日本について考えるブログ




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. スポンサー広告
聲の形 :: 2016/10/03(Mon)

映画「聲の形」を見ました。なかなか見応えのある映画でした。

この作品は決して「いじめ」や「障碍者」をテーマとした作品ではないと思います。意図した善悪や優劣の明示がありません。もちろん見る側は、世間の常識に従って勝手に善悪や優劣を決めて作品を見てしまうでしょう。ですが作品自体はそんな常識を当たり前のこととしては描いていません。ですから、いじめの被害者や障碍者を擁護したり、正しい者は最後は救われる的な演出も一切出てきません。いやむしろ、登場人物皆が様々な障害(欠点)を持っているように描かれているとさえ思います。

つまり、作者や演出家は、登場する人物すべてに平等であることを強く意識して作品を作っていると感じます。そこに強く心打たれました。過剰な演出やストーリーの妙によって涙を誘う事はなく、ひたすらにまっすぐに人物を描いて感動を誘ってきます。このようなタイプの作品は、大衆的な日本の映画作品、特に感動を誘う系の作品の中にあっては希有です。

見る側は、この映画に何かを期待したり、答えを求めても肩すかしを食らうでしょう。一方この作品は、どうしたら異なる価値観や能力をもった人間が互いに理解しあい、共に「楽しく」生きて行くことができるのか、そんな普段は考えない面倒なことを考えるきっかけを与えてくれると思います。

私は未読ですが、原作の漫画はもっと濃いらしく、映画では割愛されたシーンやストーリーがあるようで、映画化に不満を持っておられる方もいるようです。おそらくこの尺で表現するため、最も大事な作品の色だけは崩れないように、苦労して再構築した結果なのだと推測します。監督さんをはじめクリエータの方々に敬意を表したい。素晴らしい作品と出会えたことに感謝です。原作も読んでみたいと思います。

スポンサーサイト

テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

  1. 映画
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。