日本について考えるブログ




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トリノ3〜タクシー〜 :: 2012/07/29(Sun)

トリノ出発の日。ホテルからタクシーで空港へ向かった。

予約したフライトが早朝だったためでもあるが、しかしせっかく行ったイタリアでタクシーに是非乗りたいという強い思いもあった。あちらで職業として車を運転する人のドライビングスキルは、一見の価値あり、と聞いていたのもある。また前にパリで、石畳のロータリーを車間をあけず高速で旋回していくタクシーを見ながら、ラテンの国のタクシーには一度乗らなくてはと思っていた。

タクシーは前日に予約。ホテル朝5時半発。チェックアウトを終えるとフィアットのカーゴタイプの車が迎えにきてくれていた。ドライバーに後部ドアを開けてもらい乗り込む。日本で見ることはない商用のドブロというモデルだと思う。開放的な室内。

出発!

うーん、心地いいディーゼルエンジン。厚いトルクに乗ってぐいぐいと、躊躇無く速度を上げて行くドライバー。マニュアルギアの扱いがこれまた巧い。ぐいーっと前に出て、ゆったりとシフトアッップ。ぐいーんと速度にのって、ゆったりとシフトアップ。さらにぎゅーんと速度を上げ、またまたゆったりとシフトアップ。ゆったりと走っているんだけど、速度にどんどん乗って行く!変速ショックなどまるで皆無!

減速Gも乱れず一定だ。日本人感覚だとちょっとブレーキ遅いかと思うかもしれない。しかし計算されたように交差点に進入し、前荷重で旋回を開始する。交通を乱す車に出会うと、クラクション。これも日本人は慣れないかもしれないけど、こちらのドライバー同士の合理的な意思疎通手段なのだろう。



市街を抜け、アウトストラーダ(高速道路、たぶん。。)に入る。タクシーは時速140キロ弱で巡航する。周囲はずっと畑。見渡す限りに。堆肥のかぐわしい匂いがタクシー内に入ってきて、トリノで食べた美味しい野菜たちのことを思い出す。地平線に朝日が見える。夜明けだ。タクシーはただまっすぐ空港をめざし走って行く。なんだろう、この優しい気持ちは。これが僕にとって最初のイタリア。また必ずこの地に来たいと思った。


ちなみに、トリノ市街からトリノ・カゼッレ空港まではタクシーで30分くらい。30ユーロ。バスなら6ユーロくらいなのでやはり割高ではあるが、バスよりもずっと早くて便利。複数人で利用するならさらにグー。価格の価値は十分にあると思う。
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トリノ2〜食〜 :: 2012/07/15(Sun)

イタリア料理は日本の一般大衆に受け入れらていると思う。パスタやピザやリゾットを知らない人はいない。スーパーマーケットにも輸入のトマト缶や、オリーブオイル、パスタも各種そろっていて、クリーム系やバジル系や、いろんなパスタソースも売られている。イタリア料理は日本の食文化と喧嘩してはいないようだ。

しかし一方で、こんな話も何度か聞いたことがある。それは「海外旅行でイタリアに行って本場のイタリアンを食べたんだけど、あまり美味しくなかった。。。」という談話。具体的には「パスタに芯が残ってた」とか、「味がしなかった」とか「しょっぱすぎた」とか、いろいろ。逆に本場のイタリアンは本当に美味しかった!!という意見の方が聞いたことがないのである。しかし、これらの意見は例外無く観光地。っていうか当たり前だ。イタリアに観光以外で行く機会は少ないだろう。ましてや、パッケージツアーなどに参加するなら、連れて行かれるレストランが素晴らしいという保証はない。

今回は、とりわけ観光地ではないトリノのみの訪問。イタリアにまで行きながら、ミラノにもフィレンツェにも、ヴェネチアにもローマにも行けなかった。それにしても、日本で売られているイタリアのガイドブックはひどい。ほとんどの本でトリノは掲載されていない。実際に、観光客は少ないように感じたし、少なくとも日本人観光客など一度も見なかったように思う。

かように、決して大観光地ではないトリノだが、実は料理は期待できると踏んでいた。フランスの影響を多分に受けているこの地域。ピエモンテ。トリュフやポルチーニの大産地であり、乳製品や加工・薫製肉類も種類豊富。フィアットのおかげで工業地域と思われがちだが、一歩郊外に出ると、堆肥のかぐわしい香りがどこまで続く、見渡す限りの畑、畑、畑。そして何を隠そう、あのワインの王と称されるバローロが生まれる地でもある。あれほどのワインを生む地域なのだ。ワインと共に進化してきた「料理」が存在しないわけがない。そしてそんな料理を生む地域に住む人々は、そういう料理の世界を必ず知っている。イタリア人は故郷を大事にするから、きっと皆、ピエモンテを誇りに思っているはずだ。その中に、料理やワインが入っていないはずがない!(と僕は勝手に思った。)

前置きが長くなってしまったが、そんなわけで食にはおおいに期待してトリノにいどんだ。そして結果は、、、


「素晴らしい!!」


美味しくないものを探すなんて無理でしょ?というほどに1週間全て当たりだった。それは安いレストランでもそう。少しばかり値の張るレストランでもそう。安いスーパーマーケットでもそう。学会会場のランチや軽食もそう。ホテルの朝食もそう。複雑で凝ったものはなく、素材のよさがそのままストレートに出ている料理ばかり。ほどよい塩加減。オイルの香りがよいからまた困る。

そしてワインも美味しすぎます。昼から飲み続けることになったが(これは想定内)、暑い日中に飲むよく冷えた白ワインは最高。残糖を少し感じるフレッシュでドライな白ワインが多かった。炭酸も少し感じる。デキャンタで持ってくるのでどんなワインなのか詳細はほとんどの場合不明。値段は確実に水より安い。500mLで 2.5ユーロくらいのレストランもあったと記憶している。




シチリア風リゾット。ムール貝の中身がでかくて、しかも極めて美味しい。見た目は豪快であまり美しくないけども、味は日本人受けするタイプだと感じる。すなわち、アミノ酸が豊富というか、そういう感じ。。。




こちらは、「アンチョビのパスタ」と言っていたと思うが、出てきたものは「イワシのパスタ」だった。フレークのようになったイワシの身が入っている。本当にアンチョビなんだろうか?臭みはなく、イワシの美味しさを堪能できた。




オリーブとトマトとツナのパスタ。よく冷えた白ワインに合います。盛りつけはやはり豪快。




これはsocial dinnerでの一皿。ラビオリだけど、オイルの香りが素晴らしく印象に残った。ソースは無く、茹で上げたラビオリにオイルとチーズをかけただけだと思われる。




野菜とイカのフリッター?これまた野菜が美味しくてたまらない。イカも普通に美味しい。ほんのかるく塩味がついているように思われたが、基本何もかかっていない。レモンが添えられていたのと、あと巨大なバルサミコ酢が瓶のまま登場して、これをかけろと言うので、かけて食べた。グー!!




ピザは二度食べたがどちらもとても美味しかった。写真の手前の方の黄色っぽいのはアーティチョーク。どう説明していいものか、、、焦げて炭になっている場所まで美味しく感じてしまう。生地の食感、もちもち感も最高。かむ程に味がする。




これもsocial dinnerでの一皿。マス?だろうか。素揚げのマスにビネガーソースがかかっている、このビネガーが鼻にきゅんと来る強さ。しかしながら、これがどうしてやはり美味しい。参った。




トリノではおおむね白ワインだったけども、一度だけレストランで飲んだ赤ワインがこれ。バルベーラ・ダスティ。果実味に溢れ、なかなかに素晴らしい芳香。最初強めの酸を感じたけど、次第に気にならなくなり、旨い旨いを連発してしまった。social dinnerで出たネッビオーロ種の赤ワインよりもこっちの方が美味しいと感じた。バルベーラ種は初めて飲んだのだけど、日本で見かけたら、是非買って飲んでみたい。


トリノは自動車の街でもあり、また食の街でもあった。

テーマ:イタリアン - ジャンル:グルメ

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トリノ1~自動車博物館~ :: 2012/07/08(Sun)

イタリア・トリノを訪れた。ある国際学会に参加するため。ほぼ毎日ホテルと会場の往復だったけど、学会主催のexcursion、そして最終日はひとりでトリノを散策する時間もあった。記録を書き残すことにする。

****

最終日午後に自動車博物館(Museo Nazionale dell’Automobile/National Automobile Museum)を訪れた。トリノと言えば、フィアットのお膝元。この自動車博物館は、フィアット本社があるトリノ郊外のリンゴットにある。

http://www.museoauto.it/website/

行き方は簡単。中心部からなら地下鉄で10分程度。終点のLingottoで降りて、川に向かって10分ほど歩くと到着。迷うことはないと思う。





自動車博物館の外観。その大きさ、立派な構えに圧倒される。

エントランスも広大で、日本の狭苦しい空間に慣れていると面食らうかも。

チケット購入後、ゲートを抜けていざ博物館内部へ。特に写真撮影禁止の表示はないようで、おおらかな雰囲気。まずは上階にエスカレータで移動し、そこからスタート、少しずつフロアを下りながら見学。フロアごとに案内人が配置されており、簡単な説明をしてもらえる。

展示は「素晴らしい」の一言。自動車を愛する方には是非一度足を運んでほしいと心から思う。ここは、歴史的名車をただ展示するだけの空間では全くない。自動車と人間の関わり。自動車の芸術としての側面、機械としての側面、優れた道具としての側面、スポーツとしての自動車、人生のパートナーとしての自動車。。。空気を汚し、たくさんのスクラップを生んできた、自動車が生んだ暗い世界についても。そして自動車の未来について。。。また、過去の様々な自動車のテレビCMなども見ることができる。あまりに膨大すぎて、本気で楽しもうと思えば1日では足りないかも。

誇張ではなく、涙腺が刺激される展示がいくつもあった。感動した。




トポリーノの愛称で親しまれた初代フィアット500。トポリーノは小ねずみ、の意味。展示車の背景はとても凝っていて、当時の風景や絵画、映画のシーンが流れる。そしてライティングも素晴らしい。




初代アルファロメオジュリエッタ。




シャーシの展示やエンジンの展示も抜かり無し。特に鏡を多用し、見えない場所までもよく見えるように工夫されている。先に書いたライティングがまた素晴らしく主役たちを演出する。




私たち日本人にとっては、つい見過ごしがちであるが、車は馬の延長線上にあるんだということを強く感じた。ここは歴代のレーシングカーたちの背景に、人が馬に乗ってかける映像が流れる展示。つまり、化石燃料を燃やし爆音を放ちながら走るだろうレーシングカーと、馬の蹄の音が聞こえてきそうな映像とのコントラスト。人間の業のようなものを感じずにはいられない。と同時に、これが人間という生き物なんだなぁ、と。しばらくこの場所から動けない。


だいたい3時間をかけて回ったのだけど、もっともっと時間をかけられそう。でも分量がすごいわけではないので、人によっては1時間で十分かもしれない。また、この博物館は最近完全にリニューアルしたようで、まだ準備中のフロアもあった。近いうちに完全なものになるのではないかと思う。




これはトリノ地下鉄。リンゴット駅。トリノの地下鉄は新しい。とても綺麗で、ダイヤも乱れることなく正確だった。

Lingotto駅の上には、昔のフィアットの工場を改造した巨大な建物がある。あまりに巨大なので、外に出ればすぐに分かるだろう。現在はショッッピングモール、映画館やホテルが入った複合施設となっている。ここでジェラート食べながらウィンドウショッピングするのもいい。また建物自体も非常に面白い構造をしている。下のwikiを参照のこと。最上階には昔使われていたバンク付きのテストコースもある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%88


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帰国直後、世界的な自動車デザイナー、セルジオ・ピニンファリーナ氏がトリノの自宅で亡くなったことを知りました。博物館にもあなたが生み出した素晴らしい作品の数々が展示されていました。ありがとう。そして安らかに。

http://www.excite.co.jp/News/car/20120704/Clicccar_173841.html

テーマ:自転車 - ジャンル:車・バイク

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