ついにガソリン税などの暫定税率期限切れで,街中のガソリン価格は下がりはじめました.テレビのワイドショーはやや浮かれモード.市民も基本的にガソリン代が安くなったことを歓迎しているようですね.様々なウェブサイトで実施されたアンケートでも,多くの日本人がこれを支持しています.「家計がたすかる」というやつです.ここ札幌のガソリンスタンドの店頭価格も,店によっては1リッターあたり約20円くらい安くなっています.
しかしここでちょっと考えておきたいのですが,ガソリンにかかる税金を引き下げるというのは現在の世界的潮流からみて珍事以外の何ものでもありません.別に世界の流れに合わせなければいけないという意味ではありませんよ.この流れには理由があり,それを無視して動いている日本の状況に少々疑問を覚えるということです.今,世界経済は,地球温暖化・環境問題という,未来に対して大きな不安を提示する大問題と取り組んでいます.資本主義経済の要は「成長」であり,石油に大部分を依存したエネルギー体系のもとでは,経済成長が続く限り,石油消費も順当に増えていくでしょう.もちろん科学技術の向上によって,あらゆるものの石油消費率は改善していますが,それでも石油の消費を減少させていくことは簡単ではありません.なぜなら,効率が上がっても,燃やす燃料を減らすのではなく,同じ量の燃料でより多く生産し利益率を上げようとするのが,企業としては妥当な選択肢だからです.ですので,環境問題,およびもっと長期的に見た化石燃料の枯渇も視野に入れるなら,明らかに市場経済は失敗が約束されています.このことは現在,世界の先進国各国が頭を悩ましている大きな問題です.
ひとつのシンプルな回答は,古典経済学で出てくる「ピグー税」です.ある経済主体が何らかの経済活動を行う際に,市場の原理とは全く無関係に経済主体の外部に損失をもたらすことがあります.このような場合は,政府が介入し,その経済主体に課税することで,社会厚生はできる限り向上させられます.この税金のことを,提唱した経済学者ピグーの名にちなんでピグー税といいます.現在,社会活動によって燃料が燃焼され二酸化炭素が排出される状況はまさにこの状況です.これに歯止めをかける(抑制する)ためには,ピグー課税は今でも有効な手段です.
ガソリン税は,まさにピグー税としての意味を持っています.ですので,道路を作る必要があるかないかという,極めて不透明な議論の前に,「税率を引き下げる」という選択肢はなくてもよかったんじゃないか,と思っています.しかも欧米と比較し場合,日本でのガソリンにかけられている税金は決して高くありません.つまり,このまま道路を作るために税金を徴収するか,一般財源化して他のことに税金を使えるようにするかの二択がより妥当だっただろう,と思います.ガソリン税の減税は,現在の地球情勢を無視した国策と言われても仕方ありません.
欧米の動向などを見ていると,環境問題・地球温暖化は切迫した問題です.次のサミットの主要議題も温暖化問題でしょう.日本人も分かっているはずですが,どこか切迫感がありません.日本の環境問題への取り組みは他の国より進んでいる,という空気が国内にはある気がします.しかしその差は急速に縮まり,もはや環境に対する「意識」は完全に欧米に抜かれた感があります.今朝,ガソリンスタンドに群がる人たちを見ていてそう思いました.家計のことしか考えていないのか,と思えてしまうのです.考えてもみてください.例えばガソリンが1リットルで10円違えば,100リッターで1000円の差です.人にもよりますが,1ヶ月に100リッター使ったとしても,1000円しか差は出ないのですよ.外食かお酒か,携帯電話代か,とにかく何かちょっとしたものを控えるだけでこれくらいの額は充分に戻ってきます.現在の日本の一般的な金銭感覚なら絶対に取り返せると感じます.しかし,そういう考え方をせずに,1円でも安くと昨日まで我慢し続けて,今日になってガソリンスタンドに駆け込む人たちをテレビが映しているのを見ると,なんて貧しい国なんだろう,と感じてしまうのです.私だけなんでしょうか,そんな感じ方をしてしまうのは...泣
まあ,そもそも政府がぱっとしないのも問題なのですが...苦笑

しかしここでちょっと考えておきたいのですが,ガソリンにかかる税金を引き下げるというのは現在の世界的潮流からみて珍事以外の何ものでもありません.別に世界の流れに合わせなければいけないという意味ではありませんよ.この流れには理由があり,それを無視して動いている日本の状況に少々疑問を覚えるということです.今,世界経済は,地球温暖化・環境問題という,未来に対して大きな不安を提示する大問題と取り組んでいます.資本主義経済の要は「成長」であり,石油に大部分を依存したエネルギー体系のもとでは,経済成長が続く限り,石油消費も順当に増えていくでしょう.もちろん科学技術の向上によって,あらゆるものの石油消費率は改善していますが,それでも石油の消費を減少させていくことは簡単ではありません.なぜなら,効率が上がっても,燃やす燃料を減らすのではなく,同じ量の燃料でより多く生産し利益率を上げようとするのが,企業としては妥当な選択肢だからです.ですので,環境問題,およびもっと長期的に見た化石燃料の枯渇も視野に入れるなら,明らかに市場経済は失敗が約束されています.このことは現在,世界の先進国各国が頭を悩ましている大きな問題です.
ひとつのシンプルな回答は,古典経済学で出てくる「ピグー税」です.ある経済主体が何らかの経済活動を行う際に,市場の原理とは全く無関係に経済主体の外部に損失をもたらすことがあります.このような場合は,政府が介入し,その経済主体に課税することで,社会厚生はできる限り向上させられます.この税金のことを,提唱した経済学者ピグーの名にちなんでピグー税といいます.現在,社会活動によって燃料が燃焼され二酸化炭素が排出される状況はまさにこの状況です.これに歯止めをかける(抑制する)ためには,ピグー課税は今でも有効な手段です.
ガソリン税は,まさにピグー税としての意味を持っています.ですので,道路を作る必要があるかないかという,極めて不透明な議論の前に,「税率を引き下げる」という選択肢はなくてもよかったんじゃないか,と思っています.しかも欧米と比較し場合,日本でのガソリンにかけられている税金は決して高くありません.つまり,このまま道路を作るために税金を徴収するか,一般財源化して他のことに税金を使えるようにするかの二択がより妥当だっただろう,と思います.ガソリン税の減税は,現在の地球情勢を無視した国策と言われても仕方ありません.
欧米の動向などを見ていると,環境問題・地球温暖化は切迫した問題です.次のサミットの主要議題も温暖化問題でしょう.日本人も分かっているはずですが,どこか切迫感がありません.日本の環境問題への取り組みは他の国より進んでいる,という空気が国内にはある気がします.しかしその差は急速に縮まり,もはや環境に対する「意識」は完全に欧米に抜かれた感があります.今朝,ガソリンスタンドに群がる人たちを見ていてそう思いました.家計のことしか考えていないのか,と思えてしまうのです.考えてもみてください.例えばガソリンが1リットルで10円違えば,100リッターで1000円の差です.人にもよりますが,1ヶ月に100リッター使ったとしても,1000円しか差は出ないのですよ.外食かお酒か,携帯電話代か,とにかく何かちょっとしたものを控えるだけでこれくらいの額は充分に戻ってきます.現在の日本の一般的な金銭感覚なら絶対に取り返せると感じます.しかし,そういう考え方をせずに,1円でも安くと昨日まで我慢し続けて,今日になってガソリンスタンドに駆け込む人たちをテレビが映しているのを見ると,なんて貧しい国なんだろう,と感じてしまうのです.私だけなんでしょうか,そんな感じ方をしてしまうのは...泣
まあ,そもそも政府がぱっとしないのも問題なのですが...苦笑

テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済




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