日本について考えるブログ




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大きさに負けない活力 :: 2009/04/28(Tue)

206のエクステリアは何というか,やはりうずくまる猫のよう.獲物に飛びかかる前,今にも前方に跳躍しそうな.野性的な.ヘッドライトは猫の眼光.




プジョー206.この車が世に公開されたのは1998年.もう10年以上の時間が経ったのですねぇ.しかし,この車からは10年という時の流れはあまり感じないのです.これは古くなることで生まれる一種の落ち着きのよなものがないということでもあります.現代の自動車デザインの中にあっても,いまだに206は凛とした存在感を示し,小柄な体をさらに丸めてちょっと威嚇するかのよう.

車には車格というものがあって,何というか,大きさがその車のアイデンティティを決めてしまいかねない感じを受けます.これは受け手の感性にもよるかもしれませんけど...

例えば,カローラよりもクラウンの方が大きく,デミオよりアテンザのほうが大きいわけですけど,大きいとその車は確実に格上に見えるという気がします.まあ,実際に値段も格上だし,用いている技術も大きな車のほうが高度だと思いますけど,でもそういう先入観は抜きにしても,大きさというのは人にそれだけの影響力を与えるものだろうと感じます.

これは日本車に限ったことじゃなくて,例えば,ドイツ車もそうじゃないでしょうか.ポロよりもゴルフのほうが格上だと確かに感じます.A4よりもA6のほうが格上です.ドライブしなくてもそう感じるものです.

しかしですね.そういう感覚でフランス車を見てみると,これが実に面白いと私は思うんです.なんというか,小さい車ほどデザインが力を持っていて,車体が大きくなるほどに逆にちょっと力が抜けていて,大きさから生まれてしまう威圧感のようなものが意図的にか薄められている,そう感じるのです.例えば,シトロエンならC2が一番エネルギッシュであり,C4が落ち着き感を持って知的に見え,C6は新種の深海魚といった具合になるわけです.もちろん,大きさだけを抽出すれば,C2 < C4 < C6であることは自明ですが,しかし,元気と落ち着きと深海魚を天秤に乗せて比べられます?笑 だから,シトロエンというメーカーが作るの自動車には,車格という概念をうまく適用できません.少なくとも私はそう感じてしまいます.

206デザインの存在感は,小さいからこその存在感でしょう.小ささを存分に味方につけたデザインだと思う.とても俊敏に動き出しそうなイメージ.これが一回り大きな307だと,同じデザインモチーフであるにも関わらず,俊敏さがきれいに消されているから不思議.やはりプジョーにおいても格上だ格下だという議論をする気になれないのですよね.ベクトルの向きが違うんですわ.ルノーだってそうだろうという気がします.これがフランス車の面白さです.

****

我が家の206は,春を迎え,夏タイヤに履き替え,オイル交換を終えました.営業車としてストップアンドゴーを繰り返しておりますが,すこぶる絶好調でございます.現在走行3万5千キロ.これからも欧州小型車の誇りを存分に見せてちょうだい.

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  1. プジョー206
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酒に飲まれる日本人 :: 2009/04/25(Sat)

お酒が弱いことと,お酒に飲まれてしまうことは違います.お酒に飲まれることが許されるかどうかではなく,日本人がお酒に飲まれてしまいやすいのはどうしてなのか,そういうことを考えることも必要ではないでしょうか.

SMAPの草なぎさんが警察に捕まるという珍事で大盛り上がりの日本....いったいこれは何の騒ぎなんだ?笑

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090425-00000000-dal-ent
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090425-00000007-ykf-ent

彼の本当の感想というか,思いを聞いてみたいのですけどね... 

お酒で全裸になるといえば,実は私の知人にも一人います.これは本当にすごい人物でして,いくつもの伝説がありますが,公の場では書けないので,ここでは「伝説」という言葉にとどめます.しかし,彼は本当にお酒を飲んでいないときは別人のように思慮深く,静かで,いい人なんです.草なぎさんのプライベートは全く分かりませんが,彼もそうかもしれません.こういう「いい人」は普段はストレスでがんじがらめなのでしょう,特にこの国では.それでお酒を飲んで一気にそれを発散してしまうのかもしれません.

とは言えこれはかなり恥ずかしいことではあります.しかし,そんなに特殊な事件でもないでしょう.日本人は本当にお酒に飲まれます.

例えば,金曜の夜の東京なんて,電車の中は酒臭くってたまりません.ホームの隅やトイレで嘔吐している人,そこまで珍しいことではないですね.札幌でもすすきのに出れば,ふらふらに酔っ払った人,簡単に見つかります.

飲み会などの席においても,陽気がとおりすぎて暴走する人,しゃべりだしたら止まらない人,下品へまっしぐらの人,暴れだす人,まあそれぞれですが,とにかく酒に飲まれているなあぁ,と感じる人,かならず数人はいます.そして翌日に「いやあ,昨日は記憶がないなぁ」と言う人,いると思います.まあ,これも男ばかりなのですが.

お酒というのは,すばらしいもので,本当にお酒のない世界を私は想像だにできません.お酒は何しろ美味しいし,心を和ませたり,味覚を敏感にしたり,解毒作用を持っていたり,いい付き合い方をすれば素晴らしいものだと思います.でもお酒に飲まれてしまって,思慮分別がなくなるような飲み方になるのなら,本当に麻薬と同じだとも思います.そして麻薬的付き合いになってしまっている日本人のなんと多いこと!

日本人は西洋人に比べて,アルコール代謝が遅く,酔っ払いやすいのは事実かもしれません.しかし思慮分別がなくなるような飲み方をしてしまうのは,遺伝的問題ではなく社会風土の問題でしょう.私たちはお酒を飲むとき,自分自身にとても甘くなっているのではないでしょうか.

さて,日本では,草なぎ批判か,草なぎ擁護論かに二分してしまい,この事件はいったい何だったのか,この事件から日本人は何を学ばなければいけないのか,こういう客観性のある大切なことはほとんど無視されています.本当に情けなくなるので,ここに英タイムス誌の記事を手本としてリンクします.

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6152338.ece

この考察が正しいとか間違いとかいうことでなく,こういう冷静なオピニオンが大切です.

関連記事:自らの欠点を理解する勇気

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  1. ニュース
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変化する美しさ,変化しない優しさ :: 2009/04/23(Thu)

アルファロメオ147.この車には変わるものと変わらないものがある.変わるもの,それは,色彩,造形,音.変わらないもの,それは優しさ,包容力.

この車は何色なんでしょうか.中古車だったこともあり,店頭では「シルバー」と表記されていたのですが,そんな簡単な言葉で言い尽くせるような色彩ではない色をしていると感じます.時間によって天候によって,光の具合によって,この147の本当の色が分からなくなる.いや,本当の色は本当でなく,常に仮の色なのかも.夕焼けにはもみぢ色に染まり,日没後にはたくさんの青を集める.



この色は,アルファロメオの公式名称ではSterling Grayと呼びます.他にアルファロメオでグレイ系と呼べる色には,Africa gray(日本未導入),Plutinum Grey ,Seagull Blue,があります.このうちSterling Grayが最も標準的な灰色だと思いますが,それでも時間帯によっては,本当にSterling Gray?って疑いたくなるほど変化します.塗装が本当に綺麗.

色彩が変化すると,車の造形から伝わってくる雰囲気が変わります.アルファ147は直射日光を浴びている時より,夜や間接光が当たる時間帯ですごく綺麗に見える車だと感じます.

色が変化することで造形も違って見えるのは人間の錯覚なんです.でも錯覚が楽しい.例えば,炎天下で見る147のフロントマスクは,なんか自信がなさそうな表情に見える.でも日が陰ると断然かっこよく見えるんですよね.何か後ろめたいことでもあるんだろうか.笑

車のコンディションも日々変化します.妙に吸気音が室内に入ってくる日もあれば,全く聞こえない日もある.クラッチやブレーキのジャダーも出たり出なかったり.感覚的なことですけど,すごく調子がよさそうな日と,今日はあまり走りたくないんだよなぁ,と車が思っていそうな日がある.機械なのにまるで命が吹き込まれているかのよう.

一方,変化しないこと.それはこの車の優しさ.包容力.いつも穏やかで,どんなに急いでいても,気分が曇っていても,アルファのドライバーシートに収まると,すべてのもやもやが氷解して,心が穏やかになる.

車がしなやかで優しい.サスペンションシステムも柔らかで,スイッチの類も軽く触れるだけで操作することができ,ステアリングも軽やか,そしてギア操作もすごくゆったり.



アルファ147のマニュアルシフトは本当に柔らかです.これまでいろんなマニュアル車に乗りましたが,こんなにたっぷりと満たされるギアは初めて.ゲートが曖昧で,遊びが多く,ストロークも長い.だからすばやい操作をしたくてもできない.しかし,ゆったりと大きく深呼吸をするようにシフト操作する.そうすると車の持つ雰囲気とシンクロし,そうしているうちに癒されていく...

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  1. アルファロメオ147
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全力でいくだけ? :: 2009/04/20(Mon)

「全力でいくだけです.」「当日は精一杯頑張るだけです.」...この「だけです」はどういう意味があるのでしょうか.

スポーツ選手が,テレビのインタビューで,「次の試合も,全力でいくだけですね.」と答えていました.センター試験を控えている高校生が,「当日は精一杯頑張るだけです.」と答えたりします.

私の職場でも,学生に「どう,就職活動は順調?」なんて聞いてみると,「いやあ...なかなかうまくいかなくて...でもとにかく今は頑張るだけです.」みたいな答えが返ってきたりします.

こういう言葉は,日本ではありきたりですが,私はその意味するところはけっこう奇妙だと感じています.だって,字のとおりの意味であるわけがないでしょう.スポーツ選手は,全力を出さない試合が果たしてあるでしょうか.受験生はセンター試験の当日に頑張らないことがあるでしょうか.そんなこと一般的じゃないですよ.だから,当たり前にそうであるだろうことを,あえて「そうするしかない」と言っているのはとても奇妙なことだと感じるのです.

私の解釈ですが,この「しかない」は三つの意味合いが潜んでいるだろうと感じます.

ひとつは,一種の「へりくだり」的な表現でしょうか.当たり前のことしか言わないのは自分が無能である意味をもち,自分を下げることができるわけです.例えばピッチャーは自ら率先して,「最近は腕の振りもよく,ボールも切れているので,次の試合も十分に勝てると思います.」とは言わず,「次も全力で頑張るだけです」と言う方がいいのです.前者の表現は有能であり,後者はそれに比べれば無能的です.だから,へりくだった表現になる.

これは,社会(周囲の人)がへりくだりを求めているともいえます.どういうことかというと,「次も勝てると思う.」と自分の感覚に基づいて発言してしまったら,万が一負けたときに周囲はとても冷たい,それが日本です.だから,それを回避するためには,どうしても明快に発言できなくなる.率直な意見を言うより,濁して適度に自分を下げておくにこしたことはないのです.そういう様々な感覚を加味して,最終的にできあがった表現が「だけです」なんだろうと思います.

次に,「だけ」という言葉のイメージが日本ではポジティブだというのもあります.「今は次の試合にだけ集中しろ」と監督さんが言ったりしますが,これは悪い意味ではありません.「お前らは頭が悪くてたくさんのことを考えられないんだから,試合だけに集中しなさい」という意味ではないですよね.笑 だから,「だけです」は,一種の前向きさを表現するニュアンスを帯びています.

しかし.私は最後にもうひとつ,この言葉から違った意味合いとそれに伴う問題を感じます.それは,「責任回避」です.

この「だけです発言」はたいてい直接的な結果とは関係していません.つまり精神論である場合が多いです.だから,その後の結果に対しての責任は発言者にはなくなるのですよ.「一所懸命に頑張った」のなら,結果はどうあれ頑張るという責任は果たしており,失敗したとしても,それは「仕方ないこと」にできる.

そしてもっと厄介なことは,一所懸命に頑張ったかどうかは,誰にも本当には分からないということ.基準も人それぞれでしょうし,本人もどれくらいを一所懸命と表現するのか,明確な基準などないでしょう.だから,誤魔化すには精神論はもってこいです.すごく酷い有様,例えば練習をずっとさぼったとかでなければ,本当に頑張ったか頑張らなかったか,という議論は困難です.だから,自分にいくらでも甘くなれます.まあ,これはプロスポーツ選手には当てはまらないでしょうけど,一般市民レベルでは,こういう感覚を感じること多いです.「この実験は成功できると思う?」「うーん,とにかく今はやってみるだけです.」みたいな問答です.

やはり,社会に存在する他者批判の文化は原因のひとつだと感じます.日本人は他人に対してもっと心から寛容になるべきではないでしょうか.仮に大げさだったりちょっと偉そうだと感じる言い方だったとしても,それを他人がわざわざ非難すべきではないと思います.この感覚が国民全体に浸透していけば,人はもっと自由に発言できるようになり,必要以上にへりくだることもなくなり,そして内容にオリジナリティが生まれてくるでしょう.オリジナリティが育まれれば,自然と発言者はその内容に責任を持つようになるのではないでしょうか.必要以上に自分を鼓舞することもありません.こうなれば,言葉は形式的ではなく,生き生きとしてくると思うのですが...

ちなみに,「だけです」を多用するのも,男性に多い気がするんですよねぇ...

関連記事:「自らの欠点を理解する勇気」
      :「無責任な日本人男性」

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  1. 社会
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詐欺社会の構図(3)-夫婦間において- :: 2009/04/15(Wed)

車好きの夫が,車に理解がない妻に嘘をついて,自分のわがままをかなえる話.それをサポートさせられるディーラーマン.

先日,タイヤ交換で自動車ディーラーを訪れた時の話です.「もうすぐ自動車税の時期ですが,今年は二台分になりますから大変ですね.」と営業の方に言われました.経済的に苦しそうに見えたんだろうか...確かに世の中不景気ですが.

うちは,昨年末にアルファ147を買って車二台体制になったので,確かに維持費は増加しています.プジョーは仕事の営業で使うので会社で燃料代など一部面倒を見てくれていますが,それでも負担増です...でも,それは買う前から分かっていたこと.つまり想定内.だから「大変だ」という気持ちは私の中にはなかったのですが.

しかし日本においてはこういう場面で,正直に「いえいえ,分かっていたことですし,別に大変ということはないですよ」などと答えるのは,どーも雰囲気が微妙になります.ですので,「いやぁ,そうなんですよねぇ...^^;」と相手の話に合わせました.そうすると,「あ,でも,そちらは奥様も車好きですから,そういう心配はしなくていいんですねぇ.」というようなことを言われました.

おお,なるほど,そういう意味だったのか!!

イタリア車なんかを買う客は,とことん好きで買うわけでこういう話題とは無縁かと思っていたのです.しかし,お金に関して夫婦間で話がこじれる場合,イタ車も国産車も関係ないわけですね.こういう趣味性の高いもので,しかもけっこう高い買い物なのですから,旦那さんが大好きでも,奥様に全く理解がなければ,そりゃいろいろ問題が生じるでしょう.

これにまつわる面白い(でも笑えない)話をいくつか聞きました.

安全のためにはタイヤはホイールごと替えたほうがいいと妻に説明し,ちゃっかりインチアップする夫の話.(この作戦をとった人物は,私の知人にもいます.涙 奥様から「なぜメーカーは最初から安全なタイヤを付けてくれないんですか?」と聞かれたらしく,ディーラーマンは返答に困ったとか...他には,外車は車検は毎年なんだと偽って,2年に一回家計からお金をくすねるお父さん.「車検は外車の場合,毎年あるってことに妻の前ではしてください」とその人に頼まれたとか...そんな嘘,いつまで通用するんかな.というか,その嘘に合わせなければいけないディーラーマンを思うと切なくなります.

微笑ましいなんて思う人も世の中にはいるようですが,私にとっては,寒い風が吹き抜けていく瞬間です.本当に笑い話にもなりません.なぜって,嘘の理由が自分の満足のためだけだからです.インチアップは車をかっこよくしたいためであって,心から家族の安全のことを考えているわけではないでしょう.車検に関する虚偽は言葉もありません.

相互理解なんてものは,身近な夫婦の間にさえないのではないか.互いに理解し合えるよう努力する心なんて,この国の人々はどれくらい持ち合わせているうんだろうか...たかだか車屋でのちょっとした小話なのに,そんなことを考えてしまう自分がいます.これまでも書いてきたとおり,「騙し騙され」は,日本社会のひとつの形です.だから社会の最小ユニットである家族の中にもそれは存在するのだろうと思います.

関連記事:詐欺社会の構図(1)
     :詐欺社会の構図(2)

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テーマ:夫婦生活 - ジャンル:結婚・家庭生活

  1. 社会
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Try Fromage for Dessert :: 2009/04/12(Sun)

贅沢をすることの意義は,お金を支払って消費者が一方的にいい思いをする,ことではないと思います.贅沢を提供するプロフェッショナルの方々の存在を抜きに贅沢を語ることはできません.贅沢は,表現する感性とそれを感受する感性が交差する場所です.

久しぶりにシェフが創作したコース料理をいただきました.

いくつか抜粋して紹介します.

   

フレンチでは,料理を目で見て感じる楽しみもあります.これから運ばれてくる料理に思いを馳せつつ,料理人が今回の作品にどんなテーマを忍ばせたんだろうか,などと考えをめぐらせながらのアミューズ...


    

魚料理,寒ブリのグリル.甲殻類(海老・カニ)の殻からとった出汁と白ワインが基調のソース.きのこのソテーとたっぷりのハーブが添えられています.あくまで主役はブリであり,脇役たちはしっかりと主役のブリという食材を引き立てています.とてもまとまりのある料理で,今回はメインよりもこちらが深い印象に残りました.

        

こちらは,デザートとしてのフロマージュ(チーズ).今回,デザートにはスウィーツとフロマージュを選ぶことができたのですが,新し物好きの自分は迷わずフロマージュ.

フランスでは,フロマージュはメインディッシュとデザートの間に提供されたりします.食事の後にフロマージュは重たいかもと思っていたのですが,そんなことはぜんぜんありません.今回のこの皿の上には,3種のフロマージュ,キャベツのオイル漬け,ビスコッティ(のようなもの),ドライフルーツが盛り付けてあるのですが,この4者,本当に完璧なまでのマリアージュです.特にこの一見何の変哲もないキャベツ.わずかにビネガーが効いたオイルに絡ませてある極細に刻まれたキャベツから発せられる香りと食感は,チーズにも,ビスコッティにも,ドライフルーツにも素晴らしい調和をもたらします.まさにシェフのマジックです.感動しました.

*****

日本文化における食事は,基本的に楽しむものではありません.黙って,自然に感謝しながら,ミ(命)を食すのが日本の自然信仰に根ざした食文化であり,したがって食事は厳粛な時間です.だから,このようなフレンチのコース料理を「楽しく」いただくというのは日本の風土には本来合いません.道楽のようなイメージをもたれがちです.

しかし私は,こういう創作料理をいただくとき,大きな感謝の気持ちを抱きます.それは海や山という自然に対してだけでなく,表現者であるレストランのシェフやサービスをしていただく方,つまり「人間」に対してもです.また,本当に美味しく仕立てられた料理と出会うと,食材に対する作り手の愛情や敬意のようなものを感じ,私はとても心が安らぎます.

現代の日本人は,「感謝」という感覚が本当に希薄化もしくは形骸化していると感じます.そう感じる瞬間が多すぎる.家庭でご飯を食べる時は,テレビを見ながら,テレビに熱中して食べる習慣ができあがっていたりするものです.食材のことを思うでもなければ,作ってくれた人への感謝も持たずに...それらを深く,深刻に考えることはないと思いますが,でも心の隅には置いておきたいものです.

関連記事:贅沢が好きです

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シーザーサラダ風 :: 2009/04/07(Tue)

とても簡単シーザーサラダ風サラダ.シーザーサラダではありません.わずかの作業でも創作というのは暮らしを豊かにするものだと,そう思いつつ...

シーザーサラダは,ロメインレタスにパルメザンチーズ,ペッパー,クルトンの組み合わせ.ドレッシングの要素は,ガーリックオイル,レモン汁,ウスターソース(本場イギリスのもの,アンチョビ系).とても味に安定感のあるサラダです.インディアナポリスでは,これにイチゴが入っているシーザーサラダを食べてたいそう感動しました.イチゴはシーザーサラダの風味にどんぴしゃです.

ちなみに日本で市販されているシーザードレッシングなる名の付いたもの,これは本当のシーザーサラダのドレッシングではありませんし,巷でよく見るマヨネーズを混ぜたシーザードレッシングのレシピも間違いだと思います.なぜこれらを「シーザー」と呼べるのか,私には分かりません.しいて言うならシーザーサラダ風,でしょうか.

ということで,数日前のヨーグルトドレッシングを参考に,そして美味しいレタスを手に入れたので,オリジナルのシーザーサラダ風サラダ?を作ってみました.ちなみに美味しいレタスの見分け方は,重くないレタス.玉が大きくふんわり巻いて,重量のない軽めのものが味もよく柔らかだという傾向があります.



ドレッシングは,ヨーグルト,オリーブオイル,塩,ブラックペッパー,白ワインビネガーを適量よく混ぜます.今回は仕上げに,オリーブをトッピング(冷蔵庫内の在庫処分を進めております),そしてパルメザンチーズをかけます.所要時間数分.

見かけはいまいちなんですけど,バランスはいい感じです.わずか数分でレタスだけのサラダがこんなにも美味しく.


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