日本について考えるブログ




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群青日和 :: 2009/11/28(Sat)


  新宿は豪雨
  あなた何処へやら
  今日が青く冷えてゆく東京
  戦略は皆無
  わたし何処へやら
  脳が
  水滴を奪って乾く


活力が湧き出さない時の心境とシンクロする.
もう数えられないほどに何度も聴いた.
確かに戦略は皆無だ.
底知れぬ無力感.
この国で生きるということはそういうことになってしまう.
雨の多いこの国で干からびてしまいそう.


  「泣きたい気持ちは連なって冬に
  雨をもたらしている」と云うと
  疑わぬあなた「嘘だってよくて
  たくさんの矛盾がちょうどいい」と
  答にならぬ高い無料の論理で
  嘘を嘘だといなすことで即刻
  関係のない人となる

  演技をしているんだ
  あなただってきっとそうさ
  当事者を回避している
  興味が湧いたって
  据え膳の完成を待って 
  何とも思わない振りで笑う


      「群青日和」より
       (詞:椎名林檎)



林檎さんの歌詞は意味が難解だと言う人が多いが,
僕にとっては全く逆で,
ほとんどの言葉たちに共感をおぼえ,
瞬時に何を語っているのかが見えてくる.
(もちろん,自分の見当違いなのかどうかを確かめる術はないのだが.)
でも一言でテーマを語れるようなものではない.
日常で経験するイベントの破片が集まっている,そう感じる.
もちろんそういう経験は海外旅行中の出来事ではなく,
あくまでこの国での話.
この日本で生活していると必然的に遭遇する日常だと思う.
そして自分も同じ日常に遭遇している所為だろう.

林檎さんの歌の中で,この群青日和ほど悲しい気持ちになる曲はない.
本当にかっこいい曲だし,H是都M氏のメロディも本当に素敵なのだが,
とにかく悲しい.
ブルーになるのだ.

群青日和に唯一示される「見解」,
それはこの現状を誰かの所為だと言うこと.
誰か教育して叱ってくれ,というフレーズ.
ああもう,本当に心からそう思うんですけど,
なんでこれほどまでに共感してしまうのだろうか.

と同時に,このくだりだけはブルーが氷解してむしろ痛快だ.
アルバムのタイトルも「教育」.
確かにこのアルバムに教育以外のタイトルは思いつかない.

****

それにしてもDYNAMITE OUTに行けなかったのは本当に悔やんでも悔やみきれません...涙  DVDを見ながらまたまや悔やむ自分...
もうあのメンバーの東京事変は存在しないんだよなあ.


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  1. りんごさんのことば
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八ツ場に憑いているもの :: 2009/11/23(Mon)

ふたつのニュース記事を紹介します.

****

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091123-00000050-san-pol

前原誠司国土交通相が建設中止を表明した八ツ場(やんば)ダム建設事業に関し、ダム予定地の群馬県長野原町などの地元住民らが「ダム建設中止の撤回」を求めて始めた署名が、5万人を突破したことが22日わかった。

(中略)

全署名の中には、観光客に加え、建設関係者やトラック関係者ら公共事業関係者2千人超も名前を連ねたようだ。ただ、地元住民の大半が署名をしたことは間違いなく、協議会では「地元住民の大多数がダム建設の中止を憂慮し、反対していることを裏付ける結果」としている。

****

これは今日のニュースです.

このニュースから分かることは,利権に絡んだ人だけでなく,地元住民のほとんどがダム中止に反対しており,ダム推進の署名をしたらしいということです.どのような理由でダム建設を推進してほしいのかに関しては何も書かれていません...が,推測するに,「客観的理由・根拠によってやはりダムの建設は必要だ」というロジックではなく,「これだけの人がみんな推進して欲しいと訴えているんだから,推進しろよ」というロジックなんだと思います.これはロジックとは言いません.

この後半の地元住民の推進意見をしっかりと考察した記事が前にニューヨークタイムズに出ています.これは私が愛読しているgooの「ニュースな英語」のコーナーで和訳・解説されているのでそちらを引用します.

****

http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/politics/newsengw-20091021-01.html

(前略)

「小さな町が巨大な政府に反抗する」という筋書きは、それだけなら多くの(特に保守層の)アメリカ人の大好きな展開です。ただし日本の場合、「政府は自分たちの生活に介入するな」と反発しているのではなく「(公共投資という)介入を続けてほしい」と政府に反発している。これは(一部の保守派の)アメリカ人からするとちょっと分かりにくいはず。なので、この記事は全体状況を詳しく説明し、長野原の住民のダム賛成派と反対派の声をいろいろと紹介。いかに地元経済がダム建設の公共事業に依存してきたか。新しい生活基盤の計画も全て、ダムができてダム湖ができるという前提で組み立てて来たのに、それを一気に白紙に戻されたのだと。

記事は「ダムが中止されたらどうやって食っていくんだ?」という住民の声を紹介する一方で、「ダムのおかげで毎年、金が湯水のように流れ込んできた。ダムは麻薬みたいなもの」という住民の声も紹介。また実はダム建設に反対だという農家の声も紹介した上で、「重ねてしつこく尋ねると(when pressed)」、「ダムが好きだと認める地元住民はほとんどいない。しかしダム計画なしでどうやって町が存続できるのか、想像できる住民もほとんどいない」と。

そしてダム推進派と反対派の対立の中心にあるのは、日本の巨大な公共投資による「いちばん厄介な遺産(thorniest legacy)」のひとつだと。つまり公共投資を中心に据えて回ってきた日本の戦後秩序の、何よりも厄介な遺産は、「中央政府の財布の紐にほぼ完全に依存しきっている地域社会(the near total dependence of local communities on the purse strings of the central government)」なのだと。

(後略)

****

どちらの記事のクオリティが高いかは一目瞭然だと思われませんか?日本のメディアの記事がいかに客観性がなく陳腐かが分かります.

ダム建設に地域の経済と町の存続さえもが依存している,ダムを取ったら何も残らない,ということのようですが,確かにそうなのだろうと感じます...しかしだからと言って,じゃあやっぱりダムを作りましょう,ということで本当に解決するんでしょうか?一時的には潤うかもしれません.でも100年後はどうですか?私たちの子供や孫の世代に向けて,本当に素晴らしいものを残せたと思えるでしょうか.子供や孫たちも町を愛し,町の自然を愛して,誇りを持って生きていける,そんな暖かな風景がダムによってもたらされるでしょうか?ダム計画に長いこと翻弄されてきた事実は理解しています.始めはみんな反対していたのですから,それを今になって,という意見も分かります.それでも大切なことは,「今となってはダムは作ってもらうしかない」わけじゃないということです.民主党政権になって選択肢が生まれているんです.前原さんは,補償に対して早急に法の整備を行う必要があると言っています.これから地域を建てなおし,中央の財布の紐に依存しない,自立した,個性のある新しい町を構築しなおし,魅力的で心地よい生活を作っていくことが可能かもしれないんです.それは地域住民や関係者の頭の使い方次第なんです.

八ツ場ダムの問題は他人事ではないと思います.生き生きと活気に満ちた地域社会が生まれるためには,中央が使い道の決まったお金を渡すのを止めればいいというわけではないというのを,この八ツ場の問題は私たちに教えています.私たちは考えアイデアを出し,新しいことへ踏み込んでいく主体性を持たなければなりません.これが,停滞しきった日本が変わっていくための産みの苦しみです.

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MTとATの話(1) :: 2009/11/22(Sun)

僕はマニュアル車(MT車)にこだわりはありません.ただ好きなだけです.味噌汁の具は,豆腐とわかめなら豆腐の方が好きです,と同じ意味です.ただ,なぜ豆腐がより好きなのか,答えるだけの個人的理由はあります.

ヨーロッパ諸国では,自動車の変速機は現代でもマニュアルトランスミッション(MT)が主流です.現在の正確な数値はわかりませんが,2006年時点では,欧州は85%以上の車がマニュアルであると,Peugeot Official Web Magazineの記事に書かれています.オートマチックトランスミッション(AT)車はほとんどが大きな高級車なので,小型車のMT率はほとんど100%じゃないかと思います.

ヨーロッパでレンタカーをATで借りようと思うなら,日本から事前にAT車と指定して予約をして行かなくてはいけません.現地で急にレンタカー屋に駆け込むと,ATは用意できないと断られることがほとんどで,地方ならそもそもAT車を取り扱っていないこともしばしばです.

さて一方,アメリカ合衆国ではほとんどの車がATです.あちらは路線バス,長距離バスやトラックなどもATが普及しています.アメリカでレンタカーをMT(stick shift)で借りたくても,逆にほとんどの場所で用意されていません.

欧州と米国のこの違いは,例えば企業の持つ技術の特色や差,道路環境,もしくは政府の何らかの政策のせいで起きたわけではありません.やはりヨーロッパの方々は老若男女マニュアル車に乗りたくてMT車を買っていると思うし,アメリカの方々はオートマ車がいいと思って選んでいるのだと思います.つまり消費者の選択です.

では日本はどうでしょう.現代では日本のほとんどの車がオートマチックで,アメリカ型です.過渡期は1990年代頃でしょうか.この頃,ほとんどの車でATが選択可能になり,一気に普及しました.しかしながら当時はまだMTを選ぶこともほとんどの車種とグレードで可能な時代でした.ところが多くの日本人消費者は,「クラッチペダルがなく運転がスムーズになる半面,少々割高で燃費もMTより少し悪い」という特徴を持ったAT車を買い続けました.AT率はどんどん増えました.そしてメーカーはMT車をあえて製造しなくても採算に問題は無くなり,マイナスイメージも無くなり,また製造ラインの効率化を図る必要もあったため,現代の日本車はほとんどMTの設定がなくなりました.また逆に,技術開発はATに注がれたため,変速ショックが少なく実にスムーズな,そしてマニュアル車よりも燃費のいい知的なATが生まれました.

しかしながら興味深いことに,日本でマニュアルとオートマのどちらの地位(ステータス?)の方が高いかと問われれば,どうやら未だにマニュアル車なのです.これが本当に鬱陶しい.

AT限定免許を取得したことを恥ずかしく感じている人がいるのですが,なぜ恥ずかしく感じる必要があるでしょうか.いまやMTを運転できることに意味は何もないのに,と言っても彼の後悔はおさまりません.車好きの間では,やはり「ATでスマートにスムーズに走りたいよね」という意見よりも「やっぱりマニュアルは楽しいよね」という意見のほうが優勢です.というか,車好きでマニュアル車を否定すると「え?」となるよなうな雰囲気があります.なぜでしょう.また,日本では職業技術としての運転においてはMTが残り続けています.もちろん車体の寿命が長いことや経費の問題も理由にあると思いますが,タクシーとかバスとかトラックは未だにMTがたくさん走っています.なぜでしょう.

結局,日本でMTを運転する人は,特殊技術を持った人,強いこだわりを持った人,という図式になっているように思います.これが僕には本当に鬱陶しい.まずMTを運転するなんて特殊技術でも何でもないですよ.20年前までは運転する人はみんなMTで走っていましたよ.慣れればそれまでのことです.そして僕はMTに別に「こだわり」はありません.こだわりというのは,僕にとっては悪い言葉です.固定観念や社会常識や固執をイメージするからです.車はMTじゃなきゃ,MT運転するほうがステータスがある,男はやっぱりMT!,なんてこれっぽっちも思っていませんから...僕にとって,MTはただの二択の選択の結果です.自分の感性にはMTが合っているな,と思うから乗っているだけで,それはただ自分の中の感性の問題です.つまりただMTが好きなだけなんです.

ATで別にいいじゃないですか.AT限定免許を恥ずかしがることはありません.堂々としていればいいんです.そしてもしそんなにAT限定が嫌だと言うのなら,さっさと限定解除におもむけばいいじゃないですか.

妙なステータスや序列のようなものは残り,肝心のMT車は一部のモデルを残して消えてしまったこの現代日本.逆なら素晴らしかったのに.

つづく(→MTとATの話(2)

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206XT LTD (1.4 L SOHC),インプレッション :: 2009/11/21(Sat)

206の二回目の車検の報告.および代車の206XT LTDのインプレッション.

我が家のプジョー206XSが二回目の車検を迎えます.新車購入から5年の歳月が過ぎました.最近は時間の流れがあまりに速く感じます.点検の結果,特に問題なく一般消耗品の類の交換で終わりました.これまでの主な交換パーツは以下のとおり.

車検1回目:
・ミッションオイル交換(依頼)
・ブレーキオイル交換

車検2回目(走行距離・39921 km):
・バックランプ不灯により交換
・ブレーキオイル交換
・バッテリー性能低下により交換(L1/50AH/480A)
・エアコンフィルター(ポーレンフィルター)汚れ・劣化のため交換
・エアクリーナーエレメント汚れ・劣化のため交換

バッテリー交換のおかげで,ヘッドライトがずいぶんと明るくなりました.あと,エアクリーナー交換とバッテリー交換で,エンジンも少し元気になったような気がします.まあ,これちらは「気がする」だけかもしれませんが...

****

さて,代車に206XT LTDが1週間だけ我が家にやってきました.





こちらは約8年で約9万キロを走った車.我が家のXSと違うポイントは,エンジン・トランスミッション・シャーシ・シート(インテリア)の4点でしょうか.ということで感想を書き残します.

1.1.4 L SOHC
1.6L DOHCと比較すれば,どうしても騒々しく振動も多い印象をもたれがちですが,それほどでもないと感じました.音質はまるで違い1.4のほうが硬質です.アイドル時はあまり回転バランスがよくないのか,ゲゲゲゲと軽トラックのディーゼルエンジンのような音に聞こえます.この辺,感じ方は人により様々かもしれませんが,走り始めると,そんなことはどうでもよくなるほど実にスムーズで,特に1速や2速ホールドで加速したときの伸びやかさは,国産実用車のエンジンには見出せない特性です.特に音量が大きくなっても不快ではなく,車に悪いことをしている気にならないので,罪悪感や不安感は生まれません.まあつまり,フランス人はこうやって低速ギアで力強く引っ張って加速しているということです.当たり前に想定されていることでしょう.

2.オートマチックトランスミッション(AT)
ヨーロッパでは9割近くの車がMTであり(2005年のデータ),特にこの206のような小型実用車はほとんどMTしか売れていません.日本ではATの206はたくさん走っていますが,僕にとっては今回が初めてのAT206...で結論を言うと,基本的にはこれもありだと思いました.まず,クリープが弱くしっかりアクセル踏まないと加速していきません.つまりアクセルペダルの踏み込みによる調節範囲が広いということがいい.NとDに入っている時でエンジンのアイドリング回転数にほとんど差がないことから,トルク増幅量もとても控えめな印象.アクセルを戻すとすぐに前かがみになりエンジンブレーキがかかり減速が始まる点もいいです.国産の某社のATなんか,走行中にアクセルを戻すと,エンジン回転数が一気に落ちて,ほとんど惰性走行に近い状態になりますが,ああいうことはもちろんありません.またブレーキを踏んで減速していくときも,勝手にシフトダウンしていきます.それにしても,僕はやっぱりATよりMTです.MTがいい,というより,ATが僕にとっては不自然で感性に合わないのです.この辺はまた日を改めて書きたいと思います.





3.シャーシ
非力なエンジンにこ柔軟でよく動くシャーシはやはり絶妙だと感じます.特に4輪が独立に地面に対応し動くかのような唯一無二の感触は,まさにどんな場所でも走る抜ける猫バスのイメージ.このシャーシは少し固められた1.6 Lモデルよりも魅力的かもしれません.なるほど,206は最もベーシックなモデルに最も特色が現れるのでしょう.僕にとってこんなに頼もしく感じる車はそうはありません.剛性感なんてどうでもいいわ,という気にさせられます.

4.インテリア・シート
206のインテリアは経年劣化の度合いが非常に少ないと感じます.ダッシュボードやインパネの樹脂パーツも衰えません.アルファロメオが確実に経年劣化からくる趣を蓄えていくのとは対照的に,206は新車的な清潔感を維持します.





これには賛否両論あるかもしれませんが,この9万キロの206XTにもそれは当てはまりました.やはりインテリアは美しいです.掃除してないせいで少しゴミっぽいですが,ちゃんと水拭きすればすごく美しくなると思います.シートはリミテッドバージョンということで,ベースのXTとは違うものが装着されていると思いますが,このシートもやはり素晴らしいの一言につきます.このシートに座り,このシャーシに包まれているだけで幸せになれます.



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  1. プジョー206
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OpenOfficeはいかが? :: 2009/11/16(Mon)

ちょっと近かったので一言.
北海道庁はいったい何をやっているんだか...

****

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091114-00000061-mai-soci
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200911140164.html?ref=doraku

北海道職員がパソコンのソフト約4700本分を不正にコピーして使用していたことが14日分かった。北海道は米マイクロソフト社に約1億4000万円を支払うことで合意した。別のソフト会社とも協議しており、数億円の支払いを求められる可能性がある。

道によると、07年2月にマイクロソフト社から「ソフト管理が適正か確認したい」との指摘があり、庁内のパソコン約2万4000台を調査。その結果、マイクロソフト社製の「オフィス」など表計算やワープロなどのソフト4084本が不正コピーだった。道は約3200本分のライセンス料を支払い、残り約800本は消去する。


****

1億4千万円!!

でも僕は北海道庁だけを責める気にはなりません.概ね日本人はこの手の違法コピーに対する問題意識は低いと思うからです.組織としてこれだけの数をコピーしていたのは驚きましたが,この問題の本質はそこではないだろうと思うわけです.「誰かの物はみんなの物」という感覚とか,「ばれなきゃOKでしょ」というような利己的な発想のほうが問題で,それは多くの日本人にはあると感じます.こういう感覚ですから,知的財産権やそれに基づいたライセンシングに関する意識など無いも同然で,もし知っていたとしても,決まりを破ると訴えられるからやらない,とかそのレベル.すなわち,発明や製作物に対して,それ相当の価値をちゃんと見出したうえで,そこにお金を払う意義を感じる心がないということ.払わなければいけない,のではありません.払う意義(その会社に投資する意義)を感じなければいけないのです.

ライセンスに関する意識があれば,このような組織的な大量の違法コピー,それも業務に使用するということは起こりえないはずです.個人的に,マイクロソフトが大嫌いだと言って,あくまでもお金は払わないぞ,という人なら世界中にいると思いますが,それは個人レベルでの話ですから,事情はかなり違います.

ということでこのニュース,Officeの違法コピーですよねぇ...だったら,OpenOfficeがあるじゃないですか!こっちのほうが日本の風土には合っているんじゃないだろうか.

http://ja.openoffice.org/

OpenOfficeは,サン・マイクロシステムズ社から配布される無料のソフトウェアパッケージで,マイクロソフト社のOfficeと同等の機能を持っており,また完全ではないですがOfficeとの互換性もあります.つまりOfficeに入っている,ワード,エクセル,パワーポイントと同様のソフトウェアはOpenOfficeにも揃っています.

OpenOfficeは,そのソースコードが公開されている,いわゆるオープンソースのソフトウェアの一種です.誰でも中身を知ることができ,開発に参加し,自由に修正・改変し,それを再配布することも可能です.開発者やユーザーに開かれた存在であり,それこそがオープンソースの醍醐味です.

じゃあ,サンマイクロシステムズはどうやって儲けるのか,というと,全てを公開し無償で提供すること自体が市場に与えるインパクトで儲けている,ということになるのでしょうか....例えば,ある目的のために特化したソフトウェア開発をオープンソースのソフトウェアを基盤に行うとすると,まず秘密・制約というものが何もないため,開発者と顧客との間の障壁が遥かに低くなります.これによってより密接な連携,さらには別の技術を持った第三者の開発への参加も可能となるかもしれません.こうしてあらゆる可能性を制約のもとに捨て去ることなく開発されたプラットフォームは充分に魅力的であり,最終的に顧客がそれを用いて本格的にビジネスに乗り出す時に,サンとの間で商業的パートナーシップが締結され,お互いハッピーというわけです.まあ,これは私の勝手な想像による一例ですが...ソースが開かれていないと,ソフトウェア開発はその企業の技術力と洞察力,ビジョン,そしてセンスに全て依存しなくてはなりません.さらには開発スピードも遅れがちです.にもかかわらず,高いライセンス料を支払わなくてはその商品を使うことができないわけですね.がんじがらめ...対照的に,オープンソースによる技術開発というのは,様々な潜在的可能性を持っているといえるかもしれません.

オープンソースのソフトウェアは誰でも無償で使えるとはいえ,私たちが「いやぁ,もうマイクロソフトの製品はいらないんじゃない?OpenOfficeでほとんど何でもできちゃいそうだよ.」なんて友達に話せば,それが将来的にサンのビジネスの可能性を開いているという点で,充分に貢献しているわけでもあります.これが代金の代わりのようなものかもしれませんね.

さてこのOpenOffice,どれくらいの知名度があるのか僕は客観的には知らないのですが,ちょっと調べたところ,福島県会津若松市がOpenOfficeの導入を進めているらしいということが分かりました.北海道もこんな違法コピー数千枚作るくらいなら,乗り換えたらいいのに...ん?でももう手遅れか...賠償するってことは,これからもマイクロソフト製品を使い倒さなきゃいけませんね.笑

僕がプライベートで使っているパソコンにもOpenOfficeが入っています.充分に安定して動作しますし,今のところ不足もありません.

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Pirelli WINTER ICECONTROLとアルファ147(1) :: 2009/11/14(Sat)

アルファ147 1.6TSと,ピレリのスタッドレスタイヤWinter ICECONTROLとの相性はなかなかよいと思います.夏タイヤのミシュランエナジーXM1を履いている時よりも安定感を感じます.

先日,スタッドレスタイヤをピレリのWinter ICECONTROLに(195/65R15)交換したのですが,このタイヤは非常に安定感のあるいいタイヤです.すでに舗装路上を何度か走りましたが,率直に言って夏タイヤのミシュランENERGY XM1よりもいい走りをしてくれます.具体的には,ばね下のばたつきが少なくなり,落ち着きが生まれたという感じでしょうか.路面の不整を乗り越えたときの収束も早くなった気がするし,コーナリング時のステアリングインフォメーションも透明度が増し,総じて「快適になった」ように思います.さすがにスタッドレスタイヤなのでステアリングのきり始めの曖昧さは出ます.しかしBSブリザックのような不快感は無く充分に私的には許容範囲内.むしろそれ以外の要素の方が目立つわけで...コーナリング中の荷重移動も一度でびしっと決まるし,旋回中の安定感もXM1よりもICECONTROLのほうが上と感じる.タイヤの成り立ちが格上だという感じを受けます.

エナジーXM1がアルファ147のタイヤとしては少々心もとないというのは前から感じていたことではありました.タイヤが負けていると言えばいいのでしょうか...このミシュランのベーシックタイヤは初期装着のタイヤじゃないと思うので,前のオーナーが新たに買ったんじゃないかと思うのですが...うーん,この選択はミスだろうなぁ...アルファ147のシャーシは,ミシュランならもう一段階サイズレンジが上がるエナジー3(現,セイバー),もしくはやっぱりpilotシリーズを要求していると感じます.まあしかし,これ今だから言えることでもあります.自分も当事者だったら,柔らかい感触の147のボディや,非力な1.6TSエンジンを考慮すると,意外にXM1はフィットするんじゃないの?と思ったかもしれません...でもどうやらそうでもないようです.

しかしスタッドレスタイヤとは言え,ピレリがあまりに147にフィットしているので,次の夏タイヤはピレリにしてみようかとも思い始めています.ピレリ黄金時代には高価なブランドタイヤでしたが,なぜか最近は安く買えますし...もちろんXM1がいつまで耐久性を発揮するか,それを見届けてからの話ですが...

それと肝心のICECONTROLのスタッドレスとしての雪上・氷上性能ですが,これは根雪になってからまたレポートします.ここ札幌では,例年だともう間もなくどかっと降ってきます.涙

※こちらのエントリーのコメント欄にも本タイヤの詳細なインプレをいただいています(2011/02/14追記) → http://erisabeth.blog123.fc2.com/blog-entry-420.html

※最新インプレッション(2012/12/23追記) → http://erisabeth.blog123.fc2.com/blog-entry-479.html

※2012年のインプレッション(2012/1/15追記) → http://erisabeth.blog123.fc2.com/blog-entry-465.html

※2011年のインプレッション(2011/11/23追記) → http://erisabeth.blog123.fc2.com/blog-entry-460.html

※2010年のインプレッション(2010/10/23追記) → http://erisabeth.blog123.fc2.com/blog-entry-392.html

※2009年雪上インプレッション(2009/12/20追記) → http://erisabeth.blog123.fc2.com/blog-entry-311.html







アルファに乗って1年を経過しましたが,この車は走る道を選り好みします.基本的に舗装の質がいい幹線道路で,カーブが連続して続いているような道がお気に入りのようです.ただし,峠のような激しいアップダウンがあると,急に不機嫌になります.不機嫌というのは車の調子が悪くなるという意味じゃなく,車がストレスを溜めるような感じを受けるわけです.プジョー206とは真逆です.

1600 cc TSエンジンは,典型的なショートストローク型のエンジン.故にレスポンスはいいのですが,トルクはやはり細く,特に1300 kgの車体を引っ張ることを考えるとスペック不足なのでしょう.それを低いギヤ比で補っています.ですので,例えば4速に入れて巡航中に登坂が始まってしまうと一気に失速するのです.これが,峠道でどうも車がやる気を出してくれないように感じる所以でしょう.笑

この車で峠をスムーズに走るには,北海道のような緩やかな峠しかない地域でもだいたい3速以下が必要になります.そして,回転計の針は3000~5000rpm付近を行ったりきたりすることになります.このゾーンではTSエンジンはスポーツモード全快なので,スピードは出なくても気分は高揚することになり,必然的にああスポーツカーだなぁ,とドライバーやパッセンジャーに思わせるように出来上がっています.いやあ,うまいことできています.


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センスのかけらもない :: 2009/11/10(Tue)

中身がないのに外見を立派に見せようとする住宅に良く出会います.日本人の見栄っ張りな気質が原因でしょうか.マンションのエントランスや個人宅の玄関,外壁なんかはもっと実用的で質素であってもいい.そして浮いたお金は,間取りを考えることと,バスルームや子供部屋を素敵にすることに使いましょう.比較するとそれらがあまりに貧しいと思うからです.

現代の日本の住宅は本当にバランスが悪い.例えば集合住宅なら,集合エントランスが妙に立派じゃないですか.例えば,鏡が多用され,シャンデリアがあり,素敵な間接照明があり,グランドピアノが置いてあったり,至るところ大理石張りだったりで...それですっかり気分が高揚してさぞ豪華な邸宅なのだろうと思って住まいの中に入ると,え!?っと凍ってしまうほど貧しかったりする,のが日本の住まいなのです.

個々の家の中にもそのような要素を垣間見ることができます.やはり玄関が素敵な傾向があります.それからリビングもやはり素敵で,トイレもそれなりにいい雰囲気だったりします.これらの場所に共通するのは,客が来るまたは通過する場所という点です.つまり一種の体裁なのでしょう.一方,そういう場所にお金をかけたせいで虐げられているのがユーティリティ,バスルーム,そして子供部屋などだと僕は思います.客を招かない空間にそれほどお金をかけようとしません.これは,例えばハウスメーカーのモデルハウスにも如実に現れます.広々南向きリビング,素敵なソファーや素敵なカーテン...家にこだわる人なら普通にそう考えるのかもしれませんが,その反面,北向きで寒々しいのが子供部屋なんです.カーテンはホームセンターで買ってきた安いもの.ホームセンターで買ってきた安い勉強机と寝返りをうつとぎしぎしうるさい安いベッド...なんてことは充分にありえるでしょう.

バスルームも酷いものです.高級マンションであっても日本の場合ユニットバスが基本です.ユニットバスは言うなればプラスチックケースです.大量生産される工業製品であり,性能はそれなりに良く,組み付けも楽なのは分かりますが,その代わりに精神的開放感,ゆとり,くつろぎというものを住まいのバスルームから奪ってしまっています.日本人は元来お風呂という場所は好きなんじゃないかと思うのですが,どうしてこうも貧しく落ちぶれてしまったのでしょう.僕は,例えばバスルームはこんなのがいいと思います(http://suiteroom.info/).たくさん施工されれば値段は少しは下がると思うんですが...

住まいの中の見栄や体裁というものは,別に金持ちだけの話ではありません.例えば安い家具を例に見てみるとどうでしょう.表面上見える場所だけはきれいに磨かれ塗装されていますが,一方見えにくい場所は合板の木質がむき出しでささくれが手に刺さったりするんです.つまり引き出しの内側などです.表面上はおしゃれな木目やパステルカラーだったりするのに,観音扉の裏側は色気のない下地の白だったり,洗面化粧台にいたっては側面と前面でまるで違ったりするじゃないですか.これらも一種の体裁なんでしょうけど,なんだか「馬鹿っぽい」という言葉しか浮かびません.だって,ほとんど見えない場所に対して手を抜いているのならまだ分かるのですけど,引き出しや扉の内側なんて開ければ一瞬でばれるわけでしょう.それならはじめから全身ださい白のほうがむしろださくないと思うのですよ.

要するに,センスのかけらも感じないということです.古くからの日本家屋というものはあんなにも美しかったのに,なぜこれほどまでに一般的な現代の日本の住宅はセンスがないのでしょうか.われわれの奥に眠ってしまった美的感性をもういちど呼び起こしたいものです.

ところで余談ですが,このような表面上だけ取り繕った日本の家に海外からの客や友人を私は招きたくはありません.私は日本の家がどんなに狭かろうと,それは全くかまわないのですよ.日本の家の狭さのことをとやかく言う人がいますが,狭さは地価や国民の所得や土地の広さや,いろんな条件が絡まってくるので,それは別に恥ずかしいことじゃなくて仕方の無いこととも言えます.ニューヨークだってパリだって土地がなければ家は狭くなるものです.それに狭さというのは工夫次第である程度快適な空間に変えることができるものです.

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