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空気を身にまとう :: 2009/08/21(Fri)

私たちは常に重力に縛られ,地面にくくりつけられて暮らしていますが,オオルリボシヤンマを見ていると,本当に重力なんてあるんだろうか,と錯覚してしまいそう.空気を自分の体の一部にまとっているかのように見えるのです.





霧が晴れ,森の中からいつの間にか姿を現すオオルリボシ.急旋回,急停止,急加速,急降下,急上昇.その動きは俊敏かつ大胆で,爽快である.これは,私にはプロバスケットボール選手の動きのように見えたりもする.緩急の差,そしてここぞという爆発感,そしてしなやかな躍動.そんな雰囲気を写真に写せる日は来るのでしょうか...





昆虫写真というのは,その姿を克明にだけ記録するのでは私的にはあまり面白くありません.その生きて動いているリアルな姿を,環境とともに写したいのです.この写真も完全にぶれてなくてもっと大きく鮮明に写ったなら,人によっては気持ち悪いと感じる写真になるでしょう.それは私の望むものではない気がします.飛んでいるトンボなら,少しぶれて動きがあるほうが生き生きと感じるし,気持ち悪さも減る気がします.私が撮りたい写真はそういう感じです.

オオルリボシヤンマは北方系のトンボですが,南は九州まで生息しています.ただ,南に行くほどに希少種になり,九州では山地の限られた場所でしか遭遇しません.しかしこれが北海道だと,街中の公園の池にも飛んでいたりします.だから,わざわざ神仙沼まで行く必要はないのですが,しかしここ神仙沼は生息数がやはり多いし,また写真も撮るにはいい環境です.もちろんオオルリボシヤンマに会うためだけに来たわけでもないですが.

上の二枚の写真は雄(オス・male)です.雌(メス・female)は,全く違う色をしていて,赤茶色に黄色の斑紋,わずかに青みが差します.





これは産卵のために最適な場所を探している様子.足をたたまずに飛んでいます.空気抵抗が大きそう.またすぐに止まるので面倒くさいのでしょうか...





オオルリボシヤンマのmaleはよく産卵中のfemaleのすぐ上でホバリング飛翔をします.これはカエルなどが産卵中のトンボを食べようと狙っているので,その危険からfemaleの身を守るための行動だと言われます.カエルは動くものに反応してしまいます.だから,すぐ上でホバリングしていると動くものの方が目に入って,気が散って,そしてカエルは目の前の獲物のことをすっかり見失ってしまい狩に失敗するという算段のようです.

****

私は日本語の「雄(オス)」と「雌(メス)」という言葉が好きではありません.ですが,虫が好きな人が虫を発見するとすぐに,「あれはオスだ,あっちはメスだ」と得意げに言うんです.別にだから何?っていつも心の中で思います.私も虫好きなので,もちろん違いは分かりますし,色彩や生活感が違うのでその差に注意は行くのですが,でも口に出してオスだメスだと何のために言うのか分からないです.また,オスとメスは日本語では記号の♂と♀にもなっていて,そしてこれは人間以外専用の単語です.一方,英語ではmale, femaleという単語があり,これは人間にも昆虫にも分け隔てなく使います.私は日本の図鑑で,オオルリボシヤンマ(♂)と書いてあるのはあまり好きではありません.私が持っているトンボの専門書(英語)には,Male Aeshna nigroflavaと書かれてあって,このほうがなんとなく優しい気持ちになれます.(Aeshna nigroflavaはオオルリボシヤンマの学名です.)

関連記事:霧と神仙沼

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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

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