日本について考えるブログ




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空が鳴っている :: 2011/05/28(Sat)

「空が鳴っている」は,当初2月23日にリリースされる予定だったけど,(ファンなら)ご存知のとおりの例の事件によって発売が延期され...5月11日のリリースとなった.雑誌のインタビューによれば,太鼓の刄田氏が酒を飲んで問題を起こした時,ちょうど来月リリースになる新作アルバム「大発見」のレコーディング直後だったそうで,バンドはあまりいい状態ではなかったのだそうだ.

この曲は当然原発事故の前にできあがっていた.それなのにとても薄気味悪い.僕には歌詞全体から今回の原発事故のにおいがする.

空が鳴っている 東京事変 歌詞情報 - goo 音楽


もちろんありえない.現代の世相を抽象的な言葉で切り取れば,特定の事件事故を切り取ったかのような錯覚は当然起きるものなのだろう.

それにしても,歌詞の中に出てくる「君」を原子炉のことだと勝手に思い込むと,本当に悲しい曲になる.

欲望は人間を動かすいくつもの原動力の中の明確なひとつなのだと.私たちはその欲望を危険やリスクと天秤にかけ,そんな行為自体に時に魅了され,でも怖いものだから少しずつ周囲を遮断して,快適に欲望を実現し続ける安全空間を建設するのだ.この曲の中でそれは高速道路.でも心はどんどんと虚無感がつのっていく.困ったら神頼み,だ.

この曲はこれまでの東京事変の楽曲よりははるかに大衆的だと感じる.次のアルバムはいったいどんな世界観なのだろう...前回のスポーツはからっと乾燥していたけど,次は湿っぽそうだ.なんかそんな気がする.でも,こうやって常に変化し続けているというのが僕にとっては本当に嬉しいし,楽しみだ.

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ところで,震災を意識したと思われる,このような動画がユーチューブにアップされていたので,リンクする(埋め込みは禁止されているようなので).

http://youtu.be/Qj_OGCbqplU

これは「夜明けのうた」.

夜明けのうた 岸洋子 歌詞情報 - goo 音楽


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テーマ:女性アーティスト - ジャンル:音楽

  1. りんごさんのことば
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建設的意見とは :: 2011/05/20(Fri)

http://www.asahi.com/politics/update/0518/TKY201105180413.html

日本政治に詳しい米コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授が18日、東京都内で講演し、菅直人首相と自民党の谷垣禎一総裁の政治姿勢にそれぞれ苦言を呈した。

カーティス氏は4月下旬、菅首相と谷垣氏に個別に面会した。講演では、菅政権の震災対応を「会議が多すぎ、政治のリーダーシップが見えない。菅首相は権限をどう委任するかが、わかっていない」と批判。谷垣氏には「菅首相がダメだと言う必要はない。それは国民がいずれ判断することだ。むしろ建設的な提言をすべきだ」と伝えたという。

カーティス氏はさらに「日本は社会がしっかりしているから、政治が貧困なままでいられる。日本の政治家は国民に甘えている」と日本政治の現状を嘆いた。

(引用ここまで)

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カーティス氏は,政治が貧困なままでいられるのは,(政治家が)日本国民に甘えているから,と述べている.

一方僕は,日本国民の大半が政治家を甘やかしすぎているとも思う.私たちの多くは,政治に参加していない,というか参加している意識がない.政治を自分のこととして考えていないから,危機意識も生まれにくいし,日本のあり方について何かアイデアを考えたりもしない.政治批判ばかりしている人も同じだ.一見,真剣に考えているように見えて,実は政治を貶めているだけにすぎないと思う.国民から政治を遠ざけることに一役買っている.まさに批判よりも建設的な意見こそ必要なのだ.要するに,子供を過保護に育てて甘やかし続ける親も,いつもがみがみと,ああしろこうしろとうるさい親も,同じだということ.どちらの親子間にも本当の信頼関係や互いに対する敬意は生まれないだろう.

全ての人が始終政治のことばかり考える必要などない.しかし,もっともっと政治に興味を持ち,政治を自分たちのこととして考えられる人が私たちの中から出てこなくてはいけないと思う.そういう国民全体の平均的意識の向上が,政治家を今のままの揚げ足取り専門家ではいられなくさせるだろう.もしくは,そうやって意識が向上した国民の中から,必ずや未来の総理大臣が生まれてくるはずだ.


ところで建設的な意見とは?

素晴らしいアイデアや,多くの人が待ち望んでいた(と思われる)解決法を示す意見のことではない.そういうものは一人の人間からそうやすやすと生まれるものではない.また,いわゆる正論のことでもない.

建設的な意見とは,その場にいる人全てにとって有益な意見のことだ.多くの場合は,結論や解決に近づく意見,混乱を収拾へ導く意見のことだ.

谷垣氏は政権に足りない部分を認識したのなら,それを指摘して批判するのではなく,こういう部分が足りてないと思うから是非やってほしい,もしくは我々がやりましょうか,とサポートすればいいのだ.それこそが,「その場にいる人(国民)全てにとって有益な意見」だからだ.そして,そうすることで国民が支持し,結局は自民党の利益にちゃんとなるような,国民も巻き込んだプラスのサイクルを作っていかなくてはならない.


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以下は僕の推測.

「会議が多すぎてリーダーシップが見えない」・・・・おそらく自信が無いのだろうと思う.もしくは誰かを信頼する能力,信頼できる人を探す能力が少ないか,本当に信頼できる人が首相の周囲にいないのかも.

「菅首相がダメだと言う必要はない。それは国民がいずれ判断することだ。むしろ建設的な提言をすべきだ」・・・・おそらく,批判することが自分の仕事(役目)だと思っているのだろう.それをやらないと今度は自分が批判されるのだ.そもそも,建設的な意見を発するのは政治家の仕事だと思っていないに違いない.もしくは「建設的」の概念が全く分かっていないかだ.これは谷垣氏に限ったことではないのだが.

テーマ:社会問題 - ジャンル:ニュース

  1. 社会
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Sunburst :: 2011/05/15(Sun)

ギター入門書に載っているアンドリュー・ヨーク(Andrew York)作曲のsnow flightという曲がとてもいい.簡単なアルペジオ練習曲なのだけど,どうやら自分の感性と波長がぴったりらしく,この曲が持つ雰囲気の虜になってしまった.しかしスピードに乗って緩急強弱をつけながらひくのは初心者の自分にとってはまだまだ難しい.

snow flightが素敵なので,アンドリュー・ヨークという作曲家の作品を他にも聴いてみたくなった.調べてみると,以前にも耳にしたことがある曲を見つけた.その曲のタイトルはSunburst.日本のテレビCMに使われた曲だそうだが,ユーチューブで見つけたSunburstはなんとYork本人による演奏で,しかもこの演奏が言葉を失うほど衝撃的だった.感極まってここにリンクして書き残すことにした.






sunburstとは辞書によると雲間から太陽がさすことの意味だそうだ.そう言うと日本文化では雲間から光が漏れてくるイメージをついつい持ってしまうけど,多分そういうイメージではない.burst(爆発)という言葉がついているとおりで,雲の間から太陽のとても強い光が自分に向かってかっと出てくるイメージ.太陽が出てきた瞬間,あまりの強い光線,故に爆発したように見えないだろうか.そういう感じだと思う.

ただ,このサンバーストという単語.雲間の太陽というよりも強い太陽光線自体の意味もある.それは,ある種のデザインモチーフにもなっている.Adobe illustratorにもsunburstのオブジェクトは準備されていたんじゃなかっただろうか.

http://en.wikipedia.org/wiki/Sunburst.

それから,エレキギターのフィニッシュ塗装としてのsunburst.

http://en.wikipedia.org/wiki/Sunburst_(finish)


この曲のタイトルsunburstに作曲家はどんな思いを込めたのだろうか.2分あまりのイントロの後,主要なテーマが二回,親しみやすい旋律を伴って繰り返される.とてもやさしい時間や,激しく動き回る活動的な時間,調子に乗っている時や,ふと我に返る瞬間,そしてどこか寂しげなニュアンスもある.エネルギーを溜め込むかのような激しいパートでは,低音弦を高速連打し続ける演奏に圧倒させられる.これらが違和感なく接続されてsunburstはできあがっている.構成は古典的.だけど楽曲全体の印象はとても大衆的,現実感があって身近.それでもこんなにも素敵な音楽が生まれる.

テーマ:ギター - ジャンル:音楽

  1. 何かの紹介等
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瓦そば :: 2011/05/14(Sat)

日本にはB級グルメという単語がある.正確な定義があるわけではないけど,日常的に安価に食べることができる料理で,かつ多くの人が美味しいと感じる料理をこう呼ぶことが多い.例えば,お好み焼きとか,ラーメンなどが代表格だろうか.一般に味や香りはそれほど入り組んでおらず,旨み成分が強い料理が多い.一方,素材を厳選し手の込んだ複雑な料理は当たり前だが一般に安くなく,それらはB級ではなくなってしまう.

美味しい料理というのはよく考えられた結果である.考えているのは一人の料理人の場合もあるし,何百年にわたって数多の人が知恵を絞り試行錯誤した結果,もしくは少しずつ変化して成熟していった結果の場合もあるだろうけど,いずれの場合でも,そこには美味しいものを求める人間の心が乗っている,ただそれだけだ.だから本来,美味しいものにA級やB級のような呼び方はふさわしくないと思う.どちらが上とか下ということはない.人を感動させる料理はどこにでもはないけど,どちらにも存在している.





この「瓦そば」という料理もそのひとつだ.山口県下関市川棚温泉で食べることができる「瓦そば」という料理に,僕は食を創作することの真髄を見る思いである.

瓦そばは,世界広しと言えども似た料理を思いつかない.熱く焼けた素焼きの瓦に茶そばを乗せ,その上に錦糸玉子,海苔,ネギ,薄味に煮た牛肉,レモン,もみじおろしが盛り付けられる.これを昆布とかつお節ベースと思われる温かいつけ汁につけて食べる,一種のつけ麺だ.

この料理には,素晴らしい料理にたいてい見いだされる4つの要素が全て存在する.4要素とは,彩り,香り,食感,そして意外性(人を驚かせる力)である.

瓦,茶そば,ねぎ,錦糸玉子,もみじおろしなど,色彩が華やかだ.茶そば,柑橘,だし汁の香り,そして海苔の香りが素晴らしく,組み合わせも素敵だ.食感は,瓦で焦げたそばが絶妙なアクセントとなる.そして何よりこの料理には驚きが満ちている.まず,瓦でそばを焼いて焦がすということ.熱いだし汁であつい「そば」を食べるということも面白い.しかもそれらが,ただの遊び心なのではなく,しっかりと料理に説得力を与えているように感じる.香りは熱いから強く感じるのだと思う.冷たい蕎麦を食べるようにすすると,温かいが故に出汁と柑橘の香りがとても強調される.焦げたそばは上に書いたような素晴らしい食感のアクセントを作り出す.それから,熱いゆえに立ち上る湯気もこの料理の特徴のひとつだ.





こちらは,秋芳洞の近くの「かっぱそば」と言われる料理.もちろん,これは川棚の瓦そばを真似たものと思われるが,そばにはわさびが練り込んであり,もみじおろしの代わりにワサビが添えられている.そしてかっぱそばと言うだけに,胡瓜ものっている.そばを焦がすのは瓦ではなく鉄板を用いる.

しかし,これがどうして極めて美味しい.というか,本家の瓦そばより僕はこちらの香りと味の方が好みだ.それは一点,間違いなく「わさび」の生かし方である.ワサビとレモンが素晴らしく調和しており,これは感動ものである.

これら瓦そばやかっぱそばだが,ここまで香りや味が複雑だと,どうしてもワインはどんなものと合うだろうかと考え始めてしまう.悪い癖だ.

インターネットで「瓦そば,B級グルメ」と検索するとたくさんヒットするので,この料理はB級グルメと認識されているようだ.一方,僕はこの料理はラーメンやお好み焼きなどからは見出しにくい繊細さと複雑さがあると思う.この複雑さはむしろ,手法やスケール,コストは全く違けど,高級和食や江戸前寿司,はたまたフランス料理の演出手法に通じると感じる.なのに,この料理はパッと見て確かにB級グルメっぽいのだ.

瓦そばにはB級とかA級とか,既存の枠をうまく適用できない.で,そういうカテゴリー分けは僕はもともと好きではないので,瓦そばを食べてさらにそう確信した次第だ.素晴らしい料理に,値段や見た目は関係ない.生み出した人々の心がつまっている,それこそが核心だ.

テーマ:グルメ情報!! - ジャンル:グルメ

  1. 食/ワイン
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長州旅路 :: 2011/05/08(Sun)

5月の大型連休は山口で過ごした.感じたことなどを写真と共に記録する.





下関市長府.ここを訪れるのは3度目だが,何度訪れても本当に美しい景観だと感じる.









長府毛利邸.長府毛利家14代当主の毛利元敏公が建てた邸宅.邸宅内には様々な花が生けてあり,また無料のお茶のサービスもある.庭園にはシュレーゲルアオガエルがたくさん住んでいる.





こちらは功山寺の山門.功山寺は,鎌倉時代に建立された曹洞宗寺院.残っているものの中では日本最古の禅寺様式の仏殿を持つ.近代では,幕末の高杉晋作による功山寺挙兵の舞台として有名.

総門,山門ともに周囲の木々との調和がとても美しい.京都や金沢のようなきらびやかさは無いが,かえって創作的な風情よりも自然なたたずまいが強調される.


高杉晋作といえば奇兵隊(長州奇兵隊)を思い出す.奇兵隊とは,武士と庶民の混成軍のことで,特に長州奇兵隊は被差別部落の民も兵に加わっており,長州は幕末から既に身分制度の撤廃を導入しようとした地方でもある.これは晋作が,長く平和だった江戸時代で堕落してしまった士族よりも,真に日本の未来を考え志を持った庶民の方が頼りになると考えていたからだとも言われている.おかげで,維新後の解放令により日本各地で解放令反対一揆が起きたにもかかわらず,長州では全く起きなかったとされる(wikiを参照).

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%87%E5%85%B5%E9%9A%8A

この地方の気質なのか,それとも幕末時代からの影響なのか分からないが,山口地方の人々はプライドが高く,自信を持っている感じを受ける.家や景観や料理やそういうものから僕は山口の力強さ,重心の低い安定感を感じる.自信はこれまでの生活の経験から得られるものだと思うので,基本的に山口は保守傾向の地方だろう.しかし,頑なに守っているのではなく,正しいという自信があるから守っているのだろうと感じる.一方,もし正しいと感じることがこれまでとは違うことであれば,柔軟な対応をとる.外国勢が迫る中での討幕運動のリーダーシップもこうして生まれたのではないだろうか...そして,ちょっと強引だけど,現代には長門湯本温泉にある大谷山荘のような旅館も生まれるのだ.


ということで大谷山荘の紹介.今回の宿泊は二回目だが,和の控えめな美しさと西洋的な豪快さが絶妙にバランスされた,僕の中では特筆すべき宿泊施設だ.ここには音信(おとずれ)と呼ばれる別邸が存在する.

http://otozure.jp/
http://www.otanisanso.co.jp/

別邸にあるSPAを利用した妻の感想によると,そのホスピタリティはあのリッツカールトンとほとんど同じレベルだと感じたそうだ.音信に限らず,本館でのサービスも素晴らしい.いわゆる客につくすタイプのサービスはなく,ここのサービスは西洋のホスピタリティに近い.人によってはドライに感じるかもしれないが,心は細部まで行き届いている.このような宿が,本州の西の端にある辺鄙な温泉地に存在する.山口には他にも宿泊してみたい素敵な宿が実はたくさんある.





本館の部屋.




エレベータホール.

テーマ:高級ホテル - ジャンル:旅行

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