊勢神宮の美しさ :: 2008/03/25(Tue)

紀伊半島の旅(その1) 2008年3月20-22日

2泊3日で紀伊半島を旅してきました.今回の旅は,伊勢神宮にまず立ち寄り,その後,速玉大社・那智大社をめぐりながら,熊野古道の一部である大門坂を歩くというもの.旅の目的は熊野古道の予定だったのですが,旅を終えて私の心に最も強く印象として残ったのは,なんと伊勢神宮でした...汗 ということで,まずは伊勢神宮の感想から書きたいと思います.

伊勢神宮内宮の駐車場から歩き始め,宇治橋を渡ってすぐ,私は,早くも普通とは違う雰囲気に飲み込まれてしまいます.神宮正宮に向かって続く参拝の道とその両側に広がる深い森,そして前方になだらかに高度を増していくとても穏やかな山容,その風景のバランスがあまりに美しいと感じていました.私は山が好きで,さんざんいろんな野山を歩き回ってきましたが,このような心に響く美的な風景というのは今までほとんど出会ったことがないです.神話の中で古代ここに神宮を据えたとされる倭姫命(やまとひめのみこと)も,この風景に魅せられたのかもしれないですね.参道を歩いていく途中で,乱立する杉の巨木を見上げながら,とても質素な正宮の階段そして参拝場所に感動しながら,全く想定してなかった安らぎが押し寄せてきました.とても神聖で霊的な場所なのでしょう.こういう説明は科学信仰の現代において不適切かもしれませんが,やはりこの場所を説明するのに一番適した言葉かと思います.

少し詳しく伊勢神宮を考えてみます.最初に,上にも書いたとおり風景の美しさについて言及しなくてはなりません.まずは参道から目に入る山容の優しさはなぜ生まれるのだろうか,という点について.もっと山容がなだらかなら,山の風景は手前の森にさえぎられて目に入らなくなりますし,逆にもっと急な山だったら,今度はあのような穏やかな印象は受けず,日本中どこにでもあるただの「山」になってしまうでしょう.目に入る山の傾斜が絶妙だと感じます.さらに,参道は最初ほぼ真南を向いており,この山肌は概ね北斜面です.大部分の時間で,参拝者は逆光から半逆光でこの風景を見ることになります.順光で太陽が当たる山の南斜面というのは,一般に平面的な風景に見えてしまいますから,この位置関係は山を立体的に,そして優しく見せる光の演出です.そしてもちろん,五十鈴川という清流の存在もポイントでしょう.ほどよい川幅の清流がこの深い森を流れ下っています.こう考えてみると,これとほぼ同じ条件の景観が得られる場所を探せと言われても,そんなにあるものではないという気がしてきます.日本最古の社がこの地に存在し,長い時間を経てもこの地から信仰が消えないのは,全く偶然ではないのでしょう.次に,その美しい自然の風景と人為的ものの調和を見過ごすことはできません.調和を乱す看板や立て札,のぼりなどは一切ありません.最低限の立て札などはありますが,目立つ色にペイントされた「こちらは出口です」「一方通行です」「写真撮影禁止」「トイレ」など,だいたいどこに行っても目にする調和を無視した注意書きがほとんどありません.いや,時よりあるのですが,とても地味です.これは,現代の日本の風景に慣れてしまった自分にとってはとにかく「美しい」と感じずにはいられません.少なくとも伊勢神宮を守り,運営されている方たちは,意識しているかどうかはともあれ,洗練された美的感覚を持っているのだろうと思いました.また同時に,こういう参拝者に対する「強制」的な看板がないということは,皆が自主的に常識を守って行動しなくてはなりません.ですから,人間の自由と尊厳が守られており,これは神宮が自分に対してとても優しく存在している,と感じるのです.

そういえば,お守りを受けることができる場所で多くの人が何かしのお守りを購入しようと集まっている時,こんな出来事がありました.けっこうな人がお守りを購入しようとしていたのですが,受付の神主さんは一人しかいません.ゆっくりと丁寧に対応しているので,なかなか順番が進みません.そこでイライラした人が一人,まだ順番ではない場所から「○○のお守りを三つください」と割って入ったのです.ところが神主さんは,その時対応していた人にお守りを渡すと,なんと順番ではないその人の要望を優先して対応したのです.普通なら「おいおい,こっちが先だろう?」となるところですが,なぜかそういう空気が全く流れません.不思議です.私は,神主さんの「誠意」のようなものをそこにいる人皆が強く感じたからだと思っています.実際は分かりませんが,例えば「電車の時間があるから急いでいるのかもしれない」というような配慮と解釈することも可能でしょう.とにかく割って入った人にもちゃんと丁寧に対応するわけです.割って入った人もイライラがおさまったかもしれません.日常でこのような割り込みを肯定したいわけではないです.むしろ問題大ありですが,(笑)ただ,なぜか神主さんの振る舞いを美しいと感じてしまうんですよね...私はさんざんこのブログで日本の悪口を書いてますが,とは言えやっぱり自分は日本人なのかと感じてしまう瞬間でもあります...

 

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熊野古道へ・・・ :: 2008/03/19(Wed)

自然崇拝を基盤とする神道,大陸から伝来した後に独自に展開した仏教,そしてその両者が結びついた修験など,古代より日本においてその多様な信仰の場として知られる場所,熊野三山.紀伊半島の山岳地帯にあるこの霊山にお参りするために設けられた参詣道が熊野古道です.古来より日本人は,山に入って苦行を行い,心を無にして山と向き合うことで,罪業から解き放たれるという信仰を持ってきました.このような信仰は,古くは皇族を中心に,次第に武士,庶民へと浸透していきます.江戸時代には熊野への道が整備されたこともあり,「蟻の熊野詣り」と揶揄されるほど多くの庶民が熊野詣りを行ったと言われています.しかしこの有様に限っては,現在の新年初詣なんかと同様に,日本人の集団的イベント依存症の匂いを感じてしまいます...って,それは私だけ? 笑...一方それよりはるか昔,後白河上皇や後鳥羽上皇は,年に1回くらいのペースでひたすら熊野詣りを続けています.このお二方は熊野参詣の最高記録保持者でしょう.後白河上皇は34回,後鳥羽上皇は28回と記録されているそうです.皇族方の信仰がどれくらいの真剣さだったのか,私には簡単には推測できませんが,江戸時代に庶民の間に広まった熊野詣りとは,違ったものだったかもしれません.

しかし,なぜにこの地域がそれほどまでに霊的な地域になったのでしょう.私は紀伊山地に足を踏み入れるのはこれが最初です.日本有数の多雨の地域であり,この地域特有の植生,景観があるのだろうと想像します.山はどのような風景を見せてくれるのでしょうか.

ということで熊野古道に行って参ります♪
といっても,苦行などはもちろん行わない予定です...(^_^;)

関連記事:霊的世界(1)

 

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人と車を分離しない! :: 2008/03/17(Mon)

私は前に,ドイツアウトバーンの速度制限撤廃に関する話しを記事にしましたが,今回もドイツからの面白いニュースを発見しました.少し前のニュースですが,こちらです.

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-27816920070911

簡単に説明すると,ドイツ西方のボームテという街で,街の繁華街を貫くメインストリートを中心に,信号や車線,停止標識,歩行者用の歩道およびそれらを区別する縁石を取り除くことを決定した,というニュースです.車と人を区別しないことにより,双方とも互いにより注意を払うことになるので,結果的に交通の安全性が高まる,という理論に基づいているのだそうです.交通安全の向上目的で標識を取り払うという考え方は「Shared Space(共有空間)」と呼ばれ,オランダ人の交通専門家ハンス・モンデルマン氏が考案,EUも基本的にこの考え方を支持しているといい,今回のボームテの道路改造費用の半分をEUが負担するのだそうです.

これは素晴らしいですね.アイデアも素晴らしいですが,それを実施してみようという街が現れることも素晴らしい.そして,それにEUが多額の援助を出すというのもすごいし,多分こういうことを実施してもいいような,自己責任を持って行動できるであろうドイツ人もすごい.さすが,速度無制限道路のある国だなぁ,と思います.

ところで日本でこういうことをやったらどうなるでしょう.まず,法案が通らないでしょうが,(笑)仮に実現したとして安全性が高まるでしょうかね...微妙な気がします.日本ではとにかく「交通ルールを守ろう」は重要な標語で,絶対的地位があります.決まりをまず作って,その決まりを守ることだけ考えようというのが日本の発想です.ですから,歩道を取っ払ったりなんかしたら,結構無秩序になるだろうと思います.ボームテのような試みが成功するには,歩行者もドライバーも自転車も,個人個人がちゃんと責任のある行動をとらなくてはいけません.そういう責任ある行動を基盤として実現されるボームテのストリートは,私の描く理想の空間だという気がします.しかも,ニュース記事では触れられていませんが,歩道や妙な標識や,そういう街の景観を害しかねない種々のものが消えるのです!これは相当に洗練された雰囲気が街に宿ることでしょう.実施されるのはこれからのようですが,実際に事故率が低下することを願わずにはいられません.

関連記事:ドイツ・アウトバーンに学ぶ

 

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