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コモド国立公園旅行記(4)ーコモドドラゴンー :: 2018/09/24(Mon)

コモド国立公園は、小スンダ列島の3島、コモド島、リンチャ島、パダール島を含む国立公園で、コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)が生息することで有名。この巨大なオオトカゲを一目見ようと世界中のファンが押し寄せる。

なぜこのような巨大なトカゲが生まれたのかという点には諸説あるようだが、周囲は潮の流れが速く複雑で、コモドドラゴンは泳いで外部に出ることができず、この地域だけで長い進化の過程を経て生まれたのだと言われている。また行ってわかったことだが、この地域は密林というよりは、海辺にマングローブの森があるものの、内陸は比較的乾いており、森林ではなく灌木や草地になっており、サバナ気候に属する。赤道に近いインドネシアの島がサバナ気候というのは意外に感じるかもしれないが、事実、乾季に雨はほぼ一滴も降らないようだ。バリ島もややそういう傾向にあるが、乾季はオーストラリア大陸からの乾いた空気が北に張り出し、湿度が下がり、雨が降りにくい。バリ島よりもさらに顕著であるようだ。このような気候は、ジャワ島西部やボルネオ、マレー半島あたりの湿潤な熱帯気候とは対照的である。木が少ない場所であることは、生物の巨大化に少なくともプラスに働いているように感じる。

次に、あれだけの巨体を維持するための食料が十分にあることも重要だろう。リンチャ島に上陸後、ドラゴンの食料となる動物が次々に現れる。。。それは、水牛であり、鹿(チモールディア)であり、カニクイザルであり、本当にたくさんいる。実際、コモドドラゴンの乱獲ではなく、これらの食料となる動物の数が減ったことで、フローレス島やパダール島でコモドドラゴンは姿を減らした(パダールでは絶滅した)。

さて、時よりコモドドラゴンは生態系のピラミッドの頂点に君臨する覇者のような言われ方をするが、私は現地に行ってそのような印象は全く持たなかった。むしろ、とても平和なのである。「生きるための生存競争」というよりは、どの動物にとっても食べ物はいくらでもあり、実に平和に暮らしている。もちろんドラゴンを捕食する生き物はいないのだとは思うが、鹿や水牛も過剰にドラゴンを警戒しているような印象もなく、とにかく数がたくさんなので、そうそうドラゴンに襲われて命を落とすこともないのではないだろうか(確率論的に)。だから、アフリカのサバンナのような、常に飢えがあルようなイメージとは全く違う生き物の関係を感じた。

うん。つまりここは「楽園」なのだ。ここに生きる生き物たちは充分に満たされて日々を生きている、そんな場所。だと感じた。




船での夜明け。目の前にリンチャ島がある。沿岸部はマングローブの森だが、島の内陸はご覧のように草原となっている。伐採されたわけではない。



船の上は相変わらずの静寂。ここからボートに乗り換え、リンチャ島上陸だ。

島には専属のレンジャーがいて、必ず同行しなくてはならない。ツアーのガイドとレンジャー、それから船に一緒に乗っていた現地の学生さんも一緒に島に上陸。2時間程度のトレッキングに出発。



ゲートを過ぎて程なく、登場。初のコモドドラゴンだ。体長3メートルくらいだろうか。大きい!結局のところこの個体が一番でかかった。のっしのっしと舌を出しながら歩いてきて、我々の近くまで来ると、よいしょとばかりに足を動かしお腹をついて、動きを止めた。そしてこちらを見て、どうぞ写真を撮ってくだい、とでも言ってるようだ。こっちを向いたり、口を半開きにしたり、ゆっくりまばたきをしたりと、とても愛嬌がある。これは予想してなかったことで、なるほどこれはまた会いに来たくなるかもと思った(実際にあドラゴンに魅了されて何度も会いに来るファンがいるらしい)。危険動物には違いないのだろうが、なんだろうこの独特の空気感は!!



森を進むと鹿に出会った。チモールディアだ。面白いのが、模様が保護色になっていて、動きを止めると森の土壌や落ち葉と同化して、鹿がどこにいたのかわからなくなる。。鹿にはこの後も何度も出会った。



森を抜けて草原地帯に。日差しが強い。丘の上からは絶景が!



水牛の親子。まだ生まれて間もないのではないだろうか。子供はよろよろしている。ちなみに、かなり貴重なシーンだったようで、ガイドがとても興奮していた。何度もきてるけどこんなシーンは初めて見ると、お前ら超ラッキーだ、と。親牛は子供を守るような位置でこちらを伺いながら、さりげなーく我々から遠ざかっていく。



水牛の親子に会った後、数分後に出会ったコモドドラゴン。まだ小さい。しかし一心に道を渡り、先ほど水牛親子を見た方向へ消えて行った。ドラゴンの臭覚は非常に優れているそうで、ガイドに寄れば子供の水牛がいることをあいつはわかっているはずだ、と言っていた。もちろんこの後の結末はわからない。

ゲートまで戻ってきたところで、レンジャーと別れ船に戻る。ガイドが「レンジャーにはチップをあげてくれ」とさりげなく教えてくれた。まあ、事前にネットで旅行記など読んでわかってはいたのだが、ここのレンジャーはチップが貴重な収入になっているように感じた。

ところで、例の蛇の件なのだが、ガイドとレンジャーの二人掛かりでかなり努力してくれたのだが、コブラにもラッセルクサリヘビにも出会うことは叶わなかった。残念。くちた木や切り株ほか、いそうなところは全てチェックしてくれたのだけれど。。これはまたいつか再訪した時に会えればと思う。
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テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

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