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橋下氏の慰安婦発言と日本 :: 2013/05/19(Sun)

先週は橋下市長の従軍慰安婦に関連する発言でメディアは大騒ぎだった。私は、この一連の発言について非常に不快であり、日本人として恥ずかしい。橋下氏は、こんなにも幼くて不完全な人だったのかと、驚いた。しかし、頭ごなしに批判をしても建設的ではない。この発言にどのような価値観が潜んでいるのか、そして、それを通して日本がどのように世界から見られたか、考えてみた。

発言の要旨がここにあるのでリンクする。

http://jp.wsj.com/article/JJ10727286322102653728217332175240537994858.html


「あれだけ銃弾が雨・嵐のごとく飛び交う中で、命を懸けて走っていく時に、猛者集団、精神的に高ぶっている集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度というものが必要なのは誰だって分かる。」

分からない。諸外国の多くの人は冷ややかに「分からない」と答えるはずだ。日本の一般市民はどうだろうか。橋下氏は、分からないと答える日本人に対して、それは本音じゃないだろう?と問いつめるつもりだろうか。

「慰安婦制度は必要だった。軍の規律を維持するためには、当時は必要だった。歴史をひも解いたら、いろいろな戦争で、勝った側が負けた側の方をレイプするという事実は山ほどある。そういうのを抑えていくためには、一定の慰安婦みたいな制度が必要だったということも厳然たる事実だと思う。」

橋下氏は、このような制度は当時は当たり前のことで必要だった、と主張している。もちろん、今も必要とは言っていない。当時は必要だったと言っているだけだが、結局、彼は何が言いたいのだろうか。

彼は今、民主主義国家となった現代日本を生きているのである。現代において、決して従軍慰安婦に該当するようなものが必要、正しいとはされない。それどころか、重大な人権侵害であり、卑劣な価値観だとされるだろう。もし彼もそのような現代の人権感覚をしっかりと認識し持っているならば、果たして「当時はしかし、必要だったのだ」などとと繰り返し言えるだろうか?そこで、次の発言である。

「(沖縄県宜野湾市の)米軍普天間飛行場に行った時、司令官にもっと風俗業を活用してほしいと言った。司令官は凍り付いたように苦笑いになってしまって。性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にはあるわけだから。」

私はこの発言から、彼が、女性が男性に対して性的サービスを行うことをひとつの「よいシステム」だと捉えているように感じる。以前に問題になった「女性は子供を生む機械」発言に通じる、冷ややかで人間味の亡い言葉だ。この一連の流れで、当時の従軍慰安婦という制度と、現代の合法な風俗業を、内容は違えど彼は同列の枠組みで捉えているような気がする。

だから結局、今回の橋下氏の発言は「過去も現在も、男性の性的欲求を解消するためのサービスを女性が担うことを肯定、是認、もしくは推奨している」と海外は受け取っただろう。

日本が国家としてレイプをやっていたという、ものすごい批判が世界にあるのは、それはまさに、今回の橋下氏のような発言が普通に飛び出してくような国だからではないだろうか。当時は日本だけじゃなく、みんなやってたことだ、などという発言もとても稚拙で情けなくなる。

日本の工業製品は信頼され、芸術や文化には多くの興味を持ってもらっている。しかしおそらく、日本の政治は全く信用されていない。こういうことを言葉にしていては、国と国、対等な信頼関係など構築できるわけがない。
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