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206三昧 :: 2010/11/15(Mon)

久しぶりに206をじっくり味わってみた.

普段は営業車になっていて実はあまり乗ることができてない206だが,今回妻が出張で家を空けるため,なんと数日にわたって206乗り放題だ!! 147のオルタネータも完治していないことだし,ここは206三昧と参ります.改めて感想などを残します.






1.とても濃い

うーん.濃い.とにかく濃い.これがひとまず206三昧の改めての感想だ.さんざん美味しいものを食べた後に,甘いデザートワインとガトー・オー・ショコラ.そして最後に濃いエスプレッソを飲んでいるような感じ.

2.エンジンの味わい

トルク型エンジンなので,いわゆる華を持って心を高揚させるタイプではない.しかし,とりわけ演出感がないこの地味な質感もまたいいのである.つまり,地味であることを存在感に変えているようなとっても不思議なテイストだ...エンジンを始動する際も面白い.たいていの車は程度の差はあれ,きゅきゅきゅきゅブぉーん,となるものだが,206の場合は,きゅきゅきゅきゅげーーー,だ.つまり,回転計で表現するなら,0から800rpmに針が移動するだけで,ぶおーんと一度も吹かないのである.このストールしないぎりぎり,なんか小さな種火を最小のライターでそっと着火しました,的にエンジンがかかるのがとっても面白い.

3.運転が面白い

低いギアで,スロットル開度による車の加速がかなり大きく変化する.まあそれは原理上当たり前なのだが,かなり深く踏み込んだ位置であっても,わずかなスロットル開度の調節で,車は姿勢を大きく変化させるのだ.ちなみに,普段はほとんどやらないのだが,スロットル全開にすると,やや怖さを感じるような加速が得られる.

全開手前くらいのアクセル開度で,1速と2速をきちり4000回転くらいまで回してさっさと速度に乗る.これがフランス人の運転のやり方だ.パリの石畳のロータリー,車間つめたプジョーやルノーがローギヤでがんがん走っていく.あの走り方が最もこの206には合っている.ギアレシオはそれほど接近してないのだが,シフトアップはとても素早く行うことを要求される.エンジンなのかシンクロなのか分からないが,とにかくリズムよくシフトアップができるようにセッティングされているのがいい.やはりこの走り方を想定しているように思う.

4.空走感,まるで無し

マニュアル車なので,基本的にギアを入れた状態で走れば空走にはならない.とは言えハイギアだと少しは惰性的な雰囲気が出るものだ...しかし206の場合,どのギアで走ろうとも空走感がまるでない.いつもエンジンとギアとタイヤとシャーシと,すべてがねちっこく接続されて,ゆっさゆっさと動いていることを体が無意識であっても感じている所為であろう.

5.なぜか劣化しないインテリア

我が家の206は5万キロを超え,納車から6年が経過しようとしている.それにしてもインテリアの劣化が少ないと感じる.ダッシュボードなどの樹脂もとても綺麗だし,色褪せない.さほど日焼けもしていないように感じる.炎天下の駐車はかなり多い方だと思うのだけども...そしてシートである.これがまたヘタらないのだ.運転席と助手席を比べると確かに運転席のほうが柔らかくなってはいるのだが,へたっている状態ではない.しっかりとした弾力を持っており,復元力も衰えていない.走行中のサポートも実にいい.へたるのはまだまだ先のようだ.そして座面がいまだにきわめて美しいことも改めて驚く...これ,どんなにお菓子のくずをこぼしても,埃がたまっても,シートの中に入っていったりシートに吸着しないのである.晴れた日に風通しのいい場所でドアを全開にして,このシートをパンパン手でたたくとすごいことが起きる.もう表面に蓄積した埃がどんどんと舞い上がるのである.その量半端ではない.そしてさんざん叩いて,その後かたく絞ったタオルで水拭きするだけで,タオルは真っ黒に,シートはピッカピカに戻る.いや,これ,本当に恐るべしだ.こんな耐久性能とメンテナンス許容性能,みたことが無い.しかも基本的には安っぽいコンパクトカーなのですよ!!




↑我が家の206のインテリアに劣化感まるで無し.


6.マニュアルエアコン,最高です!

147に乗ることが多くなって,フルオートエアコンに慣れていたのだが,マニュアルエアコンの人の感性への合致具合はやはり特筆に価すると改めて思う.今札幌はもうヒーター無しでは寒くて走れないのだが,寒いと思えばつまみを右へ,暑くなったらつまみを左へ回せばいい.所要時間は0.1秒くらいだろう.この人間が行動を起こす動機に対して,まったくもって真正面から受け止めてくれるのは,フルオートじゃなく,マニュアルなのだ.フルオートエアコンの温度は,とても客観的な「温度」である.しかし人は同じ20度でも,暑く感じることもあれば,寒く感じることもあるのだ,ということをマニュアルエアコンはちゃんと覚えていてくれる.


7.時代を超えるエクステリア

改めて206のエクステリアをじっくりながめた.やはりこの姿は動物的だ.しなやかな筋肉の動きを感じる.
デザインというのはやはり流行りがある.どんなものにもある.日本ほどではないしても,流行というのは,人が社会的動物である以上,必ずや生まれている.ところが,流行にのったものはいつか飽きられるし,時間が流れると輝きを失う.なぜかというと,人々の最も心地よいと感じる感性は流転するからである.その時代に最も適合するように作ってしまうと,時間の壁を越えられないのだ.そういう物を後になって素晴らしいと絶賛する人は,たいていその時代の空気や流行を経験している人だけである.

フランス車のデザインは,その時代の人々の感性に決して迎合していない.というか,迎合する感覚自体が希薄なのだと思う.現行の3008やRCZだって,本当にかっこいいとか美しいと心の底から思えるかといえば,実は思えない.トゥインゴも,C4もそうだ.難解であり,どこか僕の感性と車の造形が,鍵と鍵穴のように気持ちよくフィットしないのだ.しかし,決して「変」なのではない.おそらく目や情報処理する脳の方がついていけてないのだ.なぜなら脳は常に既存の何かから多くを学習しているのだから...結局,2010年にあるはずのデザインではないような気がするのである.

206のエクステリアはどれくらいの時間を越えていくだろう...


8.ブリジストン・REVO2もなかなかによい.

これはプジョーの話ではないのだが,206に履かせているスタッドレスタイヤ,BSブリザックREVO2のフィーリングが少し改善されてきた.新品の頃は,アスファルト上でのふにゃ感が残念だったのだが,経年劣化が進むことで,逆にバランスがとれてきたかもしれない.高速道路は試してないが,走りとしてはまずまずだ.このブログではピレリを褒めすぎているので,ここは世界のブリジストンをフォローすべきかな.(笑)BS侮るべからずか...このタイヤはまた,雪上限界性能が高い反面,限界を超えた時のやや唐突なすべりが少し気になったのだが,これも経年劣化により限界性能が少し低下することで,むしろコントローラブルと感じるタイヤに変化してきているかもしれない.雪上でのこの冬の感想は機会があればまた書きます...

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テーマ:フランス車 - ジャンル:車・バイク

  1. プジョー206
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comment

tochigiです。一年ほど前、妻と義母用の車を買い換えるときに多少洒落た車に乗りたいというのでプジョーを薦めて今二人は207(AT)に乗っています。私も時々乗りますが、ほんとに時々なのでいまだにあまり馴染みません。できれば自分用に乗り回したいんですけどね。

私は古いUSアコードワゴンに乗ってます。このアコード、古いこともあり高速を走ってるとなんだかいつの間にか車線内を右から左に、左からに右にフラーッとズレて行くんです。だから直進については常に気を張ってないとダメなんですね。ところがプジョーはボディサイズはアコードよりずっと小さいのに80km/h過ぎの直進性が抜群で、これには驚きました。

207はATですが、えりざべすさんが指摘されてるようにATであってもプジョーの運転の仕方は1、2速でグーンと加速してから巡航するというのが最も合ってるようです。街中ではなかなか4速に入らず燃費悪いですけどね。70km/h近くにならないと4速に入らないので日本では自動的にスピード違反です(私は50km/h位でマニュアルモードで4速に入れちゃいますが)

一度近所の林道でコーナリング能力を試してやろうと試みましたが、おっちゃんドライバーが多少振り回したくらいではビクともしないシャシーの剛性感に感心しました。VWゴルフの剛性感は昔経験したことがあるんですが、それに近いものを感じました。フランスというと勝手に軟弱なイメージ(きっと2CVの印象のせいだとおもうのですが)を持っていたのですが、こりゃまったく違うぞと、いやこれがヨーロッパのコンパクトカーの標準なのかと思い知りました。日本車のコンパクトカーとはまったく違いますね。
  1. 2010/11/16(Tue) 10:57:57 |
  2. URL |
  3. tochigi #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

tochigiさま,どうもありがとうございます.

207ですか! 僕も207(GT)には試乗したことあります.自分が206に乗っているからなおさらかもしれませんけども,確かにちょっとドイツ車的なテイストを感じたと記憶しています.でも,自分もあまり馴染まなかったというか,初乗りですぐに「これこれ!」と思うような簡単な味付けはないように思いました.乗り味はおそらく時間とともにかなり変化していくし,出汁がしっかり出てくると思うので,5年,10年と走り込むと207も違った一面を見せてくれるかもしれないです.その辺も楽しみのひとつかと思います.206も1年経過した頃は,まだけっこうガチガチだったように思います.今でこそいろいろ書いてますが,最初は難しかったです.とにかく長く乗る,修理をしながらでも長く乗ることが前提で,設計・組付けがなされてるように感じます.

フランス車のATの走り味は,昔から興味深いところです.一般に日本ではプジョーのATはシフトショックも大きく,なかなかシフトアップせず,頭が悪くて完成度が低いと批判されていますけど,ちょっと決めつけ過ぎじゃないかな,と昔から思っています.初代206のATは乗った事ありますが,想定されている強い加速をさせればけっこう気持ちよくスムーズて,これもありだと思います.逆にアクセルを少~しだけ踏んで,ソロソロっと走らせるようなことをやると非常にぎくしゃくするんですよね.ここを世間から批判されているのだと思いますが,確かにいろんな走り方に対応できていないと言われれば,その点で頭悪いのかもしれませんけど...笑 

ハイギアに入りにくいのは,やはり重い車をできる限り小排気量で走らせようとしている仏車思想に加え,いつ何時も加速減速体制をとっていたいのでしょう.最もベストなギアというものが,日本とあちらでは違うということになるのかなぁ.燃費はちょっと郊外と街中の差が大きくなってしまいますね.涙
  1. 2010/11/17(Wed) 09:19:53 |
  2. URL |
  3. えりざべす #m5Dxg7h6
  4. [ 編集 ]

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