日本について考えるブログ




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. スポンサー広告
天国へようこそ :: 2011/07/10(Sun)

東京事変の「天国へようこそ」の歌詞(英語版)の日本語訳.

けっこう難しかった...雰囲気が伝わってくるのに,日本語にできない,というか...もちろん意味や解釈はひとつではありえないのだが,これはあくまで,自分が感じることができる範囲でのひとつの訳,ということで.

ひとまず今のところの訳をここに残してみる.

---

There's only one truth if you say still I'm dreaming
(あなたはわたしが夢を見ているだけだって言うけど,真実はひとつのはずよ)
You're acting in a play you call your life
(あなたは自分の人生を楽しく演じているようね)
The sketch of flowers on paper - Can you smell them?
(紙に描かれた花の香りをあなたはかぐことができるかしら?)
Well, I would rather bloom for eternity
(わたしはむしろ,永遠に咲く花でいたい)

Don't talk to me
(話しかけないで!)
I'm gonna suck and drink your life right from you
(私はあなたの人生をむちゃくちゃにしてしまいそう)
No life in me
(わたしのはつまらない人生よ)
I've got no time for changeless things and useless things
(とても大切で重たいもののために身を捧げることもなかったし,つまらないことを笑い楽しむこともできなかった.)

Which one's the real face of the sky, day or night?
(昼と夜,どちらが本当の空かしら?)
How do you think? Uh…I suppose it's both
(あなたはどう思う? わたしはどちらも同じ空だと思うの)
It's contradicting the nature of existence
(そこに存在するということ自体矛盾に満ちているものじゃない)
It's somewhere I must go without delay
(ああ,わたしは違う場所に行きたいの.遅れないようにしなくちゃ)

Good bye my sunshine
(さようなら,わたしの大切な人)
Good bye my darkest days
(さようなら,わたしの真っ暗な日々)
Cause I have just wasted my life away
(そう,たった今人生を無駄に使い捨てたわ)
I'm more dead than alive
(生きてなんていない.死んでいるの)

Hello
(あら,まあ.)
I'm gonna suck and drink your life right from you
(私はやっぱりあなたを殺してしまう)
Don't come near me
(だから近寄ってはだめ)
Now it is time to recognize when you've crossed the bar
(さあ,自分で認知するのよ,自分が死んだ時のことを)

I am dead
(天国へようこそ)

---


話しかけている相手を恋人と設定したが,そうである根拠は全くない.

語る人物を女性にしているのは,「Well, I would rather bloom for eternity」の一行があるし,それに思考のプロセスというか,そういう全体から女性のニュアンスを感じる.林檎さんの詞なのだから当たり前ではあるのだけど,しかし出回っている訳は「僕」になっているものが多い.

「I've got no time for changeless things and useless things」
が難しい.ちゃんとした英語になっているのかどうかもよく分からないのだが,何らかの意味をここに込めていることは間違いないので考えてみた...「changeless」は英語では不動・不変で安定したしっかりしたもののニュアンスで,信仰や神を連想する.「useless thing」はつまらないものの意味だが,このフレーズでは,「changeless things」と「useless things」のどちらにたいしても時間がなかった,と言っているので,語り手はどちらにも価値を見いだしていると仮定して,上のようなむちゃくちゃな意訳をした.(涙)

Helloがと~っても怖い.でもどう訳していいものか...難しい.ここでは挨拶のハローではなく,ご満悦的な,得意げなニュアンスのハローだと解釈した.これは言葉自体よりも音楽を聴くことでのイメージだが.

最後のフレーズも悩んだけど,「わたしは死んでいる」はもう聞き飽きたので,やはり「天国へようこそ」かな,と.

ところで,この死は肉体的な死なのか,精神的な死なのか,,,「Now it is time to recognize when you've crossed the bar」の部分は,「さあ,あなたも自分で認識するのよ.いつを自分の死とするのかを」でもいいんじゃないかと思う.一般的に「死ぬ」と言えば肉体的な死のことだと思うのだけど,この歌の世界ではそうでもないのではないだろうか.この「天国」は,いわゆるキリスト圏で言うところの神の国,のことでは間違いなく,ない.

ギター弾くようになって,コード進行も楽しくなった.この曲,フィナーレに向かうところの,

/D/GM7 DM7/F#m7-5 B7/ Am7
(http://gakufu.gakki.me/m/data/N00110.html)

がすごい.最後の結論であるAm7で「I am dead」なのだが,絶望的悲しみと解放の喜びの両方が,どちらもこのAm7の中に見える!すごい.


****

こんなとんでもない曲に日本語と英語でサンドイッチをくらった今回の東京事変のニューアルバム「大発見」.なにしろ,「私に梔子(口無し)」(和歌でよくある掛詞)から始まって,「I am dead」で終わる恐ろしさ.今回はフェードアウトの曲もあり,曲間の「間」もしっかりとられていて,アルバム全体の統一感や疾走感が希釈されている.とりわけスポーツが濃密すぎたので(こちら)そう感じるのかもしれない.曲のタイトル文字数のシンメトリーは,文字数がすべてそろうという方法で残ったが,これも今までとは違うパターン.

というわけで,これまでの制作方法とはかなり異なったプロセスで作られたアルバムだという気がする.東京事変は,曲が潜在的に持っている雰囲気がアルバムの中の演奏ではたいてい出ていない(これはライブで必ず出会うことができます).毎度のこと,なので,ひとまずヘッドホンで,構成とサウンド,演奏の個人技とそのハーモニーを楽しむことで,ライブへの予習はばっちり.

アルバムの個人的な感想.「21世紀宇宙の子」がアニソンっぽくて面白い.最後のユニゾンもなんかとってもいい,というか新鮮.それから浮雲氏の曲は聴くたびにじんわり効いてくる.メトロなんかもそうだったけど.ほんと,しみ込んでくる感じ.最後に「女の子は誰でも」.シングルのときは「空が鳴っている」に隠れてしまってたのだけど,改めて聴いてノックアウト.
スポンサーサイト

テーマ:椎名林檎 - ジャンル:音楽

  1. りんごさんのことば
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
<<原子力発電に思うこと | top | 147,3回目の車検>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://erisabeth.blog123.fc2.com/tb.php/442-1f07695b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。