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未舗装路 :: 2008/02/19(Tue)

日本で女性が生きていくことは,男性が生きていくことよりもはるかに困難でしょう.これは非常に悲しいことです.この記事では,原因追求をすることはしません.内容が散漫になりますので.ここは現状理解に努めます.

一人の人間として,誰かに養われることなく自立した大人になる時,つまり何らかの職を得ようとする時に,女性のほうが不利であることは紛れも無い事実です.法律上は平等なので,平等だろうと思われる方もいるかもしれませんが,実際の現場はかなり様相が違います.企業は男性を採用したがりますし,ひどい場合には初めから女性は採らないと心では決めている面接官もいることでしょう.仮に就職できたとしても,その後も差は歴然と存在し続けます.男性に対する評価は仕事の内容や質であるのに対して,女性は容姿や接客態度をまず見られがちです.そのうえ,責任ある仕事は男性に回され,女性には回されない傾向があるので,結果的に女性は昇進の機会を得られにくいのです.そして数年経つと「ここは私が来るところじゃなかった,他に幸せになれる場所があるはず」と思うのが賢明な考えに思えてきます.まあ,入社前からそれを感じていて,何年か働いたら結婚しよう,と考える女性もいますから,なおさら現場は女性を採用して育てようとはしなくなるでしょう.様々な原因は置いておくとして,とにかく女性が普通に会社に入社して男性と同じように働くことは,もし他の男性と同じ能力を持っていたとしても,男性よりも比較にならないほど困難がつきまといます.とにかくその現実が存在します.

では結婚して家庭に入り,家事や子育てを行う事に,果たして大きな意義があるでしょうか.「ある」と多くの男性は思うかもしれませんが,それはかなり男性本位の見方です.昔は地域コミュニティがちゃんと機能していましたが,最近は女性が安心して参加できるコミュニティは希薄化しています.核家族化した現代の家庭では,家の中は孤独です.家事業そのものも,昔は男性からの理解と敬意があったでしょうが,今では男性は家事業を軽視している傾向を感じますから,いよいよ厄介です.現代社会においては,男性は一人で生活できるような環境が整っていますので,家事はさほど重要ではないと思ってます.さらに大きな問題は,主婦業は経済の要である「労働を行い,報酬を得る」という現代社会の大原則から完全に切断されていることです.ですから,何かのはずみで夫婦間の関係がこじれて離婚をすることになると,離婚後男性は働いて収入を得続けることができますが,女性は就職活動をしなければいけません.もちろん年を重ねてからの女性の就職は大きな困難を伴います.ですから,パートタイムでぎりぎりの生活を送るか,裁判を起こして養育費なり慰謝料なりを元夫に請求するしかありません.男性にも精神的ダメージがある,とおっしゃる方もいるかもしれませんが,精神的ダメージ+現実の生活の困難さ,の二重苦に陥る女性のほうが,はるかに苦悩が多いでしょう.

以上をまとめると,このようになります.男性は生きていくうえで,結婚しようとしまいと,報酬を得て生きていくというこの社会における基本的な営みは可能です.女性は,結婚してもしなくても,お金を得て生きていくには困難がつきまとうのです.そこに必ず男性の介在があり,直接社会に参加しにくい,と言い換えることもできます.局所的な話しではなく,社会全体でこの問題を考えたとき,女性のほうが男性よりもはるかに自由がなく生きていくことを困難と感じるだろうということです.

日本は法の整備は行われています.男性も女性も,歩むことができる道があり,どの道を選択するのか,その自由は保障されています.問題は,男性が歩む道は舗装されていて,女性が歩む道は舗装されていない,そう感じることです.砂埃が舞い飛び,わだちがあり,水溜りがあるのです.

この状況は,日本の全男性が真摯に受け止め,客観的に理解し,まずこの状況を打開する策を練ることが先決です.保育園を増やすことも,男性の育児休暇を促進することも,女性の就業率の数値目標を設定するのもその後でかまわないと思います.最も大事なことは社会基盤にメスを入れることであり,それは男性の意識改革以外にはありません.

さて,男性の反論が聞こえてきそうですね...この話題は「見落とされる倫理観」に続きます.

 

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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. ジェンダー
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comment

まったく同感です。一人で生きていけない。

原因追及は避けたいですが、男女の構造の違いのところを科学に指摘されてます。

頭脳的には平等だと思いますが、能力を発揮する場所が違うということでしょうか、男社会がつくった社会の形だから、女性が力を発揮しにくいのかもしれませんが、聡明かつ合理的、他に精神的にしぶといとか能力的な女性が少ないことも事実です。

一人で生きていく観点だと差別的で厳しさはわかります。

ただ、女性が男性より残虐的な事実もあり、一人の女性のために経営が破綻したり、国や文化が崩壊する事実もあるのです。多くの現場でみる破壊的な女性が足をひっぱってるのじゃないかな。

女性のホームレスが増えてる現実はつらいものがあります。一人にならざるをえない社会問題はでっかい大きいです。

メスは入れてほしいです。政治はフィールド作り、現場は役割に対して権威分担を。長いです、すみません。脳が腐ってます。
  1. 2008/02/20(Wed) 09:19:58 |
  2. URL |
  3. せ~ちん #0MXaS1o.
  4. [ 編集 ]

せ~ちん さん.
コメントありがとうございます!

様々な見方や現象があり,ジェンダーは本当に難しい問題だと私も感じます.

私の最近は,数値化されたものや,ニュースとして扱われる事象をことごとく嫌っています.それは確かに事実なのですが,問題を全体として捉えようとしたとき,必ずしも客観性を感じられない意味づけが多いからです.また,日本においてよく揚げ足取りが起こるのは,要素を持ち出せばいくらでも反証可能だからだとも思っています.

そういう意味で,ジェンダーの問題を考える時,特に大切にしたいのは,大多数の日本人が普通に暮らす日々の中において,さりげなく浮き出している大きな不条理というものを考えなくてはいけないと思います.そう考えると,このような記事になった次第です.

またご訪問くだされば幸いです.
  1. 2008/02/20(Wed) 14:57:27 |
  2. URL |
  3. えりざべす #m5Dxg7h6
  4. [ 編集 ]

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